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18:研修のはじまり
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第八位に昇格してからしばらく、二姉さまから研修生たちを預かることになった。男神と女神が半々の全部で一〇人。大変初々しい。
そう言えばわたしも四姉さまのところで研修したっけ。いやあ懐かしいなぁ、わたしもあの頃は初々しかったよー
「そ~お? 『月』は最初からふてぶてしかったと思うよっ」
失礼な。
今回の研修は第八位が担当することからも判るように初期も初期。研修生たちは独自に世界創造は行わずに、わたしが事前に創造しておいた世界の管理を引き継いでもらうことになっている。
準備した世界は設定もろもろ全部同じのミラー世界。
初めての世界の管理が、灰色の大地では大変だろうと、三姉さまから生命の【機能】が贈られていて導入してある。
大変失礼な話だが三姉さまの方が正論で、大地が緑豊かってだけで世界の管理はイージーモード。収益が大きく凹むことはない、はず!
わたしが研修を受けた時は半分くらい赤字だったような気がするけど、あれは四姉さまの世界だったし……信じてるよ? 頼むよ研修っ子たち。
まあこれらの準備に当たって、二姉さまから神力の補助を貰っているから、実は持ち出しはゼロ。つまり最終の収支が赤字になってもわたしは痛くも痒くもない。
研修の結果はわたしの所感をつけて三姉さまへ提出することになっている。
それを受けて三姉さまが、次のステップに進む子を選別。さらにその報告は二姉さまへと進み、見事二姉さまに選ばれれば、世界創造の研修へと至るのだ。
男神は二姉さまではなく別へ流れるので知らんけど、女神側の流れは完璧、だってこれは以前わたしが通った道だもん。
「ふふ~ん実は今回は違うんだな~」
「おや、そうなんですか?」
「うんうん。最終研修はウチじゃなくって『権』がやんの~」
「三姉さまが? あっもしかして神を三人育てるっていう?」
「せいか~い! 『権』の神力ならそろそろ準備しとかないと~だよっ」
おぉぉ三姉さまがついに300万の大台に、す、凄い!
「あっそう言えば二姉さま! 二姉さまって神力53万じゃないじゃないですか!」
「はっは~バレちゃったかぁ。ウチのほんとーの神力は700万+53万だよっ」
「な、753万!?」
「そっすごいでしょ~」
「お願いします。100万でいいのでください」
「あははっバカ言ってないで、研修の監修をしっかりやんなさい。これはあんたのためでもあんだからさ~」
「わたし? あっ。もしかして創造した世界の数に今回の分って含まれます」
「ありゃもう正解出ちゃったか、さすが『月』だね~
じゃ後は任せたから~」
言うが早いか消えてしまった。
二姉さまは褒めて伸ばすタイプなので褒められることは珍しくはないが、褒められるのはやっぱり嬉しい。
そういう所は見習いたいものだ。
さてわたしたちの会話を聞いていた研修生ちゃんたちから「700万……」と密やかな声が聞こえてくる。
生まれたての神力は10にも満たないのだから、驚きもひとしおだろう。
しかしここからは研修開始だ、引き締めて行こう。
「はいはい、切り替えていくよ!」
初々しい返事がそろって返ってきた。
「改めまして、今回の研修を任されました第八位『月』です」
今回はあえて『大』ではなく『月』と名乗らせて貰った。目論見通り、それを聞いてざわつく研修生ちゃんたち。
ここに至るまでの座学で、神性のレア度はすでに習っている。ここまで素直に驚いてくれたなら、こちらとしても言った甲斐があったもんだね。
「はい、じゃあこちらに注目して。
いまは刻を止めていますが、今回の研修ではこの世界の管理を引き継いで貰います。
世界は複数ありますが設定は全部同じで、ひとり一つ受け持って貰います」
研修の内容を聞き、ざわざわと声が漏れだした。
「静かに。まだ話は続いていますよー」
声が収まったところで、
「各自に神力を2配ります。今から少し時間を取りますので、各自必要と思われる準備をしてください。
研修内容についての質問はいまから聞きます。
でも世界の管理についての質問は、世界の刻が動き出してからなら許可します。ただし世界は終焉までノンストップで進みます。わたしに質問している間も時間が経過していることは忘れないように」
再びざわざわと声が漏れ始めた。
「では研修の内容について質問があれば、挙手を」
やる気に満ち溢れているのだろう、一斉にすべての手が上がった。
選んで指すのも面倒なので端から順に聞いていく。
「管理するコツとかは教えて貰えませんか」
「先ほども言いましたが、管理の仕方は刻が進んだ以降に聞くように。はい次」
「神力の使い方について教えてください」
知らんがな。勝手に使えと思いつつオブラートに包んで言語化する。
「自由にどうぞ。はい次」
「みなで相談はしても良いですか?」
「それも自由にどうぞ。ですが一応言っておきましょう。
これは研修ですよ?」
質問した子は短い唸り声を漏らしつつ赤面した。
次の質問は成否判定や配点に関するものだった。
「終焉時の【信仰】の量と研修の成否は必ずしもイコールではありません。経過も大切とだけ言っておきましょう」
同じ系統の質問だったのかこれで多くの手が減った。
残りの手は二つ。
「世界創造の仕様書を見せてください」
おっこの子は見込みありだ。
「仕様はそちらに纏めてあります、必要な人は持って行って構いません」
実は仕様書はあえて渡していなかった。
そもそも創造した世界に使用された神力を知らないまま、世界の管理できるわけがない。それはさっき与えた神力2をどう使うのかにも繋がるしねぇ。
以前の四姉さまのように500の世界に5の魔王を出してはいけない。
これは研修、世界の管理は始まっていなくとも、部屋に入ったときから研修は始まっている。彼女はいま初めてにして唯一の加点を得た。
最後の一人。
「【機能】の作成はいまやっても?」
「準備時間の使い方は自由です。もちろん【機能】創りに充ててもいいですよ」
一見よい質問のように見えるがこれはダメな奴だ。
世界創造時に【機能】を入れることはある。今回だって三姉さまが贈ってくれた『生命』の【機能】を入れているしね。
でも創造が終わっている世界に、状態の確認もせずに【機能】を入れる行為は、自由な進化を妨げるからほぼやらない。
テコを入れるのなら、欠点が生まれたときに適切に入れるべきだ。
おまけに途中投入は非常に難易度が高く、失敗しやすい。以前、地や鍛冶の【機能】を入れて急速に終焉を迎えた世界の苦い思い出が蘇り自傷した。ぐはっ。
「じゃあ他には無いようなので、開始時刻まで各自自由に時間を使ってください」
座学のテキストを読み返すもの、仕様書を手に他のものと情報を交換し合うもの、テキストを見ながら【機能】を組み始めるものもいる。
どれも常識の範囲内かな。
っと、一人珍しいのがいた。
それは仕様書を望んだ子で、彼女は仕様書を片手に、刻の止まった世界をじっと覗いていた。
良いね。今回は自らが創った世界ではないのだから、これから管理する世界を知っておくのは悪くない。
開始時刻、一〇名の研修生ちゃんが配置についた。
「じゃ停止しておいた刻を進めるよ。ここからはノンストップ。判らないことは質問しても良いけれど、その間世界の監視が途絶えるリスクも考慮するように。
では、研修開始です!」
世界の刻が進み始める。
これは研修生ちゃんたちの課題だが、お手本は必要なので、わたしもミラー世界を一つ管理していく。
実はこれ、当時の四姉さまもやっていたことだったりする。
ただし当時の四姉さまは、他の研修生ちゃんの世話を焼き過ぎて、自分の世界が疎かになり散々な結果で終わってしまった。
なんとも酷い神だったけれど、それを見せられこんなんでも良いんだと自信がついたのは確かな話。四姉さまには感謝しかない。
そう言えばわたしも四姉さまのところで研修したっけ。いやあ懐かしいなぁ、わたしもあの頃は初々しかったよー
「そ~お? 『月』は最初からふてぶてしかったと思うよっ」
失礼な。
今回の研修は第八位が担当することからも判るように初期も初期。研修生たちは独自に世界創造は行わずに、わたしが事前に創造しておいた世界の管理を引き継いでもらうことになっている。
準備した世界は設定もろもろ全部同じのミラー世界。
初めての世界の管理が、灰色の大地では大変だろうと、三姉さまから生命の【機能】が贈られていて導入してある。
大変失礼な話だが三姉さまの方が正論で、大地が緑豊かってだけで世界の管理はイージーモード。収益が大きく凹むことはない、はず!
わたしが研修を受けた時は半分くらい赤字だったような気がするけど、あれは四姉さまの世界だったし……信じてるよ? 頼むよ研修っ子たち。
まあこれらの準備に当たって、二姉さまから神力の補助を貰っているから、実は持ち出しはゼロ。つまり最終の収支が赤字になってもわたしは痛くも痒くもない。
研修の結果はわたしの所感をつけて三姉さまへ提出することになっている。
それを受けて三姉さまが、次のステップに進む子を選別。さらにその報告は二姉さまへと進み、見事二姉さまに選ばれれば、世界創造の研修へと至るのだ。
男神は二姉さまではなく別へ流れるので知らんけど、女神側の流れは完璧、だってこれは以前わたしが通った道だもん。
「ふふ~ん実は今回は違うんだな~」
「おや、そうなんですか?」
「うんうん。最終研修はウチじゃなくって『権』がやんの~」
「三姉さまが? あっもしかして神を三人育てるっていう?」
「せいか~い! 『権』の神力ならそろそろ準備しとかないと~だよっ」
おぉぉ三姉さまがついに300万の大台に、す、凄い!
「あっそう言えば二姉さま! 二姉さまって神力53万じゃないじゃないですか!」
「はっは~バレちゃったかぁ。ウチのほんとーの神力は700万+53万だよっ」
「な、753万!?」
「そっすごいでしょ~」
「お願いします。100万でいいのでください」
「あははっバカ言ってないで、研修の監修をしっかりやんなさい。これはあんたのためでもあんだからさ~」
「わたし? あっ。もしかして創造した世界の数に今回の分って含まれます」
「ありゃもう正解出ちゃったか、さすが『月』だね~
じゃ後は任せたから~」
言うが早いか消えてしまった。
二姉さまは褒めて伸ばすタイプなので褒められることは珍しくはないが、褒められるのはやっぱり嬉しい。
そういう所は見習いたいものだ。
さてわたしたちの会話を聞いていた研修生ちゃんたちから「700万……」と密やかな声が聞こえてくる。
生まれたての神力は10にも満たないのだから、驚きもひとしおだろう。
しかしここからは研修開始だ、引き締めて行こう。
「はいはい、切り替えていくよ!」
初々しい返事がそろって返ってきた。
「改めまして、今回の研修を任されました第八位『月』です」
今回はあえて『大』ではなく『月』と名乗らせて貰った。目論見通り、それを聞いてざわつく研修生ちゃんたち。
ここに至るまでの座学で、神性のレア度はすでに習っている。ここまで素直に驚いてくれたなら、こちらとしても言った甲斐があったもんだね。
「はい、じゃあこちらに注目して。
いまは刻を止めていますが、今回の研修ではこの世界の管理を引き継いで貰います。
世界は複数ありますが設定は全部同じで、ひとり一つ受け持って貰います」
研修の内容を聞き、ざわざわと声が漏れだした。
「静かに。まだ話は続いていますよー」
声が収まったところで、
「各自に神力を2配ります。今から少し時間を取りますので、各自必要と思われる準備をしてください。
研修内容についての質問はいまから聞きます。
でも世界の管理についての質問は、世界の刻が動き出してからなら許可します。ただし世界は終焉までノンストップで進みます。わたしに質問している間も時間が経過していることは忘れないように」
再びざわざわと声が漏れ始めた。
「では研修の内容について質問があれば、挙手を」
やる気に満ち溢れているのだろう、一斉にすべての手が上がった。
選んで指すのも面倒なので端から順に聞いていく。
「管理するコツとかは教えて貰えませんか」
「先ほども言いましたが、管理の仕方は刻が進んだ以降に聞くように。はい次」
「神力の使い方について教えてください」
知らんがな。勝手に使えと思いつつオブラートに包んで言語化する。
「自由にどうぞ。はい次」
「みなで相談はしても良いですか?」
「それも自由にどうぞ。ですが一応言っておきましょう。
これは研修ですよ?」
質問した子は短い唸り声を漏らしつつ赤面した。
次の質問は成否判定や配点に関するものだった。
「終焉時の【信仰】の量と研修の成否は必ずしもイコールではありません。経過も大切とだけ言っておきましょう」
同じ系統の質問だったのかこれで多くの手が減った。
残りの手は二つ。
「世界創造の仕様書を見せてください」
おっこの子は見込みありだ。
「仕様はそちらに纏めてあります、必要な人は持って行って構いません」
実は仕様書はあえて渡していなかった。
そもそも創造した世界に使用された神力を知らないまま、世界の管理できるわけがない。それはさっき与えた神力2をどう使うのかにも繋がるしねぇ。
以前の四姉さまのように500の世界に5の魔王を出してはいけない。
これは研修、世界の管理は始まっていなくとも、部屋に入ったときから研修は始まっている。彼女はいま初めてにして唯一の加点を得た。
最後の一人。
「【機能】の作成はいまやっても?」
「準備時間の使い方は自由です。もちろん【機能】創りに充ててもいいですよ」
一見よい質問のように見えるがこれはダメな奴だ。
世界創造時に【機能】を入れることはある。今回だって三姉さまが贈ってくれた『生命』の【機能】を入れているしね。
でも創造が終わっている世界に、状態の確認もせずに【機能】を入れる行為は、自由な進化を妨げるからほぼやらない。
テコを入れるのなら、欠点が生まれたときに適切に入れるべきだ。
おまけに途中投入は非常に難易度が高く、失敗しやすい。以前、地や鍛冶の【機能】を入れて急速に終焉を迎えた世界の苦い思い出が蘇り自傷した。ぐはっ。
「じゃあ他には無いようなので、開始時刻まで各自自由に時間を使ってください」
座学のテキストを読み返すもの、仕様書を手に他のものと情報を交換し合うもの、テキストを見ながら【機能】を組み始めるものもいる。
どれも常識の範囲内かな。
っと、一人珍しいのがいた。
それは仕様書を望んだ子で、彼女は仕様書を片手に、刻の止まった世界をじっと覗いていた。
良いね。今回は自らが創った世界ではないのだから、これから管理する世界を知っておくのは悪くない。
開始時刻、一〇名の研修生ちゃんが配置についた。
「じゃ停止しておいた刻を進めるよ。ここからはノンストップ。判らないことは質問しても良いけれど、その間世界の監視が途絶えるリスクも考慮するように。
では、研修開始です!」
世界の刻が進み始める。
これは研修生ちゃんたちの課題だが、お手本は必要なので、わたしもミラー世界を一つ管理していく。
実はこれ、当時の四姉さまもやっていたことだったりする。
ただし当時の四姉さまは、他の研修生ちゃんの世話を焼き過ぎて、自分の世界が疎かになり散々な結果で終わってしまった。
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