嘘月

「病気って実際になって初めて怖さが分かるんだね。」
僕の彼女の秋月茜は病院の帰り道にそんなことを口にした。
「秋月さんの寿命はもって1年でしょう。」
医師からの言葉に僕は言葉を失った。まだ春なのに一気に寒気が僕の体を押し寄せた。
人はいつか死ぬ、それが早いか遅いかだけの違い・・・
そんなことをずっと思っていた。だから、悲しいなんかない・・・
ずっとそう思っていた。それなのに・・・受け入れたくなかった。
当の本人は
「そっか・・・じゃあ、あと一年で自分探しをします。」
堂々と言ってのけた。

これは僕と彼女の自分探しの物語。タイムリミットは1年。
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