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オマケ リサイクル再び
3 「リーシャ姫」は静かに暮らしたい
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俺らの兄弟も最低なやつばっかりなんだけど、「気に入らなきゃ殺す、ていうか殺しとけ」だった母さんナシ父さんと触れ合っていたせいで、皆そんな性格になっちゃってる。
だから、今日も城では誰かの首が飛び
「首は無理だわ~」
ゴミとして運ばれて行く。すまねぇ……俺達はカリウス父さんの実子だから、俺達の半分血が繋がった兄弟のやらかしは心が痛い……けど、死んでるとどうしようもない。
「死にかけならなんとかなるんだけどねぇ」
「だなぁ」
俺達は頭から被ったヴェールの下でため息をつく。面倒くさいから顔も隠して生きてる。前世の「エリスリーヤ姫」そっくりだわ。
人前では交代でどちらかが侍女のふりをし、どちらかがリーシャ姫のふりをする。捲ればそっくりな顔があるんだからバレるんだけどな!
捲られた事がないから、俺達は巧くやっていた。何せもう何年かしたら、この城を逃げ出す予定だ。あんまり素顔は知られたくないからね。ただ、殺されかけた人間を治すときはどうしても顔は見えちゃうし、俺達がそっくりな双子だってバレる。だから絶対にこの国に戻ってくるなと脅しをかけてるんだけど……大丈夫だよね??
「まさかこんなひどい目にあった国にまた戻ってくるバカはいねえよなあ?」
「いねえと思うぞ。俺ならぜってぇ戻んねえし。ティリー、逃げるならやっぱ海の向こうだよな~」
「だなあ、金とか溜まってる?母さんからの払い下げで金が増えてるよな?ミリー?」
「溜まってる。そろそろ下町に換金に行って……地図買ってくるわ」
「今回はミリーの番か。ドジんなよ」
「おめーと違うわ」
俺達は結構可愛い顔をしている。残念な事に母さんによく似てしまった。ともすれば前世のリーヤより可愛い顔になってしまったと思うんだ。濃い金色の髪に、父さん譲りの青緑の目。何せ顔のパーツの配置が相当「美少女」だ。ぶっちゃけ俺達には「いらねー」「過ぎたる物」なんだけど、まあ下町に行くとこの顔が目立ってしょうがない。
帽子をかぶったりフードをかぶったり色々被ってるけど、バレちまう事が結構ある。前回ティリーがバレて変な男に追い回されて大変だった。
「鍛えても強くなんねえしなあ……リーヤもダメだったよな」
「そうなんだよ~。しかも今は「王女様」じゃん?鍛える訳にもいかねえもんなあ」
普通の王女様なら可愛い顔は使えるんだろうけど、俺達には迷惑だ。正妃様が「リーシャ姫」をどこかの有力貴族の後妻に押し込めようとしているとか、どっかの猟奇趣味のおっさんに下げ渡そうとしているとか、ホント毎日聞こえてくる。
ま、その辺はさしもの母さんもブチ切れて
「リーシャの婚約者は私が決めます!宜しいですね!カリウス様!」
と、大々的に宣言して「アルフローラの思う通りに。文句があれば私が聞こう」とお墨付きも貰っちゃったから、表面上は大人しくしているんだよね。何せメロメロだから、母さんが本気で訴えれば、正妃様だろうが、側妃様だろうがカリウス父さんは首を飛ばすと思う。そんで王太子も首を飛ばされて、俺達が次期国王に祭り上げられちゃうだろう。
うん、やだし。
「そうなったらミリーが国王だぞ。お前の方がお姉ちゃんだからな」
「せめてお兄ちゃんと呼べ。でもほんの何分か差だから、ティリーが国王で全然大丈夫だぞ。俺は辞退する」
「俺も辞退するぜ。誰が王様なんかになりてぇんだよ」
「だよなー」
俺達はやっぱりため息を付くしかない。
だから、今日も城では誰かの首が飛び
「首は無理だわ~」
ゴミとして運ばれて行く。すまねぇ……俺達はカリウス父さんの実子だから、俺達の半分血が繋がった兄弟のやらかしは心が痛い……けど、死んでるとどうしようもない。
「死にかけならなんとかなるんだけどねぇ」
「だなぁ」
俺達は頭から被ったヴェールの下でため息をつく。面倒くさいから顔も隠して生きてる。前世の「エリスリーヤ姫」そっくりだわ。
人前では交代でどちらかが侍女のふりをし、どちらかがリーシャ姫のふりをする。捲ればそっくりな顔があるんだからバレるんだけどな!
捲られた事がないから、俺達は巧くやっていた。何せもう何年かしたら、この城を逃げ出す予定だ。あんまり素顔は知られたくないからね。ただ、殺されかけた人間を治すときはどうしても顔は見えちゃうし、俺達がそっくりな双子だってバレる。だから絶対にこの国に戻ってくるなと脅しをかけてるんだけど……大丈夫だよね??
「まさかこんなひどい目にあった国にまた戻ってくるバカはいねえよなあ?」
「いねえと思うぞ。俺ならぜってぇ戻んねえし。ティリー、逃げるならやっぱ海の向こうだよな~」
「だなあ、金とか溜まってる?母さんからの払い下げで金が増えてるよな?ミリー?」
「溜まってる。そろそろ下町に換金に行って……地図買ってくるわ」
「今回はミリーの番か。ドジんなよ」
「おめーと違うわ」
俺達は結構可愛い顔をしている。残念な事に母さんによく似てしまった。ともすれば前世のリーヤより可愛い顔になってしまったと思うんだ。濃い金色の髪に、父さん譲りの青緑の目。何せ顔のパーツの配置が相当「美少女」だ。ぶっちゃけ俺達には「いらねー」「過ぎたる物」なんだけど、まあ下町に行くとこの顔が目立ってしょうがない。
帽子をかぶったりフードをかぶったり色々被ってるけど、バレちまう事が結構ある。前回ティリーがバレて変な男に追い回されて大変だった。
「鍛えても強くなんねえしなあ……リーヤもダメだったよな」
「そうなんだよ~。しかも今は「王女様」じゃん?鍛える訳にもいかねえもんなあ」
普通の王女様なら可愛い顔は使えるんだろうけど、俺達には迷惑だ。正妃様が「リーシャ姫」をどこかの有力貴族の後妻に押し込めようとしているとか、どっかの猟奇趣味のおっさんに下げ渡そうとしているとか、ホント毎日聞こえてくる。
ま、その辺はさしもの母さんもブチ切れて
「リーシャの婚約者は私が決めます!宜しいですね!カリウス様!」
と、大々的に宣言して「アルフローラの思う通りに。文句があれば私が聞こう」とお墨付きも貰っちゃったから、表面上は大人しくしているんだよね。何せメロメロだから、母さんが本気で訴えれば、正妃様だろうが、側妃様だろうがカリウス父さんは首を飛ばすと思う。そんで王太子も首を飛ばされて、俺達が次期国王に祭り上げられちゃうだろう。
うん、やだし。
「そうなったらミリーが国王だぞ。お前の方がお姉ちゃんだからな」
「せめてお兄ちゃんと呼べ。でもほんの何分か差だから、ティリーが国王で全然大丈夫だぞ。俺は辞退する」
「俺も辞退するぜ。誰が王様なんかになりてぇんだよ」
「だよなー」
俺達はやっぱりため息を付くしかない。
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