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我、学園へ行く
14 一体誰なんだ!
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「リズ!」
「あ、殿下!」
私の横でお喋りをしていたが、殿下を見つけるとリジーは走って行ってしまった。
あれからすぐにリジーはフレイ王子と親しくなった。笑顔で殿下に頭を撫でられている。リジーは美少女に見えるが男の子だ。だから殿下に不用意に近づいても誰も文句は言わなかった。
これが女性だったら、はしたない、マナーがなっていないと後ろ指を差された事だろう。
しかし、フレイ王子の婚約者のミリエール様にも可愛がられていて、良い関係を築いているようだ。
「昨日はフレイ様と寝たよ」
なんて報告を今朝聞いたがな……。リジーはお父様の思う通りに貴族の子息達と関係を持って行った。
そのうち殿下の周りの御学友全員と寝るだろう。恐ろしい手際としか言いようがなかった。
リジーと殿下達の距離が異常に近すぎる事に婚約者達は気づき始めていたが、黙認するようだった。
何せリジーは男だ。間違っても子供は産めない。そして意外と婚約者の令嬢たちと仲が良い。
リジーとくっつけておけば他の虫は入る隙間がないし、パーティーなどのエスコートは婚約者の手を取る。後腐れもなく、ちょうど良い存在になりつつあった。
「リジー、良いのかい?」
そう聞くと
「特に痛いこともないしの!どうせ誰かとやらねばならんのなら、誰でも良いわ!カカカカ!」
などといつもの口調で腰に手を当て高笑いしている。子供の頃と変わらぬそれに私は少し安心した。
「何せ我は学園を卒業したら、勇者となって魔王を倒すのである!」
なんて夢物語をいう所も相変わらずだった。
学園で一年が過ぎ、3年生は卒業してゆき、私たちは2年生に上がる。
卒業記念パーティーで、リジーは特別室に呼び出され、次の次の日にぐったり気を失って帰ってきた。
目を覚ますと
「す、凄かったである……!」
と、いつもの20倍くらい元気でびっくりした。
「クロード!我は気がついてしまったぞ。ヤる人数が多ければ多いほど、力が溜まる!」
リジーが超絶クソビッチに進化した。
「腹に中出しでも、口でごっくんでもイケるな!ふふふ!流石ちぃとである!魔王よ首を洗って待っているが良い!」
リジーが元気なのは嬉しいが、複雑だった。リジーに訳の分からんちぃとなどつけた奴は一体誰なんだ!
わたしはそいつを殴りたい!思いっきり!
「あ、殿下!」
私の横でお喋りをしていたが、殿下を見つけるとリジーは走って行ってしまった。
あれからすぐにリジーはフレイ王子と親しくなった。笑顔で殿下に頭を撫でられている。リジーは美少女に見えるが男の子だ。だから殿下に不用意に近づいても誰も文句は言わなかった。
これが女性だったら、はしたない、マナーがなっていないと後ろ指を差された事だろう。
しかし、フレイ王子の婚約者のミリエール様にも可愛がられていて、良い関係を築いているようだ。
「昨日はフレイ様と寝たよ」
なんて報告を今朝聞いたがな……。リジーはお父様の思う通りに貴族の子息達と関係を持って行った。
そのうち殿下の周りの御学友全員と寝るだろう。恐ろしい手際としか言いようがなかった。
リジーと殿下達の距離が異常に近すぎる事に婚約者達は気づき始めていたが、黙認するようだった。
何せリジーは男だ。間違っても子供は産めない。そして意外と婚約者の令嬢たちと仲が良い。
リジーとくっつけておけば他の虫は入る隙間がないし、パーティーなどのエスコートは婚約者の手を取る。後腐れもなく、ちょうど良い存在になりつつあった。
「リジー、良いのかい?」
そう聞くと
「特に痛いこともないしの!どうせ誰かとやらねばならんのなら、誰でも良いわ!カカカカ!」
などといつもの口調で腰に手を当て高笑いしている。子供の頃と変わらぬそれに私は少し安心した。
「何せ我は学園を卒業したら、勇者となって魔王を倒すのである!」
なんて夢物語をいう所も相変わらずだった。
学園で一年が過ぎ、3年生は卒業してゆき、私たちは2年生に上がる。
卒業記念パーティーで、リジーは特別室に呼び出され、次の次の日にぐったり気を失って帰ってきた。
目を覚ますと
「す、凄かったである……!」
と、いつもの20倍くらい元気でびっくりした。
「クロード!我は気がついてしまったぞ。ヤる人数が多ければ多いほど、力が溜まる!」
リジーが超絶クソビッチに進化した。
「腹に中出しでも、口でごっくんでもイケるな!ふふふ!流石ちぃとである!魔王よ首を洗って待っているが良い!」
リジーが元気なのは嬉しいが、複雑だった。リジーに訳の分からんちぃとなどつけた奴は一体誰なんだ!
わたしはそいつを殴りたい!思いっきり!
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