呑気な薬師と領主さま

アキノナツ

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本編

13】染まって ※

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長くなってしまった( ̄▽ ̄;)

=============
 
 
 静かだ。
 とっても静かです。
 行ってしまったのだろうか。
 重みもありますし、気配はあるので、いなくなった訳ではないのは分かるのですが…。

 静かです。

 気になります。
 言ってしまった事への反応が気になります。やらかしてしまったけど…薬の効きが気になるのと同じ感覚で気になります。サガ?

 好奇心というのは、危険なのだとあの旅で何度も学習したはずなのに、学べてないのだと思います。

 こ~っそり目を出します。
 ッ!
 出なきゃ良かった…。
 目が合いました。ビクンッ身体が硬直ッ。固まった。射竦められました。

 息も詰まる圧に動けません。

「嬉しいのに……奥さま? 奥さまって誰ですか? 私の? 奥さんなんて居ませんよ? 誰が言ったんです? 誰? 私に奥さんがいるような事を言ってあなたを惑わしたのはッ」

 ボソボソ言ってた彼が迫ってきます。あ、圧が…、噛みついてくるような圧が。苦しい…。目が怖いッ!

「い、言われてませんッ。聞いたんです。僕が、勝手に、立ち話してるのを、こそっとただ聞いてしまっただけでぇ。奥さまも早くこちらで暮らせばいいのにとか、なんとか…」

 誰がどうのとか言いません。偶々の立ち聞きだから、分かんないし、でも誰かはなんとなく分かりますけど、言ったら、その人が酷い目に遭いそうな感じがヒシヒシと……。怖いよぉぉおおお…。

 早口で一生懸命言い返しました。怖いよぉ~。僕がビクビクしてるのに、とってもいい笑顔で抱きついてきました。抱きしめられてる……。

 ????

「ああ、そう言う事ですか! 執事長に相談したんです。あなたを奥さんにしたいって。貴族には同性婚もある事なのに、なんだかんだと渋ってましたね。でも、あなたの助言で、色々上手く回り始めて、いい感じになってきてたんですよ。周りはあなたを奥さんだと思ってたのかも知れませんね」

 いやいやいや…助言って何さ。
 僕は何もしてませんよ???
 奥さん???

 あの時は、好きも、奥さんにだとかなんも言われてないし。よく分からないけど多少の情けはかけられてるみたいだから、情夫として回復要員のお仕事をしてたつもりでしたよ?

「私は周りが納得してくれるように頑張ってたんです。手応えはあったんです。あと少しだと。私はあなたとずっと一緒にいたかったんですが、足固めに側に入れなくて。あなたには自由にして欲しいけど、ずっとは一緒に居れないし、奪われないように、周りに威嚇する魔力を擦り込んでたのに、変な魔力の匂いをさせてるし…。不安だったんですよ…」

 おいおい、本当に、僕は何も聞いてないぞ。何を嬉しそうに語ってくれてるんだ?
 顔とかグリグリして来ないで、地味に痛い。よく分からんが、やっぱりなんかしてたんだな。グランに会った時は激しかったのは、それが原因か?
 僕が何したというんだ? 自分の仕事共寝をして、市場いちばに行ったり、植物採集したりしていただけですけど?

「ふふふ…消えてしまったあの日の前の夜、私がどんなに嬉しかったか分かりますか?」

 なんの事ですか???
 軽くパニックです。言われない事を言われて、抱きついてる男が舞い上がって何か語ってる…。過去の事ですが、何かフツフツと湧いてくる。

「あなたが初めて、私の為に贈り物をしてくれたのが嬉しくて。されるだけだったセックスも積極的に誘ってくれて。やっと受け入れてくれたんだと思って。悪態をつく事でなんとかブレーキを掛けたけど…舞い上がって、少し激しく抱いてしまいました。若かったですね…」

 今も舞い上がってるようですが…。えーと、贈り物って…、あのスライムの事でしょうか?
 ん? あの過去最高におっ勃ててたのって、そういう事?!
 少し? 少しって、アレが、少しなの?!

「変な薬の匂いをさせてましたが、あれも私の為かと思えば、滾るものがありました」

 その薬は、事前にへばらないように飲んでただけだ。
 スライムだって、さっさと終わらせて、寝て欲しかったんだよ。

 あがぁぁああああーーーーーッ!!!!
 頭に血が昇る。なんだろう。湧いてくるこれって…。
 ブチンッて、何か切れた気がした。

 頭が冷える。噴き上がる熱が突き抜け、過ぎ去ってキンキンに冷えてる。

 過去イチ、頭にキタッ!

 気づいたら、両手で彼の胸ぐらを掴んでいた。

「ヴィクトルさんよぉ~」

 パチクリしてる彼が可愛いなと思う感覚が遠い。ただただ、腹が立っていた。口調もなんだがぶっ飛んだ。

「アレが、少し? はぁ? 本気? 若い? 若けりゃ何してもいいのか? あ? アレって、あんた、好きだって相手に対する行いとしてどうなんですかねぇ? こちとら、仕事だと思って、全て受け入れてたんだよ」

 積もり積もったなんやかやの、関係のない諸々も絡まって、怒りを突き上げてくる。

「エミル?」

 彼の小さな声も聞こえない。男前の顔を引き攣らせてるが、知った事かッ。
 深く掴み直して、巻き舌気味に言葉を繋いだ。出る出る。いつもの自分から考えられないぐらい言葉が出てくる。

「そもそも、あなたがはっきり言ってたら、僕だって考えるところもあったかも知れんだろうがぁあ。それがぁあ、散々結構な事してくれてたよなぁあ? してくれたよなぁあ? あれ以前も散々ズコバコしやがるから、腰が立たない事なんて、度々だったんですけどぉお? 僕が薬師として一流だったから良かったけど、まじに殺されるレベルだっちゅーの! 分かってんのかぁあ?!」

 完全に頭に血が昇ってます。出来立ての血管を酷使してます。
 僕史上初の感情をぶつけてます。一流なんて言っちゃうくらい気まで大きくなってます。フツフツと身体の奥から何か湧き上がってくるような気もします。このまま全部吹っ飛んでしまえばいいんだッ。

「反省してますッ!」

 大きな声でスパンと言われた。頭にスコーンッと抜けていった。

 あっ……。

 赤い瞳が揺れてる。急に冷えた。湧いてきたのが引っ込んだ。
 ちょっと頭が冷えた。今度は冷静になる温度に戻った。おや、まぁ……。カッカとすると頭が冷たく感じるんですね。

 えーと、あれこれについては、始めの方に謝罪をされた気がします…。
 えーと、僕も、言い過ぎた…ですね。

「あー、なんだ……なんていうか…。僕も、あの頃だったら、はっきり言われても、形式だけ受けてたかも的な、感じだったしな……」

 手を離して、皺になった襟を整えてやる。
 バツが悪い…。

「僕も悪かった」

 何が悪かったのか頗る疑問だが、ここは謝っておこう。
 やらかしてしまいっぱなしだ…。
 気持ちを理不尽にぶつけてしまいました。年甲斐もなくすみません。
 襟をナデナデ…。

「キスしてくれます?」

 ヴィクトルさまが、なんだか狡い大人な顔してます。

「なんで?」

 手が止まった。

「お詫びに」
「あー……」

 ちょいちょいと指で手招きした。詫びね…。
 照れ隠し。
 近づいてきたお顔に両手を伸ばします。頬を挟んで引き寄せ、唇が掠るようなキスをしました。恥ずいッ。

 奥さまの件は、勘違いだったという事で…。シンプルに考えよう…。

 僕の好きな人。
 彼も好きって言ってくれて。

「これで……いい?」

 いい大人が真っ赤なのは自覚してます。
 あつ~。好きでいいんですよね。両想いでいいんですよね。

「あのう……」

 ヴィクトルさまのお顔も赤いです。

「なんですか?」

 まだなんかあるんですか?

 耳元に唇を寄せて囁いてきました。

「して、いい?」

 セクシーボイス!
 お前は、なんちゅうワザを持ってるんだ!

「い、いいですよぉ……」

 片やこちらは、しどろもどろの消え入りそうな声で頼りないです。おじさん悶えそうです。

 お互いの気持ちは確かめられましたって事ですよね?

 彼は僕が好きで、僕は彼が好きです。
 奥さまはいなくて、障害は無いようで…。同性でもいいって事ですよね。
 互いに好きだって分かったら、あれだけしていた、ナニをしたくなるのは分からなくもない訳で…。モジモジ…。

 裸で寝てる僕の身体は、さっきから火照って、僕の意志を無視して、彼を求めて兆してる有り様で…。赤面案件です。

 なんで裸?!と抗議もしたいところです。隠せもできないし、ここから逃げ出せもできない。ここに僕が着れるような服もないので、仕方がないですが……。

 ん? あれ? れれれ…?

 ヴィクトルさまのでも良かったのでは……?
 気づいたけど、気づかない方向で、そっとしておきましょう。泥だらけを綺麗にしてくれただけでも、有難いんですから。

 ま、そこはそれなりに、キスから始まってしまう訳で。
 昼間の明るいお部屋ですが、なんならもうどこでも抱き合ってはじめてしまう勢いもありまして…。気持ちが盛り上がってます。もう止まりません。

 要は、二人とも余裕がありませんのです! 僕も積極的にナニをしたくてですね。

 もうめちゃくちゃキスしてますよ。
 耳塞ぎたくなるような音がしてます。恥ずかしいなんて思っても止まりませんね。

 舌が思いっきり絡んで、唾液の啜り合う音が卑猥に鳴ってて…。息を継ぐ間も惜しくて、唇を触れ合わせて、角度を変えながら、深く口づけれるところを探して、吸い付き合った。

 あの夜以来の熱烈なキスです。違うのは、されっぱなしではなくて僕からもしたいって事です。
 あの夜は、彼の舞い上がった凌辱的な行為でしたが、今は、僕も積極的でしてね。収拾がつかない状態ですね。

 えーと、僕は寝てたので、ほんの少し。言っても数年の感覚なのです。ちょっと寝てた気分です。
 一方、彼は十数年ぶりですよねぇ~。長く寝てましたねぇ。
 僕が居なくても適度に発散はされてはいたと思いますが、やはり、蓄積したものがあると申しますか。

 ハイ、ウダウダ言ってるのは、ここまで!

 このえっちな流れに、流されさせて下さい。
 仕事とかそんな行為じゃない、本気の本心のぶつかりです。絡み合いです。
 この気持ちいいの波に思いっきり乗りたい!
 素の僕でヴィクトルさまを感じたいのです…。仕事じゃない睦事。

 キスで忙しいので手元が見えないから、手探りで、僕の指は彼の服を脱がすべく、忙しなく動いて、ヴィクトルさまは僕の乳首触ったりして、自分のベルト外したりと忙しくてですね……。

 息遣いも荒く、二人とも忙しいのです。
 ムードとかないね。

「ん…ん、んぅう…ふぅうん…ん…」

 キスの合間の声が、性急さに拍車がかかって、切なくなってくる。お布団だってどっか行ってるし。素肌に彼の布が擦れるのが切ない。

 僕なんか人生初ってぐらい焦ってます。早く肌をくっ付けたくて…
 舌を絡ませて、舐め合うだけで、もう堪らんです。燃え上がって来てしまいます。
 後孔がキュンキュンしてるの感じるし、触ってもない前に血が集まってくるのを感じてます。彼に仕込まれた身体が彼を求めて狂おしくなってます。布に擦れて焦ったい。

 はい、確実に勃ってます。勃起してますよ。
 彼も完勃ちのようですし!

 下を全て脱げたようで、ガチガチのブツを擦り付けてきてます。ともに擦り合わせてます。
 僕も、はしたないと躊躇する理性はどっか行って留守なようで、脚を大胆に彼の腰に絡めます。

 乳首なんて触ってないで、僕の後ろを触って下さいよって彼に擦り付けてます。
 強請って腰まで振っちゃってるからッ。

「…ん、んくぅん…ぅふぅ…ん…」

 ボタンを漸く全て外せて、シャツの前を肌蹴させて、全て脱がす間も惜しんで、肌を密着さえようとシャツの隙間に手を入れ、素肌の背に手を回し、引き寄せるように、ベッドから浮きそうな勢いでしがみついたです。くっつきたい…。

 ヴィクトルさまが、察して体重をかけてきてくれる。身体が密着して、重みが嬉しくって、息苦しいのも苦にならない。ベッドと彼に挟まれた圧迫感が心地よくて…。

 早く彼を受け入れたくて、キツく抱きつきキスを求めていたが、彼の逸物が尻割れ目に擦りついて、はたと、今更に、急に恥ずかしくなってしまった。

 気づいてしまうと、もうどうしようもなく恥ずかしくて。逃げたいッ。こんなに求めてしまって…ッ。

 今の今まで、自分の勃起を彼に擦り付けて脚を絡めて積極的に求めていたのに、逃げに転じていた。背に回していた腕を解き、彼を押し退けようしていた。非力に僕の腕は弱々と彼の胸を押していました。

 すると、彼が逃すかと追いかけてきた。
 キツく深くなる口づけ。舌が吸われるぅぅうう。

「んーーーーーーーーッ」

 ペシペシと胸や背を叩くがビクともしない。

「ンッ! んーーーーッ。ハァ、ハァ…」

 やっと口が開放された。

「逃げないで下さいよ」

 言葉がきちんと頭に届いてるか怪しい。酸欠だ。この刺激に諸々キャパオーバーにぼんやりしてる。

 身体は彼の言葉に従うように求めていて…。気持ちは恥ずかしくて逃げていて…。
 腰をジリジリと擦り付けるように揺らして、早くと促してる。窄まりを肉竿に擦り付けてるんですから…。

 彼の指が窄まりに触れて、浄化魔法を掛けつつ、水魔法で自作のローションを作り、シワの上を丁寧に撫でて入り口の括約筋を解すべく、ツプゥゥッと指が挿し込まれていきます。

「はぁぁぁぁ…ぁんッ!」

 その瞬間、チュプッとお漏らしをしてしまいました。こんな僅かな刺激に激しく反応して…先走りにしては、鈴口から溢れた液は大量です。
 彼の指がちょっと入っただけで、イってしまいました。
 ぴゅっと射精する感じでなく、クンッと腰が疼いて、ぷちゅッと白いのが出ちゃった……。

 恥ずかしさに泣きそう。
 逃げたい…。

 彼の頭が、胸の上に…。舌を感じる。乳首を舐めて、吸い付いて、舌先で弾いてる。恥ずかしいけど、彼ともっと触れ合いたい。
 焼印があった場所も舐めてる…。懐かしい気分で彼の頭を撫でて抱きしめる。チリっと小さな痛みがあったが、すぐに甘ったるく舐められた。いっぱい痕がついちゃう。つけて欲しい…。

 胸から鎖骨に舌と唇を感じ、首に移動して来て、顎に感じる。視線を向ければ、間近にあの綺麗な赤い目。視線が絡む…。

 ハァハァと息が上がったままで、昂りが抑えられない。気持ちが…彼に向かって…。

 激しく唇が重なった。
 求めていた人。その人がこの腕の中に…。

 積極的にうっとりと絡ませてた舌を痛みを感じる程奥に引っ込まれ、強く吸われ、舌の付け根に舌先が奥へ勢い突っ込まれる。
 引き込まれた舌が甘噛みされる。

 彼も求めてくれてる。僕に挿れたがってる。

「んーーーーッ」

 挿入された指が奥に這入ってクニクニと探るような動きを始め、入り口をこじ開けるように円を描きながら解していく。久々の感覚に思わず起こした僕の抗議の呻きなど無視される。

 !!!!!

「ん! んーーーーッ」

 前立腺のしこりに触れられ、カクカクと腰が揺れてしまう。身体が盛大に反応してる。
 ダメ!そこ、ダメェェーーーーッ!

 執拗に刺激され、揺れが止まらない。

「ん、ん、んぅはぁぁあん…」

 いつの間にか唇が離れていた。

「逃げないで…」

 そんな事を言われても、激しくて…。

「はぁあんッ、や、やぁん…んぅぅう…あ、はぁ、ぁぁああん…」

 身動き出来ない身体は小刻みに揺れ、絶え間ない刺激で起こる快感を逃し切れず、ジリジリと溜まっていく。また、イっちゃう。

 後ろに入ってる指の数が増えて、刺激が2倍どころじゃない数倍増に、出てくる声は高く悲鳴じみてきていた。

「ひゃぁぁん、はぁ、はぁ、はぁあああん……ンハァ、はぅぅんん…ぅにゃゃぁぁぁん…」

 出てくる声は、言葉の形を取れず、堪らず出る喘ぎと呼吸音が絶えず押し出されてる。

 彼の口は、乳首に吸い付き、甘噛みと舌での刺激を加えられながら、胸の上を移動している。僕が朦朧としながら彼の頭に手を添え、髪に指を絡め指の股に髪が食い込む。括られてる髪が僕の指を捉えて動けなくなし、指の股に髪が絡んでいた。僕の手は彼の動きを止めるどころか、抱えて刺激を要求してるようだ。

 チュプ、チュパ…と唾液たっぷり塗りたくるような音で舐めて吸い付く音とぐちゅぐっちゅとお尻でする音が重奏で耳を犯してくる。

 後ろで出入りして刺激してる指は2本以上になってる気がする。いっぱいだ。バラバラに動き、くぱぁあっと孔を広げられる。
 内部に外気を感じて、そこにあの熱を感じたくて……。

 目尻から涙がツーっと流れ落ちた。

「ヴィクトルさまぁ…ソコに、挿れてぇ…あちゅいので、埋めてぇ…」

 おねだり。
 咥え込んでる指をムニュっと窄まりで抱き締める。

 彼の頭の動きが止まった。

 僕は、ハァ、ハァと息が上がったままで、昂りが抑えられない。

「辛くはないか?」

 尋ねる彼が辛そうだ。

「早くぅ…してぇン…」

 待ち切れない…。

「あなたは…」

 熱を孕んだ吐息に言葉が滲む。

 チュプッと唇が重なり、離れ、孔に充てがわれた熱を感じ、次の衝撃をぷるると震え待った。

 ツププ……ッと括約筋をゆっくり押し広げられ彼を飲み込み、中に熱と質量が埋まっていく。脚を大きく広げて、股を開いて彼を迎える。
 はぁあああん。待ちに待ったモノが与えられた。

 太い部分が皺を広げ飲み込まれ、狭い肉輪をチュプンと通過した。肉棒が僕の中に侵入してくる。熱と質量が中を満たしていく。
 衝撃を覚悟していたのに、与えられた刺激は、ジリジリと後頭部を焼くような焦ったい感覚で進んでくる。ずっぷり刺さってくる。じわじわと満たしてくる。

 ゆっくり小刻みに揺すられながら、奥に、奥にと肉棒が肉襞を押し広げて、隘路を進み、前立腺を押し潰し、轢き潰して竿で常に刺激が与えてくれる。アウアウと背を反らせ、尾てい骨からじわじわ広がり駆け上がってくる甘い刺激にどうにかなりそうになりながら、次々に目尻から涙がツーっと流れ落ちる。

 トン…と行き止まりのような感覚と彼の先っぽで腹の奥を押される感覚が起きたところで、ヴィクトルさまの動きが止まった。抱きしめられてる。
 馴染むまでじっとしてくれてるようだ。

 舌が僕の舌を撫でてくる。僕は彼の舌をねっとりと舐めて後ろを締め上げた。

 唇がゆっくり離れる。光る糸が繋がってる…。

「大丈夫か?」

 またぁ~。

「激し…くぅ…してぇ」

 吐き出される呼吸に合わせて、言葉を押し出す。霞がかかったどうにかなりそうな頭と身体は強い刺激を求めていた。

 あの嵐のような穿つ刺激が…欲しい。

「好きです…」

 熱を孕んだ言葉。
 返したい…。

「来てぇ…」

 逞ましい肩に手を這わし、筋肉の流れに沿って手を背に回せば、突如、衝撃が突き抜けた。

「ーーーーッ!」

 身体が揺れる。
 視界がグラグラ揺れて、思わず目を閉じた。

 視界が塞がれると感覚に集中させられ、奥の奥を撃ち抜く如く、凶器と化した肉棒が激しくノックを続ける感覚に神経が集中してどうにかなりそう…。腸壁がカリで引っ掻かれ、竿がヌコヌコと擦りあげて、刺激してくる。中の様子がつぶさに感じて、彼の竿の血管の浮き出た凸凹も感じてしまう。中をヌチュヌチュと往復する肉棒に肉襞をびったりと亀頭、カリ首に竿に隙間なく絡みつかせる。肉棒は摩擦を起こしながら往復する動きが熱と刺激を生んで、僕は快感に全身を狂わせる。

 ドツドツと激しく穿たれた奥は、どちゅんグチュッと押し広げられ、肉棒が捩じ込まれた。

「ひゅッぅ……ひゃはぁぁ………!」

 衝撃に一瞬息が止まり、すぐに一気に息が悲鳴のように出ていく。
 開いちゃいけないところまでが開かれ、激しい抽送が続く。抉り上げられる突きに叫ぶように嬌声を上げ、歓喜に震えた。律動にただただ揺すられた。
 痺れる疼きが胎の奥底で広がり、叫びが止まらない。ブリブリと腹奥がエラで引っ掻き回される。

「ヒャンッ、にゃうッ、はぁぁあああ、うぁあう、やぁぁぁん…」

 首を振り涙が散る。腰が勝手に揺れる。腹の奥で彼がグリグリ動いてる。

 どうにかなりそうなのに、身体は奥にもっと熱いもの求めて、蠢き抱きしめ先を促し、撫で摩り、肉筒全体で彼を抱きしめ扱く。
 律動に脚が揺れそうになるのをしっかり彼に回し絡める。汗でヌメリ滑る。

 腹の奥で切先が膨れるような突き上げを感じる。ヴィクトルさまの呻きを霞む脳で微かに認識して、多幸感でいっぱいになった。一緒に感じてくれてる…。

 奥深くにドクドクと激しい吐射の熱が注がれ、その熱にうっとり浸りながら、意識が閉じていくのを心地よく迎えた。

 真っさらな身体は、ヴィクトルさまの分身をしっかり受け止めて染まっていった。

 沈む意識が揺すられる…。身体が揺れる。律動が再び…。刺さった肉棒は萎える事なく再び硬く形を保ち直していて…。

 はぁあ?
 領主さま、まだ勃ってる??? 動いてる???

 ちょ、ちょ、待ってぇ、やぁん、ん、…そこ、ダメぇぇ、あはぁあん…ムリぃぃぃ……

 絶倫かッ!

 シャツも完全に脱いで、僕を抱き込んで、激しく穿ってくる。
 霰もない声を張り上げ、僕も彼を感じて昂ぶり達していた。幾度も、幾度も…。

 絶頂が続き、訳も分からなくなって、何度も彼を呼び、好きだと叫んだ。






==============


長くなってしまってごめんなさいです(ぺこり

本編でのエミル視点は、これで最後です。

次は、答え合わせのようなヴィクトル視点の話です。

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