9 / 107
第一章
そこに何があるのか
しおりを挟む
家庭教師勤務、二回目。
初っ端から、逃げられる。
* * *
王宮に着き、ジュディは時間を作ってまで出迎えてくれたガウェインと、出会い頭に早速会話を交わした。
「あの件に関しては、少しお時間頂きます。殿下のスタート地点に関しては数名で検討している最中で、すぐに結論が出ません。王家の血縁からたどり、殿下を受け入れても問題のない地主階級《ジェントリ》の家の選定からなのです。なおかつ、警備に割く人員の面から、治安的にも安定している地区が望ましい。また、殿下を庶民にするなど、前例のないことではありますが、王家から受け入れ先への『非合法』な手段でゴリ押しではなく、法律の解釈で乗り切れない場合は法案も通して議会の承認を得る形で……」
現実に解決しなければならない問題が、山積みらしい。
ジュディはガウェインと肩を並べて、緋色の絨毯の敷かれた廊下を歩きながら「わかりました」と返事をした。エスコートした方が良いのか、いらないのか、うかがい合う空気には気づかなかったふりをして、腕を取らずにすたすたと歩いている。ガウェインも了承したようで、話を続けた。
「なるべく、急ぎます。殿下の導き手に関しては探っていますが、どうにも尻尾を掴めません。相手が上手《うわて》なのか、王宮の情報収集力がたいしたことないのか、そこは触れないで頂けますと幸いなのですが」
ガウェインは誠実そうな口ぶりに、ほんの少し情けなさを交えて言った。だが、ジュディは「はい」と返事をしつつ内心では違うことを思った。
(言葉通り、真に受けない方が良さそうね。すでに割り出してはいるけど、理由があって泳がせているだけかもしれないわ)
革命を目論む相手が、文字通り「尻尾」を出す。つまり明確な悪事の証拠が出た場合は、一気に押さえるつもりなのか。それはもちろん、こじつけたようなものではだめだ。無辜の民を革命潰しのためだけに捕らえるなど、絶対にあってはならない。そのときには、フィリップスの中でも民衆の間でもその者は英雄となり、権力への憎しみは正しく固定化されるだろう。
その意味では、無理に相手とフィリップスを引き離しても、問題は解決しない。もし別れるにしても、自分からその手を離したと本人が納得しない限り、禍根が残る。
ジュディは脳裏に描いたその考えを口にすることはなく、「まだ相手が見つからない」というガウェインの言い分を、この場では受け入れた。その上で、明るい口調で言った。
「やはり、殿下が王都から離れて、どこか遠くへ行く計画は有効のように思います。物理的に相手と離れられますし、もし相手が追いかけてきて殿下に接触をはかるような場合には、正体がわかりますから」
「あはははは、それはたしかに。しかしその相手が、思ったひとと全然違ったら面白いですよね。庶民の英雄どころか、王宮の重臣とか、貴族の中でも別格の公爵家とか。私とか」
「最後のは冗談のおつもりで言いました? 私は笑った方が良いですか?」
さらっと付け加えられた一言は、聞き流す場面なのか、うまく受け止めて返すべきなのかわからず、ジュディはにこにこと笑顔で尋ねる。ガウェインはどこか悲しげに笑って「私のような者でも、たまに冗談を言ってみようとするんですけど、どうも面白くないみたいです」と答えた。
「考えようによっては、面白かったです。閣下がすべての黒幕だなんて!」
「冗談というのは、考えてようやく意味がわかるようでは『うけた』ことにはならないですよね。難しいな、私はなかなか女性と話すことがないもので。いや、男性が相手なら爆笑必至というわけでもないのですが」
独り言めいた呟きを耳にし、ジュディはそっと視線を流してガウェインの横顔をうかがう。
(お部屋に女性の立ち入りを認めないばかりか、女性とあまり話さないだなんて。閣下は女性が苦手なのかしら……? それなら私はいったい、どういう枠で)
憶測しそうになって、やめた。どういうも何も、離婚出戻りで女性としてはまったく意識しなくて済む、仕事相手だ。
視線に気付いたように、ガウェインがジュディへと顔を向けてきた。口元には微笑みが浮かんでいる。
「ところで、今日のあなたの装いはとても素敵ですね」
金色の瞳が、きっちりと結わえた金の髪から薄緑色のジャケット、トラウザーズまでをさっと眺める。およそ女性のする服装ではなく、線の細い男性にしか見えないのは、ジュディも自覚している。
ジュディもまた、「ありがとうございます」と微笑んだ。
「仕事をするにあたり、走りやすさを重視しました」
「まったく、あなたの聡明さは私の想像以上です。おそらくその先読みの力が、あなたを助けるでしょう」
言い終える前に、遠くから近づいてくるバタバタという足音がその声に重なる。廊下の先の曲がり角から、三名の兵士が姿を見せた。
このパターンは以前もあった、とジュディが覚悟したところで先頭の兵が告げた。
「閣下! 殿下が脱走しました」
「早速やられたか」
「やられた、というのは?」
何人も護衛兵がついていて、どうやって? とジュディが不思議に思って聞き返すと、ガウェインは金色の瞳を瞬かせ、どこかいたずらっぽく答えた。
「王宮の部屋には、すべてではありませんが、隠し通路があるんです。殿下はコツを覚えてしまったようで、最近はどこの部屋でもすぐに見つけるようになってしまいました」
そういえば、一番最初の日、フィリップスは変なところから現れていた。あれね、とジュディは思い出しながら聞き返す。
「はじめから、殿下を隠し通路のない部屋に閉じ込め、いえ、お待ち頂くことはできないんですか?」
「隠し通路がなぜあるかといいますと、もしものときに逃げるためです。もしものときが、日常において絶対に無いとは言い切れませんので、殿下にはなるべくなら通路のある部屋をお使い頂くのがのぞましい。とはいえ、情報漏洩の危険性もありますから、平時ですし殿下にも護衛たちにも通路への抜け道は教えていないんですが。今日は逃げにくい奥の部屋でお待ち頂いていたのに」
「逃げ出したとすれば、向かう先は城下ですよね」
ジュディの確認に、ガウェインは頷いてみせた。
「会いたい相手に会いに行くのでしょう。チャンスと言えばチャンスです」
それがなんのチャンスかは、確認するまでもない。ジュディの肚は決まった。
「わかりました。私が追いかけます。殿下の行きそうな場所を教えてください。すぐお声がけせずに、まずはそのお付き合いについて、探れるだけ探ります」
「あまり危険なことはしないでください」
思いがけず、心配そうに眉をひそめて言われる。ジュディはガウェインを安心させたい一心で、精一杯の笑顔で答えた。
「気をつけますので、ご心配なく。ですが、興味があるのです。殿下がいったい、庶民のいかなる現状を見て胸を痛め、ご自身のあり方も含めこの国の貴族階級の批判に至ったのか。殿下が胸に抱く王権打倒とおぼしき誓いはいったい、どこからきているのか。まずは私も、殿下と同じものを見たいのです」
初っ端から、逃げられる。
* * *
王宮に着き、ジュディは時間を作ってまで出迎えてくれたガウェインと、出会い頭に早速会話を交わした。
「あの件に関しては、少しお時間頂きます。殿下のスタート地点に関しては数名で検討している最中で、すぐに結論が出ません。王家の血縁からたどり、殿下を受け入れても問題のない地主階級《ジェントリ》の家の選定からなのです。なおかつ、警備に割く人員の面から、治安的にも安定している地区が望ましい。また、殿下を庶民にするなど、前例のないことではありますが、王家から受け入れ先への『非合法』な手段でゴリ押しではなく、法律の解釈で乗り切れない場合は法案も通して議会の承認を得る形で……」
現実に解決しなければならない問題が、山積みらしい。
ジュディはガウェインと肩を並べて、緋色の絨毯の敷かれた廊下を歩きながら「わかりました」と返事をした。エスコートした方が良いのか、いらないのか、うかがい合う空気には気づかなかったふりをして、腕を取らずにすたすたと歩いている。ガウェインも了承したようで、話を続けた。
「なるべく、急ぎます。殿下の導き手に関しては探っていますが、どうにも尻尾を掴めません。相手が上手《うわて》なのか、王宮の情報収集力がたいしたことないのか、そこは触れないで頂けますと幸いなのですが」
ガウェインは誠実そうな口ぶりに、ほんの少し情けなさを交えて言った。だが、ジュディは「はい」と返事をしつつ内心では違うことを思った。
(言葉通り、真に受けない方が良さそうね。すでに割り出してはいるけど、理由があって泳がせているだけかもしれないわ)
革命を目論む相手が、文字通り「尻尾」を出す。つまり明確な悪事の証拠が出た場合は、一気に押さえるつもりなのか。それはもちろん、こじつけたようなものではだめだ。無辜の民を革命潰しのためだけに捕らえるなど、絶対にあってはならない。そのときには、フィリップスの中でも民衆の間でもその者は英雄となり、権力への憎しみは正しく固定化されるだろう。
その意味では、無理に相手とフィリップスを引き離しても、問題は解決しない。もし別れるにしても、自分からその手を離したと本人が納得しない限り、禍根が残る。
ジュディは脳裏に描いたその考えを口にすることはなく、「まだ相手が見つからない」というガウェインの言い分を、この場では受け入れた。その上で、明るい口調で言った。
「やはり、殿下が王都から離れて、どこか遠くへ行く計画は有効のように思います。物理的に相手と離れられますし、もし相手が追いかけてきて殿下に接触をはかるような場合には、正体がわかりますから」
「あはははは、それはたしかに。しかしその相手が、思ったひとと全然違ったら面白いですよね。庶民の英雄どころか、王宮の重臣とか、貴族の中でも別格の公爵家とか。私とか」
「最後のは冗談のおつもりで言いました? 私は笑った方が良いですか?」
さらっと付け加えられた一言は、聞き流す場面なのか、うまく受け止めて返すべきなのかわからず、ジュディはにこにこと笑顔で尋ねる。ガウェインはどこか悲しげに笑って「私のような者でも、たまに冗談を言ってみようとするんですけど、どうも面白くないみたいです」と答えた。
「考えようによっては、面白かったです。閣下がすべての黒幕だなんて!」
「冗談というのは、考えてようやく意味がわかるようでは『うけた』ことにはならないですよね。難しいな、私はなかなか女性と話すことがないもので。いや、男性が相手なら爆笑必至というわけでもないのですが」
独り言めいた呟きを耳にし、ジュディはそっと視線を流してガウェインの横顔をうかがう。
(お部屋に女性の立ち入りを認めないばかりか、女性とあまり話さないだなんて。閣下は女性が苦手なのかしら……? それなら私はいったい、どういう枠で)
憶測しそうになって、やめた。どういうも何も、離婚出戻りで女性としてはまったく意識しなくて済む、仕事相手だ。
視線に気付いたように、ガウェインがジュディへと顔を向けてきた。口元には微笑みが浮かんでいる。
「ところで、今日のあなたの装いはとても素敵ですね」
金色の瞳が、きっちりと結わえた金の髪から薄緑色のジャケット、トラウザーズまでをさっと眺める。およそ女性のする服装ではなく、線の細い男性にしか見えないのは、ジュディも自覚している。
ジュディもまた、「ありがとうございます」と微笑んだ。
「仕事をするにあたり、走りやすさを重視しました」
「まったく、あなたの聡明さは私の想像以上です。おそらくその先読みの力が、あなたを助けるでしょう」
言い終える前に、遠くから近づいてくるバタバタという足音がその声に重なる。廊下の先の曲がり角から、三名の兵士が姿を見せた。
このパターンは以前もあった、とジュディが覚悟したところで先頭の兵が告げた。
「閣下! 殿下が脱走しました」
「早速やられたか」
「やられた、というのは?」
何人も護衛兵がついていて、どうやって? とジュディが不思議に思って聞き返すと、ガウェインは金色の瞳を瞬かせ、どこかいたずらっぽく答えた。
「王宮の部屋には、すべてではありませんが、隠し通路があるんです。殿下はコツを覚えてしまったようで、最近はどこの部屋でもすぐに見つけるようになってしまいました」
そういえば、一番最初の日、フィリップスは変なところから現れていた。あれね、とジュディは思い出しながら聞き返す。
「はじめから、殿下を隠し通路のない部屋に閉じ込め、いえ、お待ち頂くことはできないんですか?」
「隠し通路がなぜあるかといいますと、もしものときに逃げるためです。もしものときが、日常において絶対に無いとは言い切れませんので、殿下にはなるべくなら通路のある部屋をお使い頂くのがのぞましい。とはいえ、情報漏洩の危険性もありますから、平時ですし殿下にも護衛たちにも通路への抜け道は教えていないんですが。今日は逃げにくい奥の部屋でお待ち頂いていたのに」
「逃げ出したとすれば、向かう先は城下ですよね」
ジュディの確認に、ガウェインは頷いてみせた。
「会いたい相手に会いに行くのでしょう。チャンスと言えばチャンスです」
それがなんのチャンスかは、確認するまでもない。ジュディの肚は決まった。
「わかりました。私が追いかけます。殿下の行きそうな場所を教えてください。すぐお声がけせずに、まずはそのお付き合いについて、探れるだけ探ります」
「あまり危険なことはしないでください」
思いがけず、心配そうに眉をひそめて言われる。ジュディはガウェインを安心させたい一心で、精一杯の笑顔で答えた。
「気をつけますので、ご心配なく。ですが、興味があるのです。殿下がいったい、庶民のいかなる現状を見て胸を痛め、ご自身のあり方も含めこの国の貴族階級の批判に至ったのか。殿下が胸に抱く王権打倒とおぼしき誓いはいったい、どこからきているのか。まずは私も、殿下と同じものを見たいのです」
17
あなたにおすすめの小説
離宮に隠されるお妃様
agapē【アガペー】
恋愛
私の妃にならないか?
侯爵令嬢であるローゼリアには、婚約者がいた。第一王子のライモンド。ある日、呼び出しを受け向かった先には、女性を膝に乗せ、仲睦まじい様子のライモンドがいた。
「何故呼ばれたか・・・わかるな?」
「何故・・・理由は存じませんが」
「毎日勉強ばかりしているのに頭が悪いのだな」
ローゼリアはライモンドから婚約破棄を言い渡される。
『私の妃にならないか?妻としての役割は求めない。少しばかり政務を手伝ってくれると助かるが、後は離宮でゆっくり過ごしてくれればいい』
愛し愛される関係。そんな幸せは夢物語と諦め、ローゼリアは離宮に隠されるお妃様となった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
これは王命です〜最期の願いなのです……抱いてください〜
涙乃(るの)
恋愛
これは王命です……抱いてください
「アベル様……これは王命です。触れるのも嫌かもしれませんが、最後の願いなのです……私を、抱いてください」
呪いの力を宿した瞳を持って生まれたサラは、王家管轄の施設で閉じ込められるように暮らしていた。
その瞳を見たものは、命を落とす。サラの乳母も母も、命を落としていた。
希望のもてない人生を送っていたサラに、唯一普通に接してくれる騎士アベル。
アベルに恋したサラは、死ぬ前の最期の願いとして、アベルと一夜を共にしたいと陛下に願いでる。
自分勝手な願いに罪悪感を抱くサラ。
そんなサラのことを複雑な心境で見つめるアベル。
アベルはサラの願いを聞き届けるが、サラには死刑宣告が……
切ない→ハッピーエンドです
※大人版はムーンライトノベルズ様にも投稿しています
後日談追加しました
白い結婚はそちらが言い出したことですわ
来住野つかさ
恋愛
サリーは怒っていた。今日は幼馴染で喧嘩ばかりのスコットとの結婚式だったが、あろうことかパーティでスコットの友人たちが「白い結婚にするって言ってたよな?」「奥さんのこと色気ないとかさ」と騒ぎながら話している。スコットがその気なら喧嘩買うわよ! 白い結婚上等よ! 許せん! これから舌戦だ!!
いつまでも甘くないから
朝山みどり
恋愛
エリザベスは王宮で働く文官だ。ある日侯爵位を持つ上司から甥を紹介される。
結婚を前提として紹介であることは明白だった。
しかし、指輪を注文しようと街を歩いている時に友人と出会った。お茶を一緒に誘う友人、自慢しちゃえと思い了承したエリザベス。
この日から彼の様子が変わった。真相に気づいたエリザベスは穏やかに微笑んで二人を祝福する。
目を輝かせて喜んだ二人だったが、エリザベスの次の言葉を聞いた時・・・
二人は正反対の反応をした。
初夜った後で「申し訳ないが愛せない」だなんてそんな話があるかいな。
ぱっつんぱつお
恋愛
辺境の漁師町で育った伯爵令嬢。
大海原と同じく性格荒めのエマは誰もが羨む(らしい)次期侯爵であるジョセフと結婚した。
だが彼には婚約する前から恋人が居て……?
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる