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仕事
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私は帰宅後、レーナお姉様に今後の仕事について相談することとした。
レーナお姉様ならきっと私が仕事をすることに賛成してくれるだろうし、いいアドバイスをくれるはず。
「ねえ、ねえ……、今日さ、実は色々あってね」
レーナお姉様がベッドに入った頃を見計らって、私は話を切り出した。
ランゲ宰相補佐官に嫌がらせを受けていたことや、今日あったこと全てを詳細にレーナお姉様に話す。
レーナお姉様は、あくびをしながら聞いてくれている。
「ふーん、大変だったのね。でもわたくし、最初に言ったわよね、テオバルトに相談しなさいと」
「確かに……。で、仕事の件どう思う?」
「辞めた方がよろしいんじゃないかしら」
「ええーー、なんで?」
「テオバルトの言うことが正しいからよ。またトラブルに巻き込まれるわ」
「なんでトラブルに巻き込まれるってわかるの? 私、もう軽率な行動しないよ、絶対に」
「まるで王宮のことをわかっていないのね、アメリアは。だから辞めた方がいいのよ」
「王宮のこと、私はもう結構詳しいよ。レーナお姉様より知っていると思うけど」
「はぁ~~~。では質問するけど、王宮図書館司書のハンナさんのこと、アメリアはどう思う?」
「すっごくいい人だと思う。あんないい人、そうそういないと思う」
「そう言うと思ったわ」
「事実、本当に、最高にいい人だよ。自分の事を顧みずに私を助けてくれたし」
「だからアメリアは何もわかっていないのよ。司書のハンナさんはね、自分の事を顧みたからこそアメリアを助けたのよ。全て打算。王宮は、そういう狡猾な人が生き残るの」
「え、何その見方。酷くない? レーナお姉様、性格悪すぎだよ」
「アメリアが純粋、いえ馬鹿すぎるのよ。では質問するけど、もし司書ハンナさんが大怪我したらアメリアはどうするの?」
「もちろんレーナお姉様にお願いして助けてもらう」
「そう言うと思ったわ。では、もし司書ハンナさんがトラブルに巻き込まれたり、危険な目にあったりしたら、アメリアはどうする?」
「うーーん。テオバルト様に相談して何とか助けて貰う」
「でしょうね。で、この質問から私が何を意図したか、わかったかしら?」
「……、全くわからないけど」
「やっぱりアメリアは馬鹿ね。良いこと、今やアメリアは王宮の中でトップを争うぐらい重要人物ってことよ」
「ええーー? 私が? なんで?」
「アメリアは、大聖女であるわたくし、最強魔導士であるテオバルト、尚且つ聖獣さえもコントロールできる存在なの。おわかり?」
「……、そうなの? そうなのかな?」
「そうよ。いくらわたくしが性格悪くても、可愛い妹の願いは聞いてさし上げたくてよ。それはテオバルトも同じ。いえテオバルトならば何が何でも、アメリアの願いを叶えるでしょうね」
「なんとなく私が重要人物ってことはわかったけど、なんで重要人物だとトラブルに巻き込まれるの?」
「もうなんてアメリアは馬鹿なのかしら。いいこと、アメリア。アメリアを利用して何かを成し遂げようとする人が必ず出て来るわ。何かを成し遂げるにはトラブルは必須なの。今回のヘルツフェルト宰相がいい例よ」
「なっ、なるほど~。なんとなく理解できた。さすがレーナお姉様」
「それで、仕事は辞めることにするのかしら?」
「うーーーん、でもやっぱり仕事続けたい」
「!!! 最初から仕事を続けたいなら、わたくしに相談なんてしないで頂戴。時間の無駄だったわ、全く」
レーナお姉様は布団を被り、ぷいっと横を向いて寝てしまった。
まぁ、怒るのも無理もないよね。
レーナお姉様が何を言おうと、私の結論は決まっていたのだから。
質問の仕方を、どうしたら仕事を続けられるか、そういう風に聞くべきだった。
もうこうなったら、テオバルト様に直訴しよう。
今の仕事、特に植物日誌を書く仕事が大好きだから、仕事を辞めたくないです、続けさせて下さいって。
それに私にはちょっとした野望がある。
その野望の実現のためには、この仕事を続けてないと到底できない。
だからなんとしても、テオバルト様に仕事を続けることを認めて貰おう。
そして二日後の今、テオバルト様に仕事の件について話せるタイミングが到来した。
私とテオバルト様はソファに並んで座り、お茶を飲んで寛いでいる。
2杯目を注ぎいれた時を見計らって、私は話を切り出した。
「あの、テオバルト様。前にお話し途中だった私の仕事の件なんですけど……」
「ああ」
「私は、やっぱり仕事を続けたいです。お願いです、続けさせて下さい」
「もう野垂れ死ぬ心配もないのにか?」
「え?」
「アメリアと俺が初めて会ったとき、仕事をしなければ野垂れ死ぬって言っていたよな」
「そうでしたね……、なんか懐かしいです」
「ああ。それで仕事だが、いいよ、アメリア。そんなに働きたければ働いても。俺はアメリアには甘いからな。ただその代わり、今回は情報開示契約を結んでもらう」
「機密保持契約とは別物ですか?」
「そう。アメリアの情報、即ちアメリアの日々の出来事を詳細に俺に開示するという契約だ」
「その契約を破ったらどんな罰を受けるんですか?」
「そうだな……、一週間ほど裸で、ベッドの上で過ごしてもらう」
「ええっ、それは……、あまりに酷くないですか?」
「そんなことはない。アメリアの情報というのは時として俺の命を揺るがすほどの影響力がある。どうする? やはり働き続けるのは諦めるか? 今ならまだ間に合う」
「いいえ、働き続けます。だから契約します」
私がそう言うと、テオバルト様は一枚の契約書を机の上に置く。
どうやら事前に契約書を用意していたみたい。
「なら、ここにサインを」
「はい。今回は上から下まで、裏面まで確認します」
「いい心がけだ」
私は契約書を隅々まで確認した。
テオバルト様が言っていたこと以外のことは特に書かれていなかったので、私はサインした。
契約書をテオバルト様に渡すと、これで契約完了だとでも言うように私に口付けをする。
この頃のテオバルト様はあきらかに手慣れている感がある。
それに対して私は……、テオバルト様が触れるだけで身体が熱くなってドギマギしてしまう。
なんとなく私は悔しくて、テオバルト様の頬に負けじとキスをした。
「チュッ……、こっ、これからも、よろしくお願い致します」
そう言い終えると、今度は反対側の頬にキスをした。
するとテオバルト様のエッチスイッチが入ったのか、私の腰を引き寄せ、私の瞼や頬、首筋や耳たぶ、至る所にキスをし出した。
「ああ、よろしく。だがなぜそこまで働きたいんだ? アメリアは」
「それはですね、んっ、植物日誌を書くのが大好きなんですっ。そっ、それに私……、ちょっとした野望がありまして、っ……、いつか植物図鑑を制作したいんです。可笑しいですか?」
私が一生懸命説明している中、テオバルト様の、ちゅっ、ちゅっ、とキスする音が耳に響く。
「いや、全く可笑しくない。どんな植物図鑑だ?」
「それはですね…、ピンク色の植物だけを集めた図鑑です」
「アメリアらしいな。俺も協力するから実現できるよう頑張れ」
「はい、頑張ります。もし図鑑が完成したらテオバルト様の本棚に置いてくれますか?」
「無論だ。アメリアの本で埋め尽くしてもいい」
「ふふふ、ありがとうございます。あっ、そういえばテオバルト様こそ、本を書いていないんですか?」
「禁書だが何冊か書いた」
「なるほど」
それから私達は、バカップルのようにお互いキスしまくった。
テオバルト様が私の指先にキスすれば、私も同じくテオバルト様の指先にキスする。
交互に、お互いが飽きるまでキスし合う。
その間、間近に迫った結婚式についても話し合った。
衣装の確認、参列者の確認、食事メニューなどもろもろ。
そして、そして、とうとう結婚式当日。
夢だった真っ白いウエディングドレスを着て、私の隣には最高にカッコイイ、テオバルト様がいる。
目の前にはレーナお姉様がいて、完璧な聖女スマイルをして儀式を執り行っている。
参列者は、私の両親、友人、皇太子殿下、その他関係者数人と小規模だけど、皆笑顔で私達を祝福してくれている。
披露宴では、私は八重の花びらのようなドレスを着て、テオバルト様と踊った。
テオバルト様の魔法で花びらを辺り一面パァーっとまき散らしながら、まるで花の妖精のように軽やかに。
全ての予定が終了したのは、夜の10時。
入浴し、ネグリジェに着替え……、今からテオバルト様のベッドに向かう。
そう、これから私は初夜を迎える。
緊張のし過ぎで、まさかの心臓発作を起こしそうで怖い。
それぐらいバクバク心臓が高鳴っている。
そんな状態な私なのに、メイドさんは否応なしに扉を開け、早くテオバルト様の部屋に入って下さいと促す。
私は覚悟を決め、部屋に入った。
レーナお姉様ならきっと私が仕事をすることに賛成してくれるだろうし、いいアドバイスをくれるはず。
「ねえ、ねえ……、今日さ、実は色々あってね」
レーナお姉様がベッドに入った頃を見計らって、私は話を切り出した。
ランゲ宰相補佐官に嫌がらせを受けていたことや、今日あったこと全てを詳細にレーナお姉様に話す。
レーナお姉様は、あくびをしながら聞いてくれている。
「ふーん、大変だったのね。でもわたくし、最初に言ったわよね、テオバルトに相談しなさいと」
「確かに……。で、仕事の件どう思う?」
「辞めた方がよろしいんじゃないかしら」
「ええーー、なんで?」
「テオバルトの言うことが正しいからよ。またトラブルに巻き込まれるわ」
「なんでトラブルに巻き込まれるってわかるの? 私、もう軽率な行動しないよ、絶対に」
「まるで王宮のことをわかっていないのね、アメリアは。だから辞めた方がいいのよ」
「王宮のこと、私はもう結構詳しいよ。レーナお姉様より知っていると思うけど」
「はぁ~~~。では質問するけど、王宮図書館司書のハンナさんのこと、アメリアはどう思う?」
「すっごくいい人だと思う。あんないい人、そうそういないと思う」
「そう言うと思ったわ」
「事実、本当に、最高にいい人だよ。自分の事を顧みずに私を助けてくれたし」
「だからアメリアは何もわかっていないのよ。司書のハンナさんはね、自分の事を顧みたからこそアメリアを助けたのよ。全て打算。王宮は、そういう狡猾な人が生き残るの」
「え、何その見方。酷くない? レーナお姉様、性格悪すぎだよ」
「アメリアが純粋、いえ馬鹿すぎるのよ。では質問するけど、もし司書ハンナさんが大怪我したらアメリアはどうするの?」
「もちろんレーナお姉様にお願いして助けてもらう」
「そう言うと思ったわ。では、もし司書ハンナさんがトラブルに巻き込まれたり、危険な目にあったりしたら、アメリアはどうする?」
「うーーん。テオバルト様に相談して何とか助けて貰う」
「でしょうね。で、この質問から私が何を意図したか、わかったかしら?」
「……、全くわからないけど」
「やっぱりアメリアは馬鹿ね。良いこと、今やアメリアは王宮の中でトップを争うぐらい重要人物ってことよ」
「ええーー? 私が? なんで?」
「アメリアは、大聖女であるわたくし、最強魔導士であるテオバルト、尚且つ聖獣さえもコントロールできる存在なの。おわかり?」
「……、そうなの? そうなのかな?」
「そうよ。いくらわたくしが性格悪くても、可愛い妹の願いは聞いてさし上げたくてよ。それはテオバルトも同じ。いえテオバルトならば何が何でも、アメリアの願いを叶えるでしょうね」
「なんとなく私が重要人物ってことはわかったけど、なんで重要人物だとトラブルに巻き込まれるの?」
「もうなんてアメリアは馬鹿なのかしら。いいこと、アメリア。アメリアを利用して何かを成し遂げようとする人が必ず出て来るわ。何かを成し遂げるにはトラブルは必須なの。今回のヘルツフェルト宰相がいい例よ」
「なっ、なるほど~。なんとなく理解できた。さすがレーナお姉様」
「それで、仕事は辞めることにするのかしら?」
「うーーーん、でもやっぱり仕事続けたい」
「!!! 最初から仕事を続けたいなら、わたくしに相談なんてしないで頂戴。時間の無駄だったわ、全く」
レーナお姉様は布団を被り、ぷいっと横を向いて寝てしまった。
まぁ、怒るのも無理もないよね。
レーナお姉様が何を言おうと、私の結論は決まっていたのだから。
質問の仕方を、どうしたら仕事を続けられるか、そういう風に聞くべきだった。
もうこうなったら、テオバルト様に直訴しよう。
今の仕事、特に植物日誌を書く仕事が大好きだから、仕事を辞めたくないです、続けさせて下さいって。
それに私にはちょっとした野望がある。
その野望の実現のためには、この仕事を続けてないと到底できない。
だからなんとしても、テオバルト様に仕事を続けることを認めて貰おう。
そして二日後の今、テオバルト様に仕事の件について話せるタイミングが到来した。
私とテオバルト様はソファに並んで座り、お茶を飲んで寛いでいる。
2杯目を注ぎいれた時を見計らって、私は話を切り出した。
「あの、テオバルト様。前にお話し途中だった私の仕事の件なんですけど……」
「ああ」
「私は、やっぱり仕事を続けたいです。お願いです、続けさせて下さい」
「もう野垂れ死ぬ心配もないのにか?」
「え?」
「アメリアと俺が初めて会ったとき、仕事をしなければ野垂れ死ぬって言っていたよな」
「そうでしたね……、なんか懐かしいです」
「ああ。それで仕事だが、いいよ、アメリア。そんなに働きたければ働いても。俺はアメリアには甘いからな。ただその代わり、今回は情報開示契約を結んでもらう」
「機密保持契約とは別物ですか?」
「そう。アメリアの情報、即ちアメリアの日々の出来事を詳細に俺に開示するという契約だ」
「その契約を破ったらどんな罰を受けるんですか?」
「そうだな……、一週間ほど裸で、ベッドの上で過ごしてもらう」
「ええっ、それは……、あまりに酷くないですか?」
「そんなことはない。アメリアの情報というのは時として俺の命を揺るがすほどの影響力がある。どうする? やはり働き続けるのは諦めるか? 今ならまだ間に合う」
「いいえ、働き続けます。だから契約します」
私がそう言うと、テオバルト様は一枚の契約書を机の上に置く。
どうやら事前に契約書を用意していたみたい。
「なら、ここにサインを」
「はい。今回は上から下まで、裏面まで確認します」
「いい心がけだ」
私は契約書を隅々まで確認した。
テオバルト様が言っていたこと以外のことは特に書かれていなかったので、私はサインした。
契約書をテオバルト様に渡すと、これで契約完了だとでも言うように私に口付けをする。
この頃のテオバルト様はあきらかに手慣れている感がある。
それに対して私は……、テオバルト様が触れるだけで身体が熱くなってドギマギしてしまう。
なんとなく私は悔しくて、テオバルト様の頬に負けじとキスをした。
「チュッ……、こっ、これからも、よろしくお願い致します」
そう言い終えると、今度は反対側の頬にキスをした。
するとテオバルト様のエッチスイッチが入ったのか、私の腰を引き寄せ、私の瞼や頬、首筋や耳たぶ、至る所にキスをし出した。
「ああ、よろしく。だがなぜそこまで働きたいんだ? アメリアは」
「それはですね、んっ、植物日誌を書くのが大好きなんですっ。そっ、それに私……、ちょっとした野望がありまして、っ……、いつか植物図鑑を制作したいんです。可笑しいですか?」
私が一生懸命説明している中、テオバルト様の、ちゅっ、ちゅっ、とキスする音が耳に響く。
「いや、全く可笑しくない。どんな植物図鑑だ?」
「それはですね…、ピンク色の植物だけを集めた図鑑です」
「アメリアらしいな。俺も協力するから実現できるよう頑張れ」
「はい、頑張ります。もし図鑑が完成したらテオバルト様の本棚に置いてくれますか?」
「無論だ。アメリアの本で埋め尽くしてもいい」
「ふふふ、ありがとうございます。あっ、そういえばテオバルト様こそ、本を書いていないんですか?」
「禁書だが何冊か書いた」
「なるほど」
それから私達は、バカップルのようにお互いキスしまくった。
テオバルト様が私の指先にキスすれば、私も同じくテオバルト様の指先にキスする。
交互に、お互いが飽きるまでキスし合う。
その間、間近に迫った結婚式についても話し合った。
衣装の確認、参列者の確認、食事メニューなどもろもろ。
そして、そして、とうとう結婚式当日。
夢だった真っ白いウエディングドレスを着て、私の隣には最高にカッコイイ、テオバルト様がいる。
目の前にはレーナお姉様がいて、完璧な聖女スマイルをして儀式を執り行っている。
参列者は、私の両親、友人、皇太子殿下、その他関係者数人と小規模だけど、皆笑顔で私達を祝福してくれている。
披露宴では、私は八重の花びらのようなドレスを着て、テオバルト様と踊った。
テオバルト様の魔法で花びらを辺り一面パァーっとまき散らしながら、まるで花の妖精のように軽やかに。
全ての予定が終了したのは、夜の10時。
入浴し、ネグリジェに着替え……、今からテオバルト様のベッドに向かう。
そう、これから私は初夜を迎える。
緊張のし過ぎで、まさかの心臓発作を起こしそうで怖い。
それぐらいバクバク心臓が高鳴っている。
そんな状態な私なのに、メイドさんは否応なしに扉を開け、早くテオバルト様の部屋に入って下さいと促す。
私は覚悟を決め、部屋に入った。
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