25 / 81
第一章 異世界・天下布武 編
25話 オカヤマの三美女
しおりを挟む
その夜、オカヤマ城・金吾の自室、御座の間。
オカヤマが繁栄し城の修繕が進むようになると、彼の部屋もまた日ノ本的に模様替えがされていた。部屋の一角はわざわざ作らせたのか畳が敷かれており、呼ばれたファルティス、ティエリア、ラナの三美女は靴を脱いで居心地が悪そうに座っている。ただ、これから金吾の衣装のお披露目があるということなので、お洒落に興味津々なティエリアとラナの人間組は目を輝かせて待ってもいた。……が、それが登場した途端、その目は真ん丸になる。
片や、それを身に付けてみた金吾は実に上機嫌。
「おう、いい感じだ」
侍女ユリエラの手伝いで着たそれは、赤い生地に背中に二つの鎌を斜め十字に交えた柄がある丈の短い着物。陣羽織である。
「上手く出来ているな。気に入った」
生前、彼が好んで着ていた『猩々緋羅紗地違鎌文 陣羽織』をこちらの職人に再現させたものだ。しかし、陣羽織というものを知らない二人にとって、それは些か野蛮に感じる解せないデザインだった。
「赤地に鎌って……何か血生臭くない?」
ティエリアが率直な意見を漏らすと……、
「いいんだ。これは鎧の上から着るものなんだから」
彼からは意味の分からない答えが返ってくる。
「鎧の上? 何のために?」
次いで軍人のラナも当然の疑問を口にするが……、
「伊達だからさ」
彼からは更に意味の分からない答えが返ってきた。
そして、最後にファルティスがこう一言。
「素敵……」
それはティエリアとラナにとって予想外の感想だった。二人が思わず「え?」と彼女を見るも、そのうっとりした表情を見る限り本心のようである。どうやら、魔族の感性的にドンピシャなセンスだったよう。
「やっぱり魔族とは相容れられないわ……」
魔族の中で最も平和主義のファルティスがこれなのだから、ティエリアは慣れてきた魔族との共存に再び不安を覚えてしまった。
その後、面々は当たり前のように酒盛りに突入。毎度毎度、暇があれば開かれるこの酒宴にも彼女は呆れている。
「金吾って本当、お酒が好きだよね。暇があれば飲んでてさ。……いや、仕事中も飲んでるか」
「酒はいい。満たしてくれる」
金吾はその酌を日ノ本風の盃で受けながら愉悦の笑みを浮かべた。美女たちに囲まれて酒を飲むここは正に天国。生粋の遊び人の住処だ。更にファルティスも。
「私も金吾に誘われて飲み始めてみたけど、心地いい味わいだよね。癖になる理由分かるな」
酒を覚えた魔王もまた法悦の笑みを浮かべていた。酒は悪魔の水なんて言われる通り、魔族とは相性がいいのかもしれない強靭な彼女たちなら人間と違って酒で身体を壊すこともなかろう。
つまり、人間にとっては過剰な飲酒は毒にしかならないのだ。ラナがチビチビ飲みながら金吾を嗜める。
「けれど、飲み過ぎは毒よ。酒を覚えたのはいつ?」
「六、七歳の頃かな」
「はぁ!? 早過ぎでしょう!」
尤も彼の場合、過剰どころではなかったが。
「幼い頃から大人たちの接待を受けてな。それで酒を覚えた。まぁ、酒についてはよく親父様やねね様から叱責されていた」
「親父様ってどんな人?」
その単語に反応したのはファルティス。そういえば、彼から身の上話を聞いたことはなかった。
「日ノ本の天下人だ。ねね様はその奥方で、俺はねね様の甥だった。その関係で、子がいなかった親父様の養子になった。天下人の後継者候補としてな」
「それで接待を」
「あの頃は楽しかったなー。絢爛豪華な日々を過ごしていた。懐かしいよ」
「……それじゃ、日ノ本に帰りたい?」
ファルティスは少し寂しそうに訊いた。金吾は即答せず、それでもハッキリと答える。
「……いや、酒毒で長生き出来ないと分かっていたからな。これも運命だったんだろう」
己は死んだのだ。帰れるとは思っていない。それに帰れたところで居場所が残っているとも思えない。既に日ノ本に未練はなかった。……すると、
「だったらお酒控えなさいよ!」
ティエリアから尤もなツッコミを入れられた。
「いやいや、こっちの世界に来て俺は生まれ変わったんだ。今は健康そのものだよ。それに酒はいいぞ。ほら、お前たちだってセルメイル、バスタルド、魔族と相容れない立場だったくせに、今では仲良く酒盛りをしているじゃないか。全て酒の力のお陰だ」
「あ、それよ、それ! よりにもよって、何でセルメイル王女の私がバスタルドの軍人女と一緒に飲まなきゃならないのよ!」
更に思い出したかのようにもうひと突っ込み。今更嫌がるのかと、今度は金吾の方が呆れてしまった。片や、そのバスタルド軍人はというと、我関せずな構え。それが余計にティエリアの癇に障る。
「何よ、その態度。セルメイルを滅ぼそうとしたくせに、今は抜け抜けと隣で酒を啜ってさ……。図々しいったらありゃしない! 恥ってものはないの?」
だが、誇りを貶されたとなれば名門のラナも黙ってはいられなかった。
「セルメイルの王女は品がない」
「何ぃ!? 魔族に敗れて捕虜になった挙句、今ではその手先になった女に言われたくないわよ!」
「なっ!? 戦は天運次第よ! 貴女だって魔族に土下座して人質になったくせに!」
「好きで人質になったわけじゃないわよ!」
「こっちだって同じよ!」
顔を赤くし、いがみ合う両者。酒が二人に我慢することを忘れさせ、赤裸々な本心を露にさせる。そして、仕舞いには手四つの攻防を繰り広げる始末だった。とんでもない乙女たちである。
「何て酒癖の悪い女どもだ」
金吾も開いた口が塞がらない。これほど乱暴な乙女は日ノ本でも見なかった。感情に身を任せ、終には暴力に訴える様は、彼女らが嫌っている魔族そのものである。つまり、人間と魔族に差などないのだろう。
その後、打って変わって二人は抱き合いながら熟睡してしまった。酒豪の金吾や魔族のファルティス向けのアルコール度数高めの酒を飲んだせいか。喧嘩をしていても結局は生まれたばかりの子猫たちのよう一緒になって眠ってしまうのだから、酒とは実に素晴らしい飲み物である。その様子を肴に、金吾は悠々と酒を啜った。
そして迎えるはファルティスとの二人っきりの刻。彼女もそれを待ち侘びていたかのように彼の隣に寄ると酌をした。
「二人が仲良くしていけるか不安だったけれど、何とかやっていけそうね」
「恨みとは中々消えるものではないからな。時間を掛けてゆっくり慣れるしかない。俺も日ノ本ではあちこちから恨まれたものだ」
次いで、金吾はこう言った。
「さて、酒で火照った身体を冷ましにいくか」
オカヤマが繁栄し城の修繕が進むようになると、彼の部屋もまた日ノ本的に模様替えがされていた。部屋の一角はわざわざ作らせたのか畳が敷かれており、呼ばれたファルティス、ティエリア、ラナの三美女は靴を脱いで居心地が悪そうに座っている。ただ、これから金吾の衣装のお披露目があるということなので、お洒落に興味津々なティエリアとラナの人間組は目を輝かせて待ってもいた。……が、それが登場した途端、その目は真ん丸になる。
片や、それを身に付けてみた金吾は実に上機嫌。
「おう、いい感じだ」
侍女ユリエラの手伝いで着たそれは、赤い生地に背中に二つの鎌を斜め十字に交えた柄がある丈の短い着物。陣羽織である。
「上手く出来ているな。気に入った」
生前、彼が好んで着ていた『猩々緋羅紗地違鎌文 陣羽織』をこちらの職人に再現させたものだ。しかし、陣羽織というものを知らない二人にとって、それは些か野蛮に感じる解せないデザインだった。
「赤地に鎌って……何か血生臭くない?」
ティエリアが率直な意見を漏らすと……、
「いいんだ。これは鎧の上から着るものなんだから」
彼からは意味の分からない答えが返ってくる。
「鎧の上? 何のために?」
次いで軍人のラナも当然の疑問を口にするが……、
「伊達だからさ」
彼からは更に意味の分からない答えが返ってきた。
そして、最後にファルティスがこう一言。
「素敵……」
それはティエリアとラナにとって予想外の感想だった。二人が思わず「え?」と彼女を見るも、そのうっとりした表情を見る限り本心のようである。どうやら、魔族の感性的にドンピシャなセンスだったよう。
「やっぱり魔族とは相容れられないわ……」
魔族の中で最も平和主義のファルティスがこれなのだから、ティエリアは慣れてきた魔族との共存に再び不安を覚えてしまった。
その後、面々は当たり前のように酒盛りに突入。毎度毎度、暇があれば開かれるこの酒宴にも彼女は呆れている。
「金吾って本当、お酒が好きだよね。暇があれば飲んでてさ。……いや、仕事中も飲んでるか」
「酒はいい。満たしてくれる」
金吾はその酌を日ノ本風の盃で受けながら愉悦の笑みを浮かべた。美女たちに囲まれて酒を飲むここは正に天国。生粋の遊び人の住処だ。更にファルティスも。
「私も金吾に誘われて飲み始めてみたけど、心地いい味わいだよね。癖になる理由分かるな」
酒を覚えた魔王もまた法悦の笑みを浮かべていた。酒は悪魔の水なんて言われる通り、魔族とは相性がいいのかもしれない強靭な彼女たちなら人間と違って酒で身体を壊すこともなかろう。
つまり、人間にとっては過剰な飲酒は毒にしかならないのだ。ラナがチビチビ飲みながら金吾を嗜める。
「けれど、飲み過ぎは毒よ。酒を覚えたのはいつ?」
「六、七歳の頃かな」
「はぁ!? 早過ぎでしょう!」
尤も彼の場合、過剰どころではなかったが。
「幼い頃から大人たちの接待を受けてな。それで酒を覚えた。まぁ、酒についてはよく親父様やねね様から叱責されていた」
「親父様ってどんな人?」
その単語に反応したのはファルティス。そういえば、彼から身の上話を聞いたことはなかった。
「日ノ本の天下人だ。ねね様はその奥方で、俺はねね様の甥だった。その関係で、子がいなかった親父様の養子になった。天下人の後継者候補としてな」
「それで接待を」
「あの頃は楽しかったなー。絢爛豪華な日々を過ごしていた。懐かしいよ」
「……それじゃ、日ノ本に帰りたい?」
ファルティスは少し寂しそうに訊いた。金吾は即答せず、それでもハッキリと答える。
「……いや、酒毒で長生き出来ないと分かっていたからな。これも運命だったんだろう」
己は死んだのだ。帰れるとは思っていない。それに帰れたところで居場所が残っているとも思えない。既に日ノ本に未練はなかった。……すると、
「だったらお酒控えなさいよ!」
ティエリアから尤もなツッコミを入れられた。
「いやいや、こっちの世界に来て俺は生まれ変わったんだ。今は健康そのものだよ。それに酒はいいぞ。ほら、お前たちだってセルメイル、バスタルド、魔族と相容れない立場だったくせに、今では仲良く酒盛りをしているじゃないか。全て酒の力のお陰だ」
「あ、それよ、それ! よりにもよって、何でセルメイル王女の私がバスタルドの軍人女と一緒に飲まなきゃならないのよ!」
更に思い出したかのようにもうひと突っ込み。今更嫌がるのかと、今度は金吾の方が呆れてしまった。片や、そのバスタルド軍人はというと、我関せずな構え。それが余計にティエリアの癇に障る。
「何よ、その態度。セルメイルを滅ぼそうとしたくせに、今は抜け抜けと隣で酒を啜ってさ……。図々しいったらありゃしない! 恥ってものはないの?」
だが、誇りを貶されたとなれば名門のラナも黙ってはいられなかった。
「セルメイルの王女は品がない」
「何ぃ!? 魔族に敗れて捕虜になった挙句、今ではその手先になった女に言われたくないわよ!」
「なっ!? 戦は天運次第よ! 貴女だって魔族に土下座して人質になったくせに!」
「好きで人質になったわけじゃないわよ!」
「こっちだって同じよ!」
顔を赤くし、いがみ合う両者。酒が二人に我慢することを忘れさせ、赤裸々な本心を露にさせる。そして、仕舞いには手四つの攻防を繰り広げる始末だった。とんでもない乙女たちである。
「何て酒癖の悪い女どもだ」
金吾も開いた口が塞がらない。これほど乱暴な乙女は日ノ本でも見なかった。感情に身を任せ、終には暴力に訴える様は、彼女らが嫌っている魔族そのものである。つまり、人間と魔族に差などないのだろう。
その後、打って変わって二人は抱き合いながら熟睡してしまった。酒豪の金吾や魔族のファルティス向けのアルコール度数高めの酒を飲んだせいか。喧嘩をしていても結局は生まれたばかりの子猫たちのよう一緒になって眠ってしまうのだから、酒とは実に素晴らしい飲み物である。その様子を肴に、金吾は悠々と酒を啜った。
そして迎えるはファルティスとの二人っきりの刻。彼女もそれを待ち侘びていたかのように彼の隣に寄ると酌をした。
「二人が仲良くしていけるか不安だったけれど、何とかやっていけそうね」
「恨みとは中々消えるものではないからな。時間を掛けてゆっくり慣れるしかない。俺も日ノ本ではあちこちから恨まれたものだ」
次いで、金吾はこう言った。
「さて、酒で火照った身体を冷ましにいくか」
2
あなたにおすすめの小説
雑魚で貧乏な俺にゲームの悪役貴族が憑依した結果、ゲームヒロインのモデルとパーティーを組むことになった
ぐうのすけ
ファンタジー
無才・貧乏・底辺高校生の稲生アキラ(イナセアキラ)にゲームの悪役貴族が憑依した。
悪役貴族がアキラに話しかける。
「そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは!喜べ!魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!」
アキラは悪役貴族を警戒するがあらゆる事件を通してお互いの境遇を知り、魂が融合し力を手に入れていく。
ある時はモンスターを無双し、ある時は配信で人気を得て、ヒロインとパーティーを組み、アキラの人生は好転し、自分の人生を切り開いていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?
果 一
ファンタジー
リクスには、最強の姉がいる。
王国最強と唄われる勇者で、英雄学校の生徒会長。
類い希なる才能と美貌を持つ姉の威光を笠に着て、リクスはとある野望を遂行していた。
『ビバ☆姉さんのスネをかじって生きよう計画!』
何を隠そうリクスは、引きこもりのタダ飯喰らいを人生の目標とする、極めて怠惰な少年だったのだ。
そんな弟に嫌気がさした姉エルザは、ある日リクスに告げる。
「私の通う英雄学校の編入試験、リクスちゃんの名前で登録しておいたからぁ」
その時を境に、リクスの人生は大きく変化する。
英雄学校で様々な事件に巻き込まれ、誰もが舌を巻くほどの強さが露わになって――?
これは、怠惰でろくでなしで、でもちょっぴり心優しい少年が、姉を越える英雄へと駆け上がっていく物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+・ネオページでも公開しています。カクヨム・ノベルアップ+でのタイトルは『姉(勇者)の威光を借りてニート生活を送るつもりだったのに、姉より強いのがバレて英雄になったんだが!?~穀潰し生活のための奮闘が、なぜか賞賛される流れになった件~』となります。
元社畜、異世界でダンジョン経営始めます~ブラック企業式効率化による、最強ダンジョン構築計画~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラックIT企業で過労死したシステムエンジニア、佐伯航。気づけばそこは剣と魔法の異世界。目の前にはダンジョンコアを名乗る銀髪美少女・コアが現れ、自身がダンジョンマスターになったことを知る。「もう二度とあんな働き方はしない!」前世のトラウマから、航改めワタルは決意する。目指すは、徹底的に効率化された「超ホワイト」なダンジョン経営だ! 元SEの知識をフル活用し、システム思考でダンジョンを設計。最弱スライムを清掃や警報システムに組み込み、罠はセンサー連動で自動化。少ないリソースで最大の効果を上げるべく、ブラック企業仕込み(?)の最適化術で、モンスターすら効率的に運用していく。これは、元社畜が知識チートと合理主義で最強ダンジョンを築き、異世界で成り上がる物語!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
三つの民と神のちからを継ぐ者たちの物語 ヴェアリアスストーリー
きみゆぅ
ファンタジー
『ヴェアリアスストーリー』は神秘と冒険が交差するファンタジー世界を舞台にした物語。
不思議なちからを操るセイシュの民、失ったそのちからを求めるイシュの民、そして特殊な力を持たないがゆえに知恵や技術で栄えたヒュムが共存する中、新たなる時代が幕を開けた。
彼らは悩み迷いながらも、自分たちが信じる正義を追求し、どのように未来を切り開いていくのか。ちからと知恵、絆が交差する物語の中で、彼らは自らの運命に立ち向かい、新しい数々のストーリーを紡いでいく。
第一章はセイシュの民の視点での物語。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる