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魔力を交える準備
しおりを挟む肉体の消滅した魔族の人々をぼくと魔王様で蘇らせる…
この世界を人を経由して全てを支配する女神の贄としての存在、その楔から救う為には愛が必要なのだと、そう魔王様は教えてくれる
『永遠に愛し合おう、勇者』
そう、抱き締めながら言われ、何度もキスをされたぼくは、気がつくと服を脱がされベッドに寝かされていた
人前で裸になるなんて温泉とかくらいだ…でも今は二人きり…周囲には光の粒が浮かんではいるけど、ベッドの上で魔王様にじっと身体を見つめられるのはとても恥ずかしい…愛し合うのには裸にならないといけないのだろうか?
なんとなく乳首とペニスは見られるのが本当に恥ずかしくて手で隠してみる、が
魔王様がぼくの手を握りベッドに縫い付けて来たためそれすらも叶わなくなってしまった
「あの……魔王様………あんまり見ないで下さい………恥ずかしい、です…愛し合うのに裸にならないと駄目なのでしょうか…?」
『我は勇者の全てを見たい…互いを知ることも愛だからだ……………しかし、勇者だけ裸では確かに羞恥も芽生えよう…我も脱げば問題ないな?』
ぼくを縫い付けていた手が腕が離れると、魔王様は躊躇いもなく服を脱ぎ捨てた
2mはあろう高身に、整った顔立ち…程よく付いた筋肉…股間にはゆるく立ち上がってるぼくの3倍はあろうペニスまで丸見えになってしまう
魔王様を見ているだけでもドキドキする…
再びぼくの手を取り、今度は片手でぼくの頭の上に両手を縫いつけ固定してきた
空いた方の手はぼくの頰を撫でてきて、またキスをされた…すごく嬉しそうな魔王様を見ているとぼくも嬉しくなる…互いに裸、さっきよりは少しだけましになった羞恥の中で、魔王様はこれから体験する愛される事について教えてくれた
『勇者よ、これから我の魔力をそなたの体内に注ぎ込む…人の世界で言う子を孕むための性行為というものだ……
一方的では意味がない、互いを求め愛し合い勇者の腹の中で勇者と我の魔力を交じ合わせる、愛を注ぎ練る事で子となる器が完成する
さぁ…足を開け勇者、我を受け入れる準備をしよう』
魔王様はぼくのお腹を優しくなで、ここで魔力を混ぜるのだと…子を孕む行為の果てに魔王様の魔力を注ぎ込むのだと言う…
赤ちゃんを作るための性行為…それって男と女でやる事じゃ…?ぼく、男だ…子宮もなにも無いのに…魔王様を受け入れる場所ってどこ…?
少しだけ男である事に不安を覚えるが、ぼくを優しく見つめ、触れてくれる魔王様から言われることに抵抗するなんて考えは浮かばなかった
足を開く、それはぼくの性器を見せること…恥ずかしいけど受け入れるための準備があるなら、ぼくは受け入れる…
恥ずかしさもあり、ゆっくりゆっくり足を開く…ぼく
膝を曲げ左右に開くと何故かゆるく勃ってしまっていたぼくの性器が中に揺れていて更に恥ずかしくなってしまう
魔王様は開かれた足の間に身をねじ込み、開かれた太腿の内側も優しく撫でてくれる…
性器も尻の穴すらも丸見えの状態に恥ずかしがっていると魔王様の指がぼくの尻の穴に触れ固くすぼまったそこを穴を広げるようにマッサージされる…
「ひゃっ…!!ま、魔王様…?そこ、触っちゃだめですお尻の穴汚い……!」
この世界に来て何故か食事も排泄もしていないが本来排泄をするための穴、コレまでも排泄に使ってきたお世辞にもきれいとは言えない場所に躊躇なく触れる魔王様を静止してしまう
けれど魔王様は全く気にしてないみたいで、いつの間にか何か温かいヌルヌルしたモノを纏ってた指をぼくの中に入れてきた
ぼくのお尻の穴に指が入っている
くちゅ…♡くちゅ…♡ちゅぽちゅぽ♡
「あっ……あっ……あ♡、だめ、………そこ、汚いのに………」
入ってきた指が前後に抜き差しされる
少しだけ狭い穴には苦しい…ただそれだけ…痛みなんて無くて汚い場所に魔王様のが入ってる事が恥ずかしい…なのに、何故かお腹が熱くなるような変な感覚に襲われてる
『狭いな…まだ誰も受け入れたことが無い証拠だ………我に愛されるのが最初で最後となる…嬉しい事だ、なぁ勇者よ
勇者の暮らしていた世界がどうかは分からない、だがこの世界は男でも普通に子を成す
女であれば膣に入れるが、男はここを使うのだ
この狭い穴の突き当り、奥の部屋に精と魔力を注ぐ事で魔力を練り合わせる部屋が出来る
そなたの身体を見れば必要は無いが、排泄に使う穴を不安に思うなら洗浄魔法を掛けながら慣らしていこうな…?』
くちゅ♡くちゅ♡ぬぽ…ぬぽぬぽ♡
ぼくの中を魔王様の指が何度も行き来する…
段々と狭くて苦しい気持ちが薄れてむずむずしてきた……
男でも普通に子を成す世界……ここはぼくの生まれて住んでいた世界じゃない…この行為は汚い事じゃないんだ…魔王様が話してくれた事がぐるぐるとぼくの中を駆け巡る
ぼくの中に魔王様を受け入れると赤ちゃんの部屋が…どうしよう…お腹が熱い
不安も嫌悪感も微塵も感じない…気持ち……いい?
本来指を入れる場所じゃない場所で、魔王様から愛されるための準備をされてるだけなのに…いつからか気持ちよさが溢れてきた…
逞しい指がぼくの中を前後して肉の壁を愛撫されてる…気持ちいい、気持ちいい…♡
その自覚した瞬間、魔王様の指が何かを見つけた
こりこりと何かに触れられているのを感じると途端に全身に響く電流のような気持ちよさに驚く
「あっ……♡あっ、ぁ゙んっ………♡中、あついっ………ひんっ………♡なんで、魔王様、魔王様…♡中気持ちいい…………なんで………♡んっ、んんっ♡♡
ぁ゙、ぁ゙ぁ゙♡♡♡なに!?そごっ♡♡♡まっで魔王様っ……♡♡♡ぁ゙ぁ゙、ぁ゙、ぁ゙ーーーーー♡♡♡♡♡♡」
『ああ…なんと可愛いのだろうな勇者…
安心するといい、ゆっくりと慣らすからな…このしこりは勇者の快楽のツボだ、ここをたっぷりと捏ねながら待ってやろう…』
魔王様が舌舐めずりしているのが見えた
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