青い影

 突然、男の元から消え去って行った恋人の面影を、10年以上経った今でも、男はどうしても忘れることができないでいた。
 何故、彼女が男の元から去ったのか、何故、彼女があんな狡猾な男と結婚したのか、男にはどうしても理解することができなかった。
 この現代、この社会、狡猾な奴が時代の寵児となり持て囃されていた。
 彼女さえもが時代に流されて行ったのか。
 そんな社会から一線を引いたこの男に更なる屈辱を社会がけしかける。
 男は知らぬ間に内なる「怒り」のエネルギーが湧いてくるのを感じていた。
 そんな沸々した気持ちの中、男は偶然、御曹司の妻としてテレビ画面に映る彼女を見てしまう。彼女に捨てられたと思い込んでいた男は上流社会への反抗心が更に強まる。
 しかし、彼女が男から去った理由には恐ろしい事実が隠されていた。
 男のスピリチュアルな感覚が彼女の心の声を感知する。
 彼女と再会をした男は、別れの真相を聞かされる。
 彼女は男への永遠の愛の証として、無理は承知の上で一つの依頼をお願いする。
 その依頼は、悲哀と絶望に満ちたものであった。
 男は彼女の依頼を一旦断るが、悩んだ末に、最後は驚愕の行動に出る。
 時代と社会に反抗し、愛を捨てようとした孤独な1人の男、神は彼に正義の暴力を許したのか?男の内に秘めた「怒り」のエネルギーが覚醒した時、狡猾な時代の寵児は地獄に落ちる。
 バイオレンスサンペンス小説
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