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第9話:ベルナデットと『白衣』―医師の服装に込められた理念―
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朝の光が石造りの校舎を優しく照らしていた。今日からテルは正式に王立学院の衛兵としての任務を開始する。腰に下げたエミールの剣が歩くたびに小さく揺れる感覚に、まだ慣れない。
「さて、何から始めればいいんだ...」
誰からも具体的な指示はなく、とりあえず「学院内の警備」という漠然とした任務だけが与えられている。校門から校舎、中庭と順に見回ることにした。
石畳の廊下を歩いていると、中庭の方から生徒たちの騒がしい声が聞こえてきた。何事かと駆け寄ると、制服姿の女子生徒たちが人垣を作って、おびえた様子で中央を見つめている。
目を凝らすと、そこには野犬が迷い込んでいた。中型の痩せた茶色い犬で、うろうろと落ち着かない様子だ。
「みんな、後ろに下がって」
テルの声に生徒たちが振り返る。制服姿の少女たちの表情に安堵の色が浮かび、自然と道を開けてくれた。
「こっちにおいで...」
テルはゆっくりと、低い姿勢で犬に近づいた。犬は警戒して唸り声を上げる。剣を抜くことも考えたが、傷つける必要はない。
剣の鞘で地面を軽く叩きながら、少しずつ犬を追い立てる。犬は怯えたように後ずさりし、テルの根気に負けて、校門の方へと走り出した。テルもそれを追いかけ、最終的に学院の外へと追い出すことができた。
「ありがとう衛兵さん!」「助かりました!」
制服姿の生徒たちが安堵の声を上げる。その笑顔に、衛兵としての仕事を果たした喜びを感じる。
一仕事終えて生徒会室に戻ると、エマがいた。いつものように銀色の髪を三つ編みにして、机に向かって書類を整理している。
「あら、顔、どうしたの?テル」
エマの声には心配の色が混じっていた。顔に手をやってみると、指に血が付いた。夢中で犬を追い払っている間に、どこかで傷を作ってしまったらしい。
「大丈夫だよ。かすり傷だし」
「ダメです。小さな傷でも放っておくと熱が出たりするから」
エマは真剣な表情で立ち上がると、テルの手を取って廊下へと向かった。
やがて二人は医務室らしき部屋の前に到着した。エマが扉をノックする。
「どうぞ」
中から女性の声がした。エマは扉を開けて、テルを部屋に引き入れた。
部屋に入ると、机の前に座っていた女性が振り返った。肩まで伸びた明るいブロンドのウェーブした髪、キラキラと輝く緑色の瞳。青い簡素なドレスの上に黒いローブを羽織っている。
「どうしたの?」
女性は優しく微笑みながら二人を見た。
「テル...衛兵の方が、顔に怪我をされたので連れてきました」
エマの声は冷静だったが、青い瞳には不安の色が浮かんでいる。
「どれどれ、座って」
女性は立ち上がり、テルに近づいてきた。彼女の指がテルの顔に触れる。
「かすり傷ね。ほっとけば治るわ」
女性が笑った。エマの方を見ると、彼女は不満げ顔をしている。
「でもベル先生、かすり傷だからと軽視できません。発熱から死に至ることもあります」
校医と思われる女性はエマの顔を見て、意味ありげに笑った。
「分かったわ。エマの大切な人だから、特別に丁寧に治療しましょうね」
エマの頬が赤く染まる。
校医は手際よく傷口を洗うと、何か白い粉末のようなものを塗ってくれた。
「これでいいかしら?エマ」
「...はい。問題ないです」
「ところで、二人はどういう...」
校医が質問を切り出した瞬間、エマが遮った。
「私、これから授業なので失礼します」
そう言うと、エマは一礼して急いで部屋を出て行った。
部屋にはテルと校医が残された。
「で、衛兵君、君の名前は?」
校医は再びテルに向き直り、艶やかな笑顔を見せた。
「テルです」
「ベルナデット・マンディ。この学院の校医よ。よろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
テルは目をそらして答えた。しかし、何か違和感を覚える。
「あの、ベルナデット先生」
「ベルでいいわよ」
「ベル先生、この国では、その黒いローブが医師の一般的な服装なんですか?」
「そうよ。医師の威厳を示すとともに、汚れが目立たないという実用性もあるの」
テルの中で、突然何かが爆発した。言葉が溢れ出た。
「ベル先生、医師と言えば白衣です!黒衣などもってのほかです。第一、夢がありません。白衣にはロマンがあります。白衣は素晴らしい。白衣にすべきです!」
テルはそう言い終わると、自分の熱弁ぶりに驚いた。
ベル先生は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに楽しそうに笑い出した。
「どうして、君は白衣にそんなにこだわるのかしら?」
「すみません。俺の国では、医師や看護師はみな白衣を着用しているんです」
「そうなの。その意味は?」
「ベル先生は先ほど、黒衣は汚れが目立たないとおっしゃいましたが、汚れは目立つ方がいいんです。薬品や飛沫などが付着した場合、すぐに分かりますから、洗うことができて、清潔なんです」
ベル先生は指を顎に当て、考え込むようなポーズをとった。
「確かに、テルの言うことには一理あるわ。医師の威厳などよりも、そうした実用性の方が重要かもしれないわね」
「その『白衣』について、もう少し詳しく教えてくれる?」
ベル先生が関心を示したことに喜びを感じ、テルは情熱を持って説明した。手で形を示しながら、デザインを詳細に伝える。
「なるほど。これは一考の価値があるわ」
ベル先生は真剣な表情で頷いた。
「早速試してみるわ。貴重な知識をありがとう、テル」
「こちらこそ、治療していただきありがとうございました」
テルは立ち上がった。ベル先生も立ち上がり、再びテルの顔に両手で触れる。
「問題ないわね。また来るといいわ。ここは気軽な場所だから」
そう言ってベル先生は笑った。
———
その日の夜、テルが医務室での出来事を話すと、エマの表情が曇った。
「ベル先生は悪い人じゃないわ。医師としても素晴らしい能力を持っている」
エマの眉間にしわが寄る。
「でも、彼女はわざと他人の傾向性を煽るというか...」
テルは医務室での出来事を振り返る。確かに、自分の中の白衣への「傾向性」が突然爆発したのはベル先生の影響かもしれない。
「確かにそうかもしれないね。何か意図があって、ベル先生は他人の傾向性を刺激しているのかもしれない」
「そうかもしれないけど、私は、あまり医務室には行きたくないです」
エマがきっぱり言い切った。
確かに、品行方正なエマと、何か妖しげなベル先生は相性が悪いのかもしれない。
その夜、テルは興奮で少しの間寝付けなかった。この世界に、初めて積極的に関わることができた。少なくとも「白衣の伝道者、ここに眠る」と墓標に刻んでもらうことができそうだと思った。それはこの世界にとっては小さな事かもしれないが、テルにとっては大きな一歩だった。
明日から、もう少しだけ積極的にこの世界に関わってみよう、そう思いながら、テルは眠りに落ちた。
「さて、何から始めればいいんだ...」
誰からも具体的な指示はなく、とりあえず「学院内の警備」という漠然とした任務だけが与えられている。校門から校舎、中庭と順に見回ることにした。
石畳の廊下を歩いていると、中庭の方から生徒たちの騒がしい声が聞こえてきた。何事かと駆け寄ると、制服姿の女子生徒たちが人垣を作って、おびえた様子で中央を見つめている。
目を凝らすと、そこには野犬が迷い込んでいた。中型の痩せた茶色い犬で、うろうろと落ち着かない様子だ。
「みんな、後ろに下がって」
テルの声に生徒たちが振り返る。制服姿の少女たちの表情に安堵の色が浮かび、自然と道を開けてくれた。
「こっちにおいで...」
テルはゆっくりと、低い姿勢で犬に近づいた。犬は警戒して唸り声を上げる。剣を抜くことも考えたが、傷つける必要はない。
剣の鞘で地面を軽く叩きながら、少しずつ犬を追い立てる。犬は怯えたように後ずさりし、テルの根気に負けて、校門の方へと走り出した。テルもそれを追いかけ、最終的に学院の外へと追い出すことができた。
「ありがとう衛兵さん!」「助かりました!」
制服姿の生徒たちが安堵の声を上げる。その笑顔に、衛兵としての仕事を果たした喜びを感じる。
一仕事終えて生徒会室に戻ると、エマがいた。いつものように銀色の髪を三つ編みにして、机に向かって書類を整理している。
「あら、顔、どうしたの?テル」
エマの声には心配の色が混じっていた。顔に手をやってみると、指に血が付いた。夢中で犬を追い払っている間に、どこかで傷を作ってしまったらしい。
「大丈夫だよ。かすり傷だし」
「ダメです。小さな傷でも放っておくと熱が出たりするから」
エマは真剣な表情で立ち上がると、テルの手を取って廊下へと向かった。
やがて二人は医務室らしき部屋の前に到着した。エマが扉をノックする。
「どうぞ」
中から女性の声がした。エマは扉を開けて、テルを部屋に引き入れた。
部屋に入ると、机の前に座っていた女性が振り返った。肩まで伸びた明るいブロンドのウェーブした髪、キラキラと輝く緑色の瞳。青い簡素なドレスの上に黒いローブを羽織っている。
「どうしたの?」
女性は優しく微笑みながら二人を見た。
「テル...衛兵の方が、顔に怪我をされたので連れてきました」
エマの声は冷静だったが、青い瞳には不安の色が浮かんでいる。
「どれどれ、座って」
女性は立ち上がり、テルに近づいてきた。彼女の指がテルの顔に触れる。
「かすり傷ね。ほっとけば治るわ」
女性が笑った。エマの方を見ると、彼女は不満げ顔をしている。
「でもベル先生、かすり傷だからと軽視できません。発熱から死に至ることもあります」
校医と思われる女性はエマの顔を見て、意味ありげに笑った。
「分かったわ。エマの大切な人だから、特別に丁寧に治療しましょうね」
エマの頬が赤く染まる。
校医は手際よく傷口を洗うと、何か白い粉末のようなものを塗ってくれた。
「これでいいかしら?エマ」
「...はい。問題ないです」
「ところで、二人はどういう...」
校医が質問を切り出した瞬間、エマが遮った。
「私、これから授業なので失礼します」
そう言うと、エマは一礼して急いで部屋を出て行った。
部屋にはテルと校医が残された。
「で、衛兵君、君の名前は?」
校医は再びテルに向き直り、艶やかな笑顔を見せた。
「テルです」
「ベルナデット・マンディ。この学院の校医よ。よろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
テルは目をそらして答えた。しかし、何か違和感を覚える。
「あの、ベルナデット先生」
「ベルでいいわよ」
「ベル先生、この国では、その黒いローブが医師の一般的な服装なんですか?」
「そうよ。医師の威厳を示すとともに、汚れが目立たないという実用性もあるの」
テルの中で、突然何かが爆発した。言葉が溢れ出た。
「ベル先生、医師と言えば白衣です!黒衣などもってのほかです。第一、夢がありません。白衣にはロマンがあります。白衣は素晴らしい。白衣にすべきです!」
テルはそう言い終わると、自分の熱弁ぶりに驚いた。
ベル先生は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに楽しそうに笑い出した。
「どうして、君は白衣にそんなにこだわるのかしら?」
「すみません。俺の国では、医師や看護師はみな白衣を着用しているんです」
「そうなの。その意味は?」
「ベル先生は先ほど、黒衣は汚れが目立たないとおっしゃいましたが、汚れは目立つ方がいいんです。薬品や飛沫などが付着した場合、すぐに分かりますから、洗うことができて、清潔なんです」
ベル先生は指を顎に当て、考え込むようなポーズをとった。
「確かに、テルの言うことには一理あるわ。医師の威厳などよりも、そうした実用性の方が重要かもしれないわね」
「その『白衣』について、もう少し詳しく教えてくれる?」
ベル先生が関心を示したことに喜びを感じ、テルは情熱を持って説明した。手で形を示しながら、デザインを詳細に伝える。
「なるほど。これは一考の価値があるわ」
ベル先生は真剣な表情で頷いた。
「早速試してみるわ。貴重な知識をありがとう、テル」
「こちらこそ、治療していただきありがとうございました」
テルは立ち上がった。ベル先生も立ち上がり、再びテルの顔に両手で触れる。
「問題ないわね。また来るといいわ。ここは気軽な場所だから」
そう言ってベル先生は笑った。
———
その日の夜、テルが医務室での出来事を話すと、エマの表情が曇った。
「ベル先生は悪い人じゃないわ。医師としても素晴らしい能力を持っている」
エマの眉間にしわが寄る。
「でも、彼女はわざと他人の傾向性を煽るというか...」
テルは医務室での出来事を振り返る。確かに、自分の中の白衣への「傾向性」が突然爆発したのはベル先生の影響かもしれない。
「確かにそうかもしれないね。何か意図があって、ベル先生は他人の傾向性を刺激しているのかもしれない」
「そうかもしれないけど、私は、あまり医務室には行きたくないです」
エマがきっぱり言い切った。
確かに、品行方正なエマと、何か妖しげなベル先生は相性が悪いのかもしれない。
その夜、テルは興奮で少しの間寝付けなかった。この世界に、初めて積極的に関わることができた。少なくとも「白衣の伝道者、ここに眠る」と墓標に刻んでもらうことができそうだと思った。それはこの世界にとっては小さな事かもしれないが、テルにとっては大きな一歩だった。
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