ネズミくんは物理的に愛されたい!

たなぱ

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淫紋が駄目なら淫紋作ればいいじゃん?

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地下牢に居た淫魔から、淫魔族に伝わる肉体を限りなく極限のエロスに適した感じにできる淫紋について学んだ僕達は…体格差交尾と変態は紙一重みたいな事に気付き、絶望した
部屋になんとか戻ったが…二人ともいろんな意味で泣きそうになのだ

エレド様と番になって交尾したい!しかし、その唯一の方法がリスクが余りにも高すぎる…!
軽く見積もっても確実に僕は変態への道を突き進まないといけないとか地獄でしかない
それをエレド様もわかってるからこそ、淫紋刻んで貰おうぜ!って言えないんだと思う…


「「…………………はぁ………」」


二人して深い深いため息をつく
なんかもうタイミングが一緒過ぎて熟年夫婦のようだ…出会ってからまだ1日経ってないけど!!
もうエレド様の腕の中が僕の居場所ってくらいさり気なく抱き締められに行ってる…この温もり癖になる…♡

でも、これからが問題…だ
頭の中は尻穴を強靭にして交尾したいって気持と、全裸の変態になりたくないって気持ちがせめぎ合っている…バチバチに戦いあってる…ううう…本当どうしろっていうんだ?

エレド様と運命的な番って部分は物凄く嬉しい、魂と魔力がピッタリ合いすぎてなんかもうくらい明日にでも挙式を挙げたいくらい現段階で好きになっているのに
流石伝説の運命って出会い!エレド様と会うために僕はこれまで恋なんてしなかったと胸を張って言える…正直幸せな気持ちだ
でも、それは交尾をしたいという獣人の本能込みでの気持ちでもある……今後を考えてみよう、エレド様と交尾できないまま、僕は仕事出来る気がしません!!!むり!欲求不満で勃起したまま気絶する!

きっとエレド様も欲求不満でフル発起したまま護衛任務とかに付かないといけない可能性だってあるよ…絶対…
それ程までに獣人の番に対する気持がどうしようもなく重いのだと実際なってみて実感している状況…

まだ暫く先だけど、発情期が来たらこの気持ちは絶対に良くない方へ爆発するよ絶対に…欲求不満が爆発して僕たちきっと全裸で城中を駆け回っちゃうかもしれない…そしたらあの淫魔と本当に仲間だ



「「交尾はしたい、しかし変態になる事だけは避けないといけない(よね)」」



同じタイミングでエレド様と発言してしまい、目が合った…そしてなんかほんわかしちゃって二人で笑いあって…………
なにこれー!やだぁ♡幸せ過ぎるっ!考えてることやっぱり一緒じゃん!!もう本当に夫婦じゃん!!
もう、婚姻届け出しに行こうぜ!?家族からおっさんになって嫁の一人も居ないのって言われてた僕に春を呼び込もうぜ!呼び込むのは旦那だけど!僕が嫁だけと!


なんだろう…何がが頭の中を過った…
あれ…………?僕とエレド様は運命的な出会いを体験出来たけど、ドラレイド帝国が大きくなって他の人も色々な人と出会って、伝説だった運命の番が色んな場所で見つかるかもしれない?

もしも万が一…そうなった時、必ずしも同じ種族とは限らないよな?…僕とエレド様のように体格差で交尾出来ないと苦しんだり、もしかしたらエラ呼吸と肺呼吸の差でキスできなくて苦しんだり…それだけじゃない、国が大きくなる事で普通に他種族で愛し合うって事もあるんじゃないか?
そして…僕達のように種族差に苦しんで愛し合うって事が出来ないかもしれない…

最悪、淫魔族の淫紋に手を出して…悲しき愛の変態が増えてしまう可能性だって…



「………………エレド様…この問題…変態を超えて想像以上にやばくないですか?」

「……………ああ、たぶん俺もチュウラルドと同じ事を考えている…下手をするとこの国は色々な意味で終わる…」




この交尾出来ない問題は僕達だけの問題じゃないって…気づいてしまった…



もしかしたら、これは神からの試練かもしれない
その試練に僕達は打ち勝たなければなんとなく平和で幸せな結婚生活なんて送れない気がするじゃないか…!!!

ちくしょう!淫魔族の言う、淫紋がもっと安全で健全なものだったらよかったのに!変態とエロスはセットだぜ♡とかじゃなかったらよかったのに…!!!






……………?………………淫紋は変態と、エロスのセット…………?




僕の頭にまた何かが浮かんだ…
淫紋について変態淫魔はなんて言ってた?「魔力で刻む」って言ってなかったか?

魔力を行使した高度な魔術は現象を幾重にも編み込んで効果を発生させるのがこの世界の魔法のあり方だ…それは淫魔だって国は違えど同じなんじゃ…
そうだとしたら、淫紋エロス変態セットは別々に魔力を練り上げて刻んでいるんじゃないのか…?


もしかしたら…書き換えて物凄く安全で健全で純粋なエロスのみに特化した種族差を超える交尾を行う為の淫紋だって作れるんじゃないか!?
愛する人との子を種族差があっても残せるように孕ませ効果を付与する淫紋だって生み出せるんじゃないのか!?

よく考えろ!僕の趣味は魔法や魔術の研究だ
山奥に籠もってずっと魔法を磨いてきた…その趣味を活かす場面なんじゃ…ここが僕のエレド様への愛を表現する場なんじゃ…ないのか!!?



…………………どうしよう、テンションが上がってきた
今の僕ならきっとできる…エレド様へのこの気持ちがあればなんだって作れる…!!!これは僕のエレド様への愛の試練…!





変態な淫紋が駄目なら、健全な淫紋作ればいいんだ………!!!












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