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本編
☆最悪な目覚め①☆
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今日は朝から最悪だ……。
何故かと言うと、王子が俺と過ごすために一日予定を空けたと聞かされたからだ……。
まず目覚めも最悪だった!
夜中にベッドに潜り込まれるだけじゃなくて(それも嫌だったけど)、初めてフェラされた日からほぼ毎日、俺は身体を舐めたり弄られたりしている。
それも同意なくだし、寝入ってからだから余計に腹が立つ。
抗議もしたし、同意なしでそんなことされたら好感度が上がる訳もなく、日に日に嫌悪感が増すばかりだとも伝えた。
それでも嫉妬スイッチの入った王子は止めてくれなかった。
日中は好きにさせてもらってるけど、王子は仕事が忙しいらしくて、最近では朝食を一緒に食べるくらいしか接点はない。
夜も遅くまで仕事をしているのか、俺が完全に眠ってからベッドに潜り込んできている。
来るって分かっているのに、何故か起きていられない……。
本当は起きていて、王子がドアを開けた瞬間に文句を言ってやろうと思ってるのに……。
いつの間にか寝ていて、いつも気付くのは身体に違和感があった時なのだ。
身体に違和感がある時点で、もう色々されているんだから性質が悪い。
何度も言うが、同意のない行為は犯罪だからな!
どうにかしてこの夜這い? を阻止したいんだけど、これに関してはロイさんもポワソン少年も非協力的で、分かってくれるのはキャサリンちゃんだけだった。
でも15才の娘に話す内容じゃないから、濁して相談している。
政略結婚が当たり前に育った貴族なら致し方無いことだけど、異世界から無理矢理召喚した俺は、育った環境も違えば常識も全部この世界とは違うんだから、無理やりっていうのも有り得ないし、気持ちが通じ合う前に手を出すのは信じられないって言ってくれた。
俺もそう思うよ。
そういえばキャサリンちゃんは魔力を封じられてるけど、困らないの?って聞いたら、自分のしてきたことの結果だし、これはこれで新鮮だって言ってた。この娘
本当にこの娘15才なのか? って思うほどしっかりしている。
周りの人に恵まれなかっただけで、キャサリンちゃんはすごくしっかりと物事を見ることが出来るし、人の心に寄り添うことが上手なんだ。
だから俺の置かれている状況も理解してくれるし、気持ちも分かってくれるんだ。
しっかり聞いてくれるのがキャサリンちゃんしかいないもんだから、カウンセラーのもとに通うように頻繁に会っているのも、王子は気に食わないらしい。
キャサリンちゃんは女の子だし、歳も王子より近いから、警戒しているらしい。
でも、俺はキャサリンちゃんと会う時は必ずポワソン少年と一緒だし、決して疚しい事なんてしていないんだからと、回数を減らすこともなく堂々と会っている。
お互いにそういう感情なんて持ちそうにないしな。
あとは、伴侶である王子が俺と過ごす時間もなく仕事しているのに、他の人たちが俺と交流してるのは狡いっていうことらしい。
でも俺が退屈を持て余してどこかに行って、拐われてしまったりすることを考えると、自由にキャサリンちゃんやロイさんと過ごす方がマシだってことで、渋々許してるんだって……。
あれ以来散歩にもいけないしね。
でもさ、伴侶とか言われてるけどさ、俺は了承してないからね?
それなのにそんな嫉妬とかされても困るし、何なら逆効果だからな?
追われたら逃げたくなるもんじゃん?
それに夜中勝手に来て、俺の身体を弄ってるのも許せない。
今朝の最悪な目覚めに話は戻るけど、ポワソン少年に起こされた時、王子が布団の中で俺の乳首をしゃぶったまんまだったんだよ!
少しでも布団が捲れてたらそんな姿をポワソン少年に見られてたんだぞ!?
しかも眠りながら無意識でしゃぶってるみたいで、唇で軽く咥えて弱い力でチュパチュパしてた……。
マジ有り得ないからっ!
急いで布団の中の王子を引き剥がして、捲れた寝巻きのワンピースを直す。
それから王子を叩き起こした。
昨日だって気付いたらワンピースが大きく捲れ上がっていて、履いていた下着も全部取っ払われててさ、王子の口の中に俺のチンコが捕らえられていたんだ……。
チンコを人質に取られているから、抵抗らしい抵抗も出来ずにされるがままで、俺は声を抑えるのに必死だった。
夜中だし、こんな場面を他人に見られるのは嫌だったから、隣の部屋のポワソン少年にも聞こえないようにしなければならないって必死に堪えた。
何故かと言うと、王子が俺と過ごすために一日予定を空けたと聞かされたからだ……。
まず目覚めも最悪だった!
夜中にベッドに潜り込まれるだけじゃなくて(それも嫌だったけど)、初めてフェラされた日からほぼ毎日、俺は身体を舐めたり弄られたりしている。
それも同意なくだし、寝入ってからだから余計に腹が立つ。
抗議もしたし、同意なしでそんなことされたら好感度が上がる訳もなく、日に日に嫌悪感が増すばかりだとも伝えた。
それでも嫉妬スイッチの入った王子は止めてくれなかった。
日中は好きにさせてもらってるけど、王子は仕事が忙しいらしくて、最近では朝食を一緒に食べるくらいしか接点はない。
夜も遅くまで仕事をしているのか、俺が完全に眠ってからベッドに潜り込んできている。
来るって分かっているのに、何故か起きていられない……。
本当は起きていて、王子がドアを開けた瞬間に文句を言ってやろうと思ってるのに……。
いつの間にか寝ていて、いつも気付くのは身体に違和感があった時なのだ。
身体に違和感がある時点で、もう色々されているんだから性質が悪い。
何度も言うが、同意のない行為は犯罪だからな!
どうにかしてこの夜這い? を阻止したいんだけど、これに関してはロイさんもポワソン少年も非協力的で、分かってくれるのはキャサリンちゃんだけだった。
でも15才の娘に話す内容じゃないから、濁して相談している。
政略結婚が当たり前に育った貴族なら致し方無いことだけど、異世界から無理矢理召喚した俺は、育った環境も違えば常識も全部この世界とは違うんだから、無理やりっていうのも有り得ないし、気持ちが通じ合う前に手を出すのは信じられないって言ってくれた。
俺もそう思うよ。
そういえばキャサリンちゃんは魔力を封じられてるけど、困らないの?って聞いたら、自分のしてきたことの結果だし、これはこれで新鮮だって言ってた。この娘
本当にこの娘15才なのか? って思うほどしっかりしている。
周りの人に恵まれなかっただけで、キャサリンちゃんはすごくしっかりと物事を見ることが出来るし、人の心に寄り添うことが上手なんだ。
だから俺の置かれている状況も理解してくれるし、気持ちも分かってくれるんだ。
しっかり聞いてくれるのがキャサリンちゃんしかいないもんだから、カウンセラーのもとに通うように頻繁に会っているのも、王子は気に食わないらしい。
キャサリンちゃんは女の子だし、歳も王子より近いから、警戒しているらしい。
でも、俺はキャサリンちゃんと会う時は必ずポワソン少年と一緒だし、決して疚しい事なんてしていないんだからと、回数を減らすこともなく堂々と会っている。
お互いにそういう感情なんて持ちそうにないしな。
あとは、伴侶である王子が俺と過ごす時間もなく仕事しているのに、他の人たちが俺と交流してるのは狡いっていうことらしい。
でも俺が退屈を持て余してどこかに行って、拐われてしまったりすることを考えると、自由にキャサリンちゃんやロイさんと過ごす方がマシだってことで、渋々許してるんだって……。
あれ以来散歩にもいけないしね。
でもさ、伴侶とか言われてるけどさ、俺は了承してないからね?
それなのにそんな嫉妬とかされても困るし、何なら逆効果だからな?
追われたら逃げたくなるもんじゃん?
それに夜中勝手に来て、俺の身体を弄ってるのも許せない。
今朝の最悪な目覚めに話は戻るけど、ポワソン少年に起こされた時、王子が布団の中で俺の乳首をしゃぶったまんまだったんだよ!
少しでも布団が捲れてたらそんな姿をポワソン少年に見られてたんだぞ!?
しかも眠りながら無意識でしゃぶってるみたいで、唇で軽く咥えて弱い力でチュパチュパしてた……。
マジ有り得ないからっ!
急いで布団の中の王子を引き剥がして、捲れた寝巻きのワンピースを直す。
それから王子を叩き起こした。
昨日だって気付いたらワンピースが大きく捲れ上がっていて、履いていた下着も全部取っ払われててさ、王子の口の中に俺のチンコが捕らえられていたんだ……。
チンコを人質に取られているから、抵抗らしい抵抗も出来ずにされるがままで、俺は声を抑えるのに必死だった。
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