【R18】勇くん・女の子になる

岬大河

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第一章

勇、女の子になっちゃう

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【第1章にはR18要素はありません】
プロローグ

「転生したら美少女だった」なんて都合のいい話ないよねと思いながらも
山田勇やまだ・いさむくんはアニメ好きな中学2年生。
「あー2次元の巨乳の可愛い子なんていねえよなあ」と思うお年ごろだった。
ちょっとおつむが弱い勇は
「バナナ踏んで転んで頭打ったら転生しないか」とか本当に考えていた。
でもその山田勇くんにも…

その1
深夜のアニメ番組を見終えた勇はテレビのスイッチを消そうとした瞬間、
静電気が体中を駆け巡るような不思議な感覚がした。
「いてて、冬にセーターきてたからかな」と思って寝床に入った。
すやすやと寝ていると夢の中にアニメのキャラの女の子、
それもかわいい巨乳の子が出てきた。
「こっちの世界に来てみる?」といっているではないか。
「あ、行きます」と勇はむにゃむにゃと寝言で答えてた…

その2
「あ、夢か」。日差しが差し込み勇は起きたときそう思った。
でもなんか目の前の視界がやたらと低く感じたのだ。
「とりあえず、顔洗おう」と洗面台で歯磨きをしていた時だった。
見慣れぬ顔が鏡に映っていた。
「なんだこれ」と思って自分の指でほほをつねってみた。
「えええ、女になっている」と叫んでしまった。
でも、2次元で可愛い巨乳の女の子の夢とはほぼ真逆の
3次元で背が低くて胸が平らでちょっとだけお尻が大きい女の子だった。
幸いにも「可愛い」だけは一緒だったけど。

その3
「どうしよう、こんな姿見られたら」と思っていたとき…
真後ろには小学校6年の妹のさやかがいた。
さやかは「あんただれ?」とすっとぼけた声で聞いてきた。
「わかるだろ、俺だよ勇だよ」と僕は高い声で言った。
「はあ、ばかじゃないの」とさやかはいったあと、
「変な子がここにいるけど」とママを呼んだ。
ママも「あなた誰なの」と言ったが、
僕は生年月日や幼稚園小学校のお友達など
僕しか知らないことを言って信じてもらおうとした。
そして右肩うしろの背中にある2つのほくろを見せたのだ。
すると「え、本当に勇なの」とママは腰を抜かした。

その4
ママはうろたえていた「どうしよう、勇が女の子になっている」と。
でも、さやかは「ま、いいんじゃないのお姉さんができてこっちは楽になりそうだし」と
能天気なことを言っていた。
ママから事情をきいたパパは冷静だった。
「とりあえず、病院に行ってみてもらおうか」と言った。
パパが有給を取って、ちょっと大きめな病院に連れていかれたんだ。
脳波やレントゲン、CTスキャンなどいろいろと検査させられた。
パパは言った「結果、やっぱり女になっちゃったみたいだね」と。
こっちもお気楽な感じだ。
そして「性別証明」をもらってくると待合室に戻ってきた。

その5
家に帰って、パパは「ママ、やっぱり勇は女になってたよ」とまあ簡単に言った。
朝はうろたえていたママだったが、
「こうなったら、長女ができたと思うしかないわね」とため息交じりに行った。
そして、さやかの部屋から、Tシャツやジーンズ、
それにキャミソールやショーツなどを持ってきて
「お下がりじゃなくてお上がりになるのかしら」と
僕に渡して着替えるように言った。
僕はしょうがないなと思いながら、渡された衣服を着てリビングに戻った。
「とりあえず、これでいいかな」とママは言った。
『とりあえずってなんだよ』と思いながらも僕はどうしようもなかった。
さやかは「あ、お姉ちゃんができた」と朝とは逆にテンションが上がりまくっていた。

その6
リビングにそろった家族4人。
まずパパが言った。
「女の子になってさすがに『勇』じゃまずいだろ」といい、
名前がないかみんなに考えさせた。
ママが「女の子の名前ねえ」としばらく考えていたが、
「あ、『優香』は?」と言った。
「『ゆうか』か、いい名前じゃないか」とパパは言ったが、
さやかが反対した。「最後の『か』がわたしとかぶるから却下」って。
再び4人で悩み始めた。
そうしたらさやかがスマホで検索して
「『りん』でよくね?今年の生まれた子供の名前第一位だって」
と適当なことをいった。
「まあ、『凛』でいいか」とパパが言ったが、
僕が反対した「その漢字難しすぎる」とおバカな理由で。
結局『凛』ではなく漢字を『りん』にして頭に『』を加えて、
この日から僕は山田美鈴みれいになった。
これもカタカナで書くと「ミレイ」ってアニメのキャラぽっくて
いい感じじゃないと秘かに思って無理やり『美』をつけさせたのだ。
パパは「じゃ、あしたも有給を取って手続きしてくるわ」と言ってビールを飲み始めた。
息子が娘になったのに気楽なものだと僕はいや私は思った。

その7
翌朝、ママが起こしに来た「勇じゃなくて美鈴おきなさい!」って。
起きて朝食をとるとさやかは足早に小学校に言った。
一方、ママは私に「さやかの『お上がり』ばかりだとあの子すねるから、
今日はあなたの服とかいろいろ買いに行くからね」と言った。
ちなみに私は学校には発熱で病欠ということになっている。
午前10時、ママが運転する車に乗って、
ちょっと遠くのショッピングモールに行った。変な噂が立たないようにするためだ。
 でも、ママは「美鈴の服とか下着も買わなきゃね」と今日は意外とウキウキだった。

その8
ショッピングモールに着くと、まずは子供服売り場に行った。
「これなんかどうかしら」と白いフリルのついたスカートを私にあてがった。
「ちょっと恥ずかしいよ」という僕に
ママは「女の子になったんだから少しはおしゃれしなさい」と言った。
僕はしぶしぶ試着室に入って着替えた。
鏡に写る自分の姿を見ると本当に女の子になっていた。
「着替えたわよ」とママに言うと、ママはスマホで写真を撮った。
下着売り場にもいった。
ママはいきなりブラジャーを持ってきて「これつけてみなさい」とウキウキに言った。
でも私は「ママ、見ての通り私の胸はまな板級なの。
たぶんまだブラはいらない」と正気に戻した。
逆にショーツは小さいのを持ってきた。
私は「ママ、胸はまな板級でもお尻はちょっと大きめなの。
これじゃあ食い込んでしまうよ」と言った。
ママは「あ、そうか。じゃこれね」とちょっと大きめのショーツを持ってきた。
結局私は白地とピンクの花柄などがついたキャミソールとショーツを上下2セットずつ買った。
「あと、服とかも買わなきゃ」とママは言った。
「しょうがない。もう私はマネキン人形だな」とママに付き合った。

その9
結局、女の子の服や靴を買った後、お腹もすいたのでフードコートに行った。
私は「ママ、私がラーメン食べていい?」と聞くと
ママは「もちろんよ。好きなものを好きなだけ食べなさい」と言った。
いつものようにラーメンとからあげ3個にご飯大盛りを頼んだけど、
ラーメンを半分食べた時点でお腹がいっぱいになった。
ママは「美鈴、おとといまでの勇と違って小さくなったんだから
少食になるのはわかるでしょ。逆にそれだけ食べたら太っちゃうわよ」とたしなめた。
「たしかに女の子って少食の子が多いもんな」と私は思った。
お残しは持ち帰りにしてもらった。

その10
フードコートで昼食をとった後、
私はママに「ちょっとトイレ」と言ってショッピングモール内の女子トイレに行った。
でも、女子トイレの個室に入ったものの、
僕は癖で立ちションをしようとしたが、いけないと思った。
便座に座りそしてショーツを膝まで下ろしてからおしっこをした。
すると不思議なものでちゃんと出た。
しかも結構勢いよく。『僕って本当に女になったんだなあ』としみじみ思ったが
思いのほか飛び散っていた。『あ、だから女の子は座ってするんだ』と妙に納得した。
そして、トイレから出たらママに言われた。
「今日はいいけど、学校に行き始めたらトイレに行くことは
『お花を摘みに行く』と言わないとだめよ」と言われた。
「なんじゃそりゃ」と思ったけどスマホで見たら
「トイレに行くことの俗語で上品な言葉」とあった。なるほどと思った。

その11
ショッピングモールから帰ると、
ママは「美鈴の部屋を作らなきゃ」と言って、部屋の模様替えを始めた。
「女の子の部屋ってどんな感じなのかしら?」と私は思った。
するとママが「ちょっと買い物行ってくるね」と言ったので「行ってらっしゃい」と返した。
そして1時間後、ママが帰ってきたけど手には大きな紙袋を2つ持っていた。
「美鈴の部屋のカーテンとベッド、それに衣類ケースもとかも買ったから」と言った。
ママは「女の子は隠すものがいっぱいあるから」とって模様替えの続きをし始めた。
女の子らしいピンクの壁紙に白いレースのカーテン。
そしてシングルベッドに白地に花柄模様のシーツに枕カバー。
それに大きな鏡台も買ったので私の部屋はほとんど女子仕様になった。
「結局、ママが楽しんでいるだけじゃないか」と思った。

その12
翌朝、洗面台で着替えているとさやかがやってきて
「美鈴お姉ちゃん、着替え方が雑!」と言った。
「え、なにそれ」と思っていると、さやかが教えてくれた。
服が伸びないように腕を中に入れるとか、
髪型が崩れないように頭は最後に脱ぐとかなんかいろいろとあった。
「もうお姉ちゃんなんだから、しっかりしてよね」といってさやかはリビングに戻った。。
女の子ってこんなにいろいろあるんだなあと、私は感心するばかりだった。
午前中、だらだらしていたらパパが帰ってきた。戸籍謄本ができたという。
戸籍は「山田勇」が「山田美鈴」になっていた。
性転換手術をした人と同じような手続きだったそうだ。
生年月日などは変わらず。性別は「女」、山田家の長女になっていた。
「あ、あと学校も決まったからな」とパパは言った。
私は「???」と思ったが、今の中学校だとさすがに混乱するからと、
10キロほど離れた私立の桜が丘中学校に転校性として通うことになったそうだ。
それを聞いたママは「じゃ、美鈴出かけるわよ」といった。
「またか」と思ったけど、新しい学校の制服の採寸をしないといけないらしい。
急いで支度して家を出た。

その13
ママと訪れたのは新しく通う中学校近くの洋服店だ。
「制服以外にも学校の用品とかいろいろ買うから」と言った。
そして私は身長が10センチ縮んで150センチで、
自慢のまな板級の胸のためか、制服のサイズを測ってもらったところ、Sサイズになった。
「え、私こんなに背が縮んでたっけ?」と聞くと
「あなた結構小さくなったわよ。さやかよりちょっと高いぐらい」だと。
そして採寸から2日後には新しい学校の制服が出来上がった。
急いで仕上げてくれたみたいだ。
私は試着室で制服に着替えた。スカートを履くのはもちろん初めてだ。
鏡を見ると制服姿の私がいた。ちょっと恥ずかしいけど悪くないかなと思った。

その14
家に帰って、女子の雰囲気だけの部屋に戻った。
そして、さやかの言うとおりに着替えをしてみた。
まず、ショーツをはいてからスカートをつける。
そしてキャミソールを着てからブラウスのボタンを留める。
ショーツがぴちぴちなのとスカートに風が通るのを感じて
『なんか女の子になったんだな』と改めて思った。
そして、3次元のちょっとかわいい私が出来上がったのだった。
リビングに行きママに見せると「あら、似合うじゃない」と言ってくれた。

(続く)
※小説構成・ストーリー展開はオリジナルですが、文章の校正などはAIを使用しています※
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