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妹神は第九位『無』になったので自分の空間を貰っているはずなのだが、彼女はいまもここに入り浸っている。
もちろん注意しているが聞かない。やがてその役目はしょっちゅう【機能】を買いに来る四姉さまに移り、さらに役目は移って今は三姉さまになっているのだけど、やっぱり聞かない。
わたしは諦めた。きっと四姉さまも諦めているだろう。
三姉さま頑張って! どうか諦めないで!
さて以前見た三姉さまと豊穣ちゃんの合作の緑緑した世界。あれと同じようなことがここでも起きている。
灰色と灰色の世界が二つ。
どうだい。でもこれ合作じゃないんだぜ。
片方はわたしので実り無き死の大地。もう片方は妹神ので実り無き氷の大地。
ほらね実りが無い原因が違うのさ。
一姉さまに言われているので、死の【機能】はずっと提供している。三姉さまも同じく生命の【機能】を提供してくれている。
しかしわたしの時と違って一向に効果はない。
ちなみにこれ、同時に使うと、相殺されて彼女の地が出て氷の世界になるらしい。
憶測なので伝えるつもりはないけれど、きっと一姉さまの想定では同時じゃなくて二つの世界を準備してそれぞれに使うんだと思ってる。
三姉さま辺りがそろそろ言ってくれるんじゃないかと期待。
日に日に三姉さまの負担が増している気がするが、近々『能』を視野に入れている姉なので頑張って貰いたい。
わたしの神力が十二万に届きそうな頃、豊穣ちゃんの神力が七万を超えた。
二人の差が広がっているのは、世界を締め付けまくってわたしの回収する【信仰】が多いからではなく、『月』の【機能】が良く売れるからです。間違いのないよーに。
何の話かって、さきほど部屋に届いた封書の件だ。
【下二位交流会のご案内】と【下三位交流会のご案内】の二通。
事務局の混乱だろうか。神位違いで二通来た。
「あっこちら私のですね。ありがとうございます」
……と思ったら一通は妹神のやつだった。
「いや待って。なんで『無』のやつがここに届くの、おかしいよね?」
「転送するように依頼しておりますので当然ですわ」
そっかー依頼したなら仕方ないね。
でもさ。その依頼が、家主が知らぬ間に通るのっておかしくないかなあ……
「下三位かぁ懐かしい。
そう言えば『無』と豊穣ちゃんは一緒に行けるね。羨ましいなぁ」
何がってわたしは四姉さまと一緒だもん、変われるなら変わって欲しい。
「私は五姉さまと一緒が良かったです」
よしよし愛い奴じゃ。
三姉さま曰く、『あなたが甘やかすから』だそうだが、初めての妹だもん仕方ないじゃん。
【下二位交流会 会場】
神力10万までの『無』に比べて、その10倍の100万まで許容する『大』はやはり人数が多い。まだ会場入りしていない人がいるから正確には判らないが、ぱっと見三倍の一〇〇人はいそう。
そして無味無色はほぼ皆無で色とりどりだってのにまた囲まれていた。
「あーあ『月』と一緒に来るんじゃなかったわ」
「四姉さま酷い……」
そもそも『月』ほどではないけれど『勝利』の神性持ちだって人数はそんなに多くない。そして二人が連れだって会場入りするのだから顔繋ぎに来る人は多いと思っていた。
しかし新規の顧客ゲットと喜んでいるわたしと違い、『勝利』を得てなおその手の作業が苦手な四姉さまは、ただ煩わしいだけのようだ。
「まったくもー自分の神性を自覚しなさいよね。『月』が来るからってこいつら絶対待ってたわよ」
「いやいや『勝利』だって捨てたもんじゃあないでしょう」
「ま、まーね! 解ってるじゃないの! 半分くらいはあーしの責任かしらね!」
ちょろい。
交流会が終わると次はバザールがやってくる。
前回は締め切りが終わった後にその存在を知り、三姉さまに頼んで無理に参加させて貰っている。さらに言うと参加の返事が遅くて大変迷惑を掛けてしまった。
という訳で今回は違う。一般公募の期間中に参加を打診しておいた。
……さて。
いまわたしは三姉さまに叱られている。
下二位交流会に参加し、新規の顧客が一気に増えて天手古舞、嬉しい悲鳴である。そんな状況で、新たにバザールに出品する【機能】なんて創っている暇はない!
そもそもバザールの利用者は下神が多い。しかし下一位『権』ともなると参加率は下がる傾向にあるそうで、だったら参加してもお客は増えなくない?
で、忙しいから不参加に変えてと言ったらこうなった。
三姉さまは優しいので、お説教さえ聞けばきっと何とかしてくれるはず。
「聞いてますか『月』!」
「はいもちろんです」
もう少しの我慢。
そんなことをしているうちに、妹神『無』の神力が三万に迫っていた。豊穣ちゃんはまだ七万台だってのに、これだから闇の深い子は困る。
そして迎えた三姉さまの鑑定日。
「あら『無』の神性が発現したみたいよ。おめでとう」
「『月』ですか? 『月』ですよね!?」
わたしの【機能】をやたら欲しがると思ったら、何を目指してるんだよこの子。同じ神性の危うさはちゃんと伝えたと思っていたんだけど、どうやら理解していなかったようだ。でも神性は決まってしまったのだからそれも今更か。
「それで何になったんですか?」
「〝環〟よ」
ええーっと妹神改め『環』の悲鳴が聞こえた。
「〝環〟……。うーん聞いたことが無い神性ですね」
「かなり昔に居たとどこかで読んだ覚えがあるけれど、実際に発現した者を見たのはわたくしも初めてよ。
『環』は自分が所持している権能は解るわよね」
「はい。環の権能は【環・氷・輪】の三つですわ」
「〝闇〟と〝生命〟と〝死〟がくっついて〝輪〟でしょうか?」
「いいえ違うわ。〝輪〟とは輪廻の事よ。つまり〝死〟と〝生命〟の複合。『月』は知らなかったようだけど、〝輪〟の神性持ちはそれほど少なくはないわよ」
不勉強ですみません。
「それにしても〝環〟と〝輪〟ですか。二重に掛ける意味は何でしょう」
「〝環〟は〝月〟と同じく星に関する権能だということは解るけど、これ以上は一姉さまにお伺いした方が良いと思うわ」
わたしの〝死〟と三姉さまの〝生命〟を『環』に与えるように言ったのは一姉さまだ。つまり一姉さまは最初から〝環〟が発現するように仕組んでいたはず。
仕組むくらいだもん、知ってるのも当たり前だよね。
ちなみに報告に行ったところ、『そう〝環〟の神性を得たのね。おめでとう』と言われて帰ってきたらしい。
何の役にも立たないなんて嘘ですよね一姉さま?
わたしの初めての妹が『環』になった。
その後の三姉さまの調べで〝環〟の権能は〝闇〟と〝重力〟の複合だということが判った。なんと〝環〟の神性には、〝環〟と〝輪〟の二つの複合が内封されていたようだ。
〝白炎〟には〝炎〟が、〝大地〟には〝豊穣〟が、そして〝勝利〟にも〝戦〟がある。
そしてわたしの〝常闇〟は例外としても〝月〟の方は〝夜〟と〝闇〟の複合だった。一姉さまの姉妹すべてが複合を内封しているのは偶然だろうか。
もちろん注意しているが聞かない。やがてその役目はしょっちゅう【機能】を買いに来る四姉さまに移り、さらに役目は移って今は三姉さまになっているのだけど、やっぱり聞かない。
わたしは諦めた。きっと四姉さまも諦めているだろう。
三姉さま頑張って! どうか諦めないで!
さて以前見た三姉さまと豊穣ちゃんの合作の緑緑した世界。あれと同じようなことがここでも起きている。
灰色と灰色の世界が二つ。
どうだい。でもこれ合作じゃないんだぜ。
片方はわたしので実り無き死の大地。もう片方は妹神ので実り無き氷の大地。
ほらね実りが無い原因が違うのさ。
一姉さまに言われているので、死の【機能】はずっと提供している。三姉さまも同じく生命の【機能】を提供してくれている。
しかしわたしの時と違って一向に効果はない。
ちなみにこれ、同時に使うと、相殺されて彼女の地が出て氷の世界になるらしい。
憶測なので伝えるつもりはないけれど、きっと一姉さまの想定では同時じゃなくて二つの世界を準備してそれぞれに使うんだと思ってる。
三姉さま辺りがそろそろ言ってくれるんじゃないかと期待。
日に日に三姉さまの負担が増している気がするが、近々『能』を視野に入れている姉なので頑張って貰いたい。
わたしの神力が十二万に届きそうな頃、豊穣ちゃんの神力が七万を超えた。
二人の差が広がっているのは、世界を締め付けまくってわたしの回収する【信仰】が多いからではなく、『月』の【機能】が良く売れるからです。間違いのないよーに。
何の話かって、さきほど部屋に届いた封書の件だ。
【下二位交流会のご案内】と【下三位交流会のご案内】の二通。
事務局の混乱だろうか。神位違いで二通来た。
「あっこちら私のですね。ありがとうございます」
……と思ったら一通は妹神のやつだった。
「いや待って。なんで『無』のやつがここに届くの、おかしいよね?」
「転送するように依頼しておりますので当然ですわ」
そっかー依頼したなら仕方ないね。
でもさ。その依頼が、家主が知らぬ間に通るのっておかしくないかなあ……
「下三位かぁ懐かしい。
そう言えば『無』と豊穣ちゃんは一緒に行けるね。羨ましいなぁ」
何がってわたしは四姉さまと一緒だもん、変われるなら変わって欲しい。
「私は五姉さまと一緒が良かったです」
よしよし愛い奴じゃ。
三姉さま曰く、『あなたが甘やかすから』だそうだが、初めての妹だもん仕方ないじゃん。
【下二位交流会 会場】
神力10万までの『無』に比べて、その10倍の100万まで許容する『大』はやはり人数が多い。まだ会場入りしていない人がいるから正確には判らないが、ぱっと見三倍の一〇〇人はいそう。
そして無味無色はほぼ皆無で色とりどりだってのにまた囲まれていた。
「あーあ『月』と一緒に来るんじゃなかったわ」
「四姉さま酷い……」
そもそも『月』ほどではないけれど『勝利』の神性持ちだって人数はそんなに多くない。そして二人が連れだって会場入りするのだから顔繋ぎに来る人は多いと思っていた。
しかし新規の顧客ゲットと喜んでいるわたしと違い、『勝利』を得てなおその手の作業が苦手な四姉さまは、ただ煩わしいだけのようだ。
「まったくもー自分の神性を自覚しなさいよね。『月』が来るからってこいつら絶対待ってたわよ」
「いやいや『勝利』だって捨てたもんじゃあないでしょう」
「ま、まーね! 解ってるじゃないの! 半分くらいはあーしの責任かしらね!」
ちょろい。
交流会が終わると次はバザールがやってくる。
前回は締め切りが終わった後にその存在を知り、三姉さまに頼んで無理に参加させて貰っている。さらに言うと参加の返事が遅くて大変迷惑を掛けてしまった。
という訳で今回は違う。一般公募の期間中に参加を打診しておいた。
……さて。
いまわたしは三姉さまに叱られている。
下二位交流会に参加し、新規の顧客が一気に増えて天手古舞、嬉しい悲鳴である。そんな状況で、新たにバザールに出品する【機能】なんて創っている暇はない!
そもそもバザールの利用者は下神が多い。しかし下一位『権』ともなると参加率は下がる傾向にあるそうで、だったら参加してもお客は増えなくない?
で、忙しいから不参加に変えてと言ったらこうなった。
三姉さまは優しいので、お説教さえ聞けばきっと何とかしてくれるはず。
「聞いてますか『月』!」
「はいもちろんです」
もう少しの我慢。
そんなことをしているうちに、妹神『無』の神力が三万に迫っていた。豊穣ちゃんはまだ七万台だってのに、これだから闇の深い子は困る。
そして迎えた三姉さまの鑑定日。
「あら『無』の神性が発現したみたいよ。おめでとう」
「『月』ですか? 『月』ですよね!?」
わたしの【機能】をやたら欲しがると思ったら、何を目指してるんだよこの子。同じ神性の危うさはちゃんと伝えたと思っていたんだけど、どうやら理解していなかったようだ。でも神性は決まってしまったのだからそれも今更か。
「それで何になったんですか?」
「〝環〟よ」
ええーっと妹神改め『環』の悲鳴が聞こえた。
「〝環〟……。うーん聞いたことが無い神性ですね」
「かなり昔に居たとどこかで読んだ覚えがあるけれど、実際に発現した者を見たのはわたくしも初めてよ。
『環』は自分が所持している権能は解るわよね」
「はい。環の権能は【環・氷・輪】の三つですわ」
「〝闇〟と〝生命〟と〝死〟がくっついて〝輪〟でしょうか?」
「いいえ違うわ。〝輪〟とは輪廻の事よ。つまり〝死〟と〝生命〟の複合。『月』は知らなかったようだけど、〝輪〟の神性持ちはそれほど少なくはないわよ」
不勉強ですみません。
「それにしても〝環〟と〝輪〟ですか。二重に掛ける意味は何でしょう」
「〝環〟は〝月〟と同じく星に関する権能だということは解るけど、これ以上は一姉さまにお伺いした方が良いと思うわ」
わたしの〝死〟と三姉さまの〝生命〟を『環』に与えるように言ったのは一姉さまだ。つまり一姉さまは最初から〝環〟が発現するように仕組んでいたはず。
仕組むくらいだもん、知ってるのも当たり前だよね。
ちなみに報告に行ったところ、『そう〝環〟の神性を得たのね。おめでとう』と言われて帰ってきたらしい。
何の役にも立たないなんて嘘ですよね一姉さま?
わたしの初めての妹が『環』になった。
その後の三姉さまの調べで〝環〟の権能は〝闇〟と〝重力〟の複合だということが判った。なんと〝環〟の神性には、〝環〟と〝輪〟の二つの複合が内封されていたようだ。
〝白炎〟には〝炎〟が、〝大地〟には〝豊穣〟が、そして〝勝利〟にも〝戦〟がある。
そしてわたしの〝常闇〟は例外としても〝月〟の方は〝夜〟と〝闇〟の複合だった。一姉さまの姉妹すべてが複合を内封しているのは偶然だろうか。
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