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73 勝てる訳がない
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「ローゼリアとマルガレータ様ぁ?」
「ローゼリアお姉様とお呼び」
頬を右と左に思いっきり引き伸ばされた俺は、流石に痛いと抗議する。弟はおもちゃではありません!
なんと数日でローザ姉さんは第一心労眼鏡のアシューレス宰相の妻の座に座ってるし、メグ姉さんは
「私が実質動かしてます」
と言う態度を隠す事ないルンの妻の座に座っていた。
「ルンの嫁じゃなくて、皇帝の妻の座なのよ。ほほほ」
つまりはこの帝国で対外的に一番の男の伴侶と実質的に一番の男の伴侶になった訳だ。
前から理想が高いんだから!と言っていたけど、たしかに高いは高いな。って言ってるけど、結局は俺と母さんの後始末をしてあげるって言ってるんだ。
「ばっかねぇ!娼婦がこんな貴婦人になるのよ!夢物語も良い所じゃない!あーやっぱり母さんの娘になって良かったわー!」
「全くよ。でもリーヤの子猫見たいから絶対見せに来てね!」
「俺は猫じゃねぇ!」
「猫よ」「猫だわ」
馬鹿なレント。姉さん達に勝てる訳ないのに。一つ言い返せば20になって返ってくるのにな!
「ふ、馬鹿なにゃんこだ……お姉様方に逆らうとは……!」
「フラン、あんたもよ!」
「申し訳ございません!お姉様方っ!」
ふ、馬鹿なフラン!
「リーヤっ!あんたもよっ!」
ひぃ?!何のとばっちり?!兎にも角にも母さんからの薫陶深いローザ姉さんとメグ姉さんに逆らえる人は、この帝国にはいないと言うことが分かった。
もし、帝国貴族が束になってかかって来ても姉さん達なら、鼻息ひとつで追い払える気がする。
「元娼婦が何を言っているかしら?!」
なーんて貴族令嬢がかみついてきても
「だまれブス」
5文字で撃退するのがみえている。だって姉さんだもの。それでいて、真実美女だし。大きな胸、引き締まったウェスト、重たい尻……ヤベェ殺される。
コルセット要らずでは?なスタイルに背も高くて見栄えもする。
そんなの2人相手に勝てる奴がいるだろうか、いや、いない。
「えー!そんなの面倒じゃない!やめなさいよーローザ、メグ!」
なんて言っちゃう母さんも母さんだが
「本当に面倒になったら、また母さんの所に行くからそん時はよろしくー!」
と、言ってのける姉さん達も凄いなと思う。一応なったりやめたりポンポン出来る職業じゃなかったはずなんだよな……帝国の偉い人の伴侶ってさ。
いや、どうかな?聖女とか姫とか意外とポンポンなれたよな?うん??
「ローゼリアお姉様とお呼び」
頬を右と左に思いっきり引き伸ばされた俺は、流石に痛いと抗議する。弟はおもちゃではありません!
なんと数日でローザ姉さんは第一心労眼鏡のアシューレス宰相の妻の座に座ってるし、メグ姉さんは
「私が実質動かしてます」
と言う態度を隠す事ないルンの妻の座に座っていた。
「ルンの嫁じゃなくて、皇帝の妻の座なのよ。ほほほ」
つまりはこの帝国で対外的に一番の男の伴侶と実質的に一番の男の伴侶になった訳だ。
前から理想が高いんだから!と言っていたけど、たしかに高いは高いな。って言ってるけど、結局は俺と母さんの後始末をしてあげるって言ってるんだ。
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「全くよ。でもリーヤの子猫見たいから絶対見せに来てね!」
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