俺のスパダリはギャップがすごい 〜いつも爽やかスパダリが豹変すると… 〜

俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

ランチ ③

「外で食べるのっていいですよね」
林が大きな口を開けて、バーガーを頬張る。
「本当にチーフ、バーガー２つ食べられないんですか？」
大山の袋の中にはチキンバーガーのセットと、単品で頼まれたチーズバーガーが入っている。
「１つで十分だよ」
「チーフ、小食なんですね」
大山はチーズバーガーを頬張った。

俺は少食なのか？
そういえば真司もよく食べるな。
じゃあ、やっぱり俺は少食か？

蓮の料理を毎回新鮮な驚きと共に美味しそうに食べてくれる真司の姿が目に浮かび、クスッと思い出し笑いをした。

今日の晩ご飯は真司の好きなものにしよう。
そして、
『松野さんに俺のことを付き合ってる人だと紹介してくれて、嬉しかった』
と、伝えよう。


そんな時、蓮の携帯にメールが届いた。
少し嫌な予感がしながら蓮がメールを開くと

『今日、後輩と飲みに行ってくる。遅くならないと思うけど先に寝てて』

と、真司からメールがあった。

松野さんと飲みに行く…

蓮は一度深く深呼吸をしてから、

『了解。時間は気にせず、ゆっくりしてきて』

そう打ち送信した。