「私メリーさん、今あなたのおうちの前にいるの」

メリーさんといえば、都市伝説に出てくる女の子だ。
徐々に近づいて来て、その度に電話をかけてくるマメな性格らしい。

だけど、俺にとってメリーといえば真っ先に親戚の女の子が思い浮かぶ。
幼くも整った顔立ちに、細く長いブロンドと、藍色の瞳。
無邪気で、俺によく懐いていて、ハーフの見た目を除けば近所に住む普通の女の子だった。
そう、普通の女の子のはずだったんだ。

これは二年前の冬、突然訪れた変な口癖の少女と過ごした数日間の話。
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