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14:神の消滅
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一姉さまの圧迫面談が終わった。
四姉さまが『勝利』になったことは加点だが、派閥を乱したことで減点とされ、相殺して5000の神力を貰った。
二姉さまからはお小言だけ。どうやら枝の方に補填としていくらか出したっぽい。ご迷惑をお掛けします。
三姉さまからは『豊穣』を眷属に出来たからと1000を貰った。
そして四姉さま。
今まで大姉さまと呼ぶように言われてきたが、今後は四姉さまでいいと許可を貰った。のちに続いた「すぐ並ばれそうだし」は、きっと照れ隠しだろう。
神力は結構貯めて来たけれど、まだまだ四姉さまの域には至っていないのだから。
「あとこれ、【機能】のお礼」
神力5000!
一瞬見間違いかなと思った。
いつも【機能】の代金は原価ギリギリの最安値だってのに、一姉さまと同じ額を出してくるなんて。ケチな四姉さまらしからぬ額だ。
「なんか失礼なこと考えてない?」
「いえ全く。桁が違ったとか後で言いませんよね?」
「い、言わないわよ! それが失礼だっての! 一応、『勝利』になれたこと感謝してるんだから」
ついに四姉さまにデレ期が来たようです。
さてこれまでわたしが創ってきた世界の数は二十と少し。
月の神性を得てからは依頼が大幅に増えて大忙しだったので、管理している世界の数はほかの神に比べて少なめだ。
そしてこの度、世界から得た【信仰】よりも【機能】の創造で得た報酬が上回った。
結果、わたしの神力はついに八万を超えた。
ちなみにあれ以来、ちょくちょく遊びに来るようになった豊穣ちゃんは、実はわたしよりも結構先輩で、今までに50を超える世界を見送ってきたらしい。
【機能】の依頼は豊穣の神性を得てからは増えてきたそうだが、その前はほぼ皆無。さらにわたしのように姉神や上神などからの臨時収入もないから、ようやく五万に達するほど。世界の数から逆算するとひとつあたりの平均は1000でわたしの半分。闇無しの子ってこんなもんなのかな?
それにしてもいかに【機能】の収入が多いかが判るよねー
それともコネかしら?
闇気質で世界からの【信仰】の収益が多いとか言わないよーに。
永く生きている神は知識が多い。
「『大』へ昇格するには、神力10万以上か、創造世界数100以上だよ」
「両方じゃなくて、そのどちらかでいいの?」
「そう。どちらかを満たしたら自動で昇格。試験もなしだよー」
「四姉さまはどっちだろう」
「当時はどうか知らないけど。いまの大神『勝利』はあたしの見立てだと50万超えてると思うよー」
四姉さまで50万超えって、二姉さまの53万って完全に嘘じゃん。なに考えてるんだろうあの人。
「じゃあ三姉さまの『権』は?」
「神力が100万と世界の創造数が1000を越えると、試験資格が貰えてー
それに合格するとなれるよ」
神力やら世界創造だけでいけるのはここまでで、その上の『能』になるには、神を三人以上育てる必要があるそうだ。
育てた子はそのまま眷属に組み込まれるとすると、中神からは自分以外の力も重要なんだろう。
あっ二姉さまが見習いを引き連れて研修させていたのも同じ理由かも? 『能』に上がるときが三人なら、『力』やその上に行くにはもっと人数要りそうじゃん。
ちなみに中二位『力』は500万からだそうで。
二姉さまなんでか一桁サバ読んでるっぽい。
それにしても、
「豊穣ちゃん、詳しいね……」
「ん-このくらい常識かな」
まるでわたしが常識外れのように言わないで欲しい。
「まあ月ちゃんまだ若いしー、仕方がないかな」
いま居る『無』の中で、どうやらわたしがもっとも若いらしい。それなのに神性持ちでさらにそれがレアな月だから受ける嫉妬は凄まじい。
ぶっちゃけ『嫉妬』の神性を取り合って潰し合えばいいと思う。
以前語った通り、神性は早い者勝ちだ。例えば『火』の神性を取り合い、先に取られたら『火』の道は途絶える。そのまま『火』以外の神性を得られず刻が過ぎると、その神は存在する意義を失い消滅する。
というのがわたしでも知る神の消滅のお話。しかし豊穣ちゃん曰く、それ以外にも消滅することがあるらしい。
長期間停滞すると神は消滅する。神の死因はこれが一番多いそうだ。
利益がほぼない状態が長く続くとヤバいと認識した。たぶんあってる。
続いて同一の神性と出会ったとき、己の無力さに気づき、自らの存在意義を疑うことで神は消滅する。
それを避けるには、確固たる自己を持つ必要がある。要するに我が強ければ消えないってことだ。
そういう原理なら出会う頻度が低い神性は起きにくく、発現しやすい神性が起きやすいのは言われなくても判る。
「ライバルの能力が自分をすべて上回っていたら消えるであってる?」
「そこまで単純じゃないと思うけどー。おおむね間違ってなさそうかもー?」
「わたしのライバル、『座』と『主』なんですけど……」
片や一姉さまと同格で片や二姉さまの格上、負ける要素しか見えん。
「それは大丈夫だよー。それが起きるのは同階位の神同士だけっぽいしー」
「おおっそれめっちゃ朗報!」
「あとねー発生率は二割くらいだってさ」
「二割かぁ、なさそうで意外とありそうな確率なのが嫌らしいね」
「だよねー」
「後追い不利過ぎない?」
階位上がった瞬間って絶対に相手の神力の方が上じゃん。そんなの見たら自信喪失待ったなしでしょ。
「でもさー純粋な神力勝負じゃないだけマシでしょ?」
後から昇格しているのだから、神力比べじゃ必負だ。
でも必負じゃないからと言って、自分の我の強さを信じて積極的に階位を上げようと思うだろうか?
いや、その自信の無さこそ罠じゃあないかな。わたしは大丈夫と確固たる自信でもって先に進むことこそ我が強いと言えるのではないだろうか?
そう言えば兄貴って唯一の〝太陽〟だっけ。あれに我の強さで勝てとか無理無理! 絶望しかないわ! むしろ挑戦し続けて勝ち抜いたてきたのがアレじゃないかな。
「あっ」
「ん。どうしたんー?」
「下二位の『大』って自動昇格って言ったよね」
「うん」
「じゃあいきなり二割の洗礼受ける人もいるってことだよね」
「あー発現しやすい四大属性はありそう。その点月ちゃんは羨ましいよー」
同格同士しか発生しないって話なら、二姉さまをも超える中一位の『主』までは安泰。そしてその域は遠すぎてもはや気にするランクじゃあない。
「豊穣だって『大』は不在でしょうに」
「まあね。月ちゃんにはほんと感謝してますー」
あのまま土の神性を発現していたなら、『大』に上がった瞬間に消滅していたかもしれないのだ。
たった二割、されど二割か。
「あのさぁいまの『大』には『月』も『豊穣』もいないじゃん?
でもわたしらが『大』に上がった後、後ろから『月』と『豊穣』が追って来る可能性ってない?」
『無』である限り、同一の神性は発現しない。しかし『大』へは自動昇格で、わたしたちが上がれば『無』から新たな『月』が生まれる可能性は皆無ではない。
「うわぁそれありそうー
『権』の『豊穣』さん早く上がってくれないかなー」
「わたしらが100万行く頃にはきっといないでしょ」
「中三位の『能』に必要な神力300万だけど、ほんとうに居ないと思うー?」
「……居そう」
100万貯めるより、さらに200万加算する方が労力は大きい。さらに言うなら、わたしたちが100万貯めるより、まだ見ぬ新人が10万貯めてくる方がきっと早いだろう。
「四姉さまの『勝利』の権能が欲しい! 絶対勝つ奴じゃん!」
「そう言えば『勝利』同士ってどっちが勝つんだろうーね」
そんな答えは持ち合わせていません!
四姉さまが『勝利』になったことは加点だが、派閥を乱したことで減点とされ、相殺して5000の神力を貰った。
二姉さまからはお小言だけ。どうやら枝の方に補填としていくらか出したっぽい。ご迷惑をお掛けします。
三姉さまからは『豊穣』を眷属に出来たからと1000を貰った。
そして四姉さま。
今まで大姉さまと呼ぶように言われてきたが、今後は四姉さまでいいと許可を貰った。のちに続いた「すぐ並ばれそうだし」は、きっと照れ隠しだろう。
神力は結構貯めて来たけれど、まだまだ四姉さまの域には至っていないのだから。
「あとこれ、【機能】のお礼」
神力5000!
一瞬見間違いかなと思った。
いつも【機能】の代金は原価ギリギリの最安値だってのに、一姉さまと同じ額を出してくるなんて。ケチな四姉さまらしからぬ額だ。
「なんか失礼なこと考えてない?」
「いえ全く。桁が違ったとか後で言いませんよね?」
「い、言わないわよ! それが失礼だっての! 一応、『勝利』になれたこと感謝してるんだから」
ついに四姉さまにデレ期が来たようです。
さてこれまでわたしが創ってきた世界の数は二十と少し。
月の神性を得てからは依頼が大幅に増えて大忙しだったので、管理している世界の数はほかの神に比べて少なめだ。
そしてこの度、世界から得た【信仰】よりも【機能】の創造で得た報酬が上回った。
結果、わたしの神力はついに八万を超えた。
ちなみにあれ以来、ちょくちょく遊びに来るようになった豊穣ちゃんは、実はわたしよりも結構先輩で、今までに50を超える世界を見送ってきたらしい。
【機能】の依頼は豊穣の神性を得てからは増えてきたそうだが、その前はほぼ皆無。さらにわたしのように姉神や上神などからの臨時収入もないから、ようやく五万に達するほど。世界の数から逆算するとひとつあたりの平均は1000でわたしの半分。闇無しの子ってこんなもんなのかな?
それにしてもいかに【機能】の収入が多いかが判るよねー
それともコネかしら?
闇気質で世界からの【信仰】の収益が多いとか言わないよーに。
永く生きている神は知識が多い。
「『大』へ昇格するには、神力10万以上か、創造世界数100以上だよ」
「両方じゃなくて、そのどちらかでいいの?」
「そう。どちらかを満たしたら自動で昇格。試験もなしだよー」
「四姉さまはどっちだろう」
「当時はどうか知らないけど。いまの大神『勝利』はあたしの見立てだと50万超えてると思うよー」
四姉さまで50万超えって、二姉さまの53万って完全に嘘じゃん。なに考えてるんだろうあの人。
「じゃあ三姉さまの『権』は?」
「神力が100万と世界の創造数が1000を越えると、試験資格が貰えてー
それに合格するとなれるよ」
神力やら世界創造だけでいけるのはここまでで、その上の『能』になるには、神を三人以上育てる必要があるそうだ。
育てた子はそのまま眷属に組み込まれるとすると、中神からは自分以外の力も重要なんだろう。
あっ二姉さまが見習いを引き連れて研修させていたのも同じ理由かも? 『能』に上がるときが三人なら、『力』やその上に行くにはもっと人数要りそうじゃん。
ちなみに中二位『力』は500万からだそうで。
二姉さまなんでか一桁サバ読んでるっぽい。
それにしても、
「豊穣ちゃん、詳しいね……」
「ん-このくらい常識かな」
まるでわたしが常識外れのように言わないで欲しい。
「まあ月ちゃんまだ若いしー、仕方がないかな」
いま居る『無』の中で、どうやらわたしがもっとも若いらしい。それなのに神性持ちでさらにそれがレアな月だから受ける嫉妬は凄まじい。
ぶっちゃけ『嫉妬』の神性を取り合って潰し合えばいいと思う。
以前語った通り、神性は早い者勝ちだ。例えば『火』の神性を取り合い、先に取られたら『火』の道は途絶える。そのまま『火』以外の神性を得られず刻が過ぎると、その神は存在する意義を失い消滅する。
というのがわたしでも知る神の消滅のお話。しかし豊穣ちゃん曰く、それ以外にも消滅することがあるらしい。
長期間停滞すると神は消滅する。神の死因はこれが一番多いそうだ。
利益がほぼない状態が長く続くとヤバいと認識した。たぶんあってる。
続いて同一の神性と出会ったとき、己の無力さに気づき、自らの存在意義を疑うことで神は消滅する。
それを避けるには、確固たる自己を持つ必要がある。要するに我が強ければ消えないってことだ。
そういう原理なら出会う頻度が低い神性は起きにくく、発現しやすい神性が起きやすいのは言われなくても判る。
「ライバルの能力が自分をすべて上回っていたら消えるであってる?」
「そこまで単純じゃないと思うけどー。おおむね間違ってなさそうかもー?」
「わたしのライバル、『座』と『主』なんですけど……」
片や一姉さまと同格で片や二姉さまの格上、負ける要素しか見えん。
「それは大丈夫だよー。それが起きるのは同階位の神同士だけっぽいしー」
「おおっそれめっちゃ朗報!」
「あとねー発生率は二割くらいだってさ」
「二割かぁ、なさそうで意外とありそうな確率なのが嫌らしいね」
「だよねー」
「後追い不利過ぎない?」
階位上がった瞬間って絶対に相手の神力の方が上じゃん。そんなの見たら自信喪失待ったなしでしょ。
「でもさー純粋な神力勝負じゃないだけマシでしょ?」
後から昇格しているのだから、神力比べじゃ必負だ。
でも必負じゃないからと言って、自分の我の強さを信じて積極的に階位を上げようと思うだろうか?
いや、その自信の無さこそ罠じゃあないかな。わたしは大丈夫と確固たる自信でもって先に進むことこそ我が強いと言えるのではないだろうか?
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「あっ」
「ん。どうしたんー?」
「下二位の『大』って自動昇格って言ったよね」
「うん」
「じゃあいきなり二割の洗礼受ける人もいるってことだよね」
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同格同士しか発生しないって話なら、二姉さまをも超える中一位の『主』までは安泰。そしてその域は遠すぎてもはや気にするランクじゃあない。
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「まあね。月ちゃんにはほんと感謝してますー」
あのまま土の神性を発現していたなら、『大』に上がった瞬間に消滅していたかもしれないのだ。
たった二割、されど二割か。
「あのさぁいまの『大』には『月』も『豊穣』もいないじゃん?
でもわたしらが『大』に上がった後、後ろから『月』と『豊穣』が追って来る可能性ってない?」
『無』である限り、同一の神性は発現しない。しかし『大』へは自動昇格で、わたしたちが上がれば『無』から新たな『月』が生まれる可能性は皆無ではない。
「うわぁそれありそうー
『権』の『豊穣』さん早く上がってくれないかなー」
「わたしらが100万行く頃にはきっといないでしょ」
「中三位の『能』に必要な神力300万だけど、ほんとうに居ないと思うー?」
「……居そう」
100万貯めるより、さらに200万加算する方が労力は大きい。さらに言うなら、わたしたちが100万貯めるより、まだ見ぬ新人が10万貯めてくる方がきっと早いだろう。
「四姉さまの『勝利』の権能が欲しい! 絶対勝つ奴じゃん!」
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