蜃気楼の上の楽園で、玲瓏少女は羊の夢を見るのか

「君はどうやら、魅入られやすいみたいだ」

 因幡 薊(いなば あざみ)はちょっとした特徴のある女子高生だった。しかしそれは、とある出会いを境にどんどん顕著になっていく。

 数いる友人との間の、見えなかった狭間の家具。
 世界の表と裏、その中間に位置する不可思議な限界。

 それらは日常に潜んでいる? 違う。日常が、それらの上に成り立っているのだ。

「私は、好きな人たちの生きる、この世界が好きなんだ」

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