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続編
精霊たちの騒めき(5)
しおりを挟むヴィクトル視点です。
=============
色々と事前準備がいる。
要は『いつ行っていいですか?』のお伺いである。相手は、冒険者のグラントリーしか知らんが、王子さまだからな。
とにかくいきなり行く訳にはいかない。それに手紙を出した時と今の状況が違いすぎるだろうと云う事である。今の状況も知りたい。
ギルド便で来た手紙は何年前に出したのか定かではない。何故、ギルド便なんて不確かなもので送ってきたんだ。
手紙の日付が正しければ、私と別れて、1年もしない内だ。なんだってグラントリーは荷物を持って帰ってしまったのだ?
あの男、荷物の事は、一言も言わなかった……な。
そういう奴には感じなかったのだが…。
手紙にはその辺りの事は書いてなかった。
会って訊くしかないが、それが早いな。
当然私も一緒に行くからな。エミルは疑いもなく私と一緒に行くと思ってるようだ。
エミルは楽しいそうに支度をしてる。2度目の遠出。しかも初めての国という事で、わくわくしてるのが外からでも分かる。
「北は雪の国らしいけど、今は雪が降ってるのかな?」
クローゼットを見ながら訊いてくるが、知らん。
「厚手のを持っていって丁度いいんじゃないか」
気のない返事ですまん。
グラントリーに対してムカついて、どうにも気持ちがザワついて落ち着かない。会ったらなんて言ってやろうか…。
私が信用されてなかったのだろうか…。数日の交流であったし、お人好しの彼だったが、私をそこまで信頼できる人間だと思われなかったって事か…な。
窓辺で白い小鳥がきゅるんとこちらを見てる。
どの道お前も私ではなくエミルのところだろ。さっさと行けよ。
パタパタと私のところにやってきた。
小鳥が愛おしくなる。魔法でできた鳥なのに自分に来てくれた事に嬉しくなっていた。
なんだか気持ちが末期な気分だ。
何が?とツッコミたいが、自分でも訳が分からんのだから説明できん。ーーーー寂しいのかな…。
撫でようと手を出すとすぐに解けて紙になってしまった。分かってた事だが気分が萎む。
ムシュンと不貞腐れて文字を辿る。外見が可愛らしい小鳥でも殿下からの手紙なのは分かりきってる事なのだ。
ふぅと息を吐いて、気持ちを立て直した。
目処が立った。
先方はいつでも良いそうだ。今からでも良いと言ってもいい感じらしい。
そして、追加事項が書かれていた。
理由は分からんが、先方は急いでるようだし、さっさと行った方がいいだろう。
浮かれてるエミルに出立を知らせるべく足を向けた。
明日、朝イチでココを立てば、午前中には入国できるだろう。城下でゆっくりして午後イチにでも伺うかな。エミルの体調を整えての登城がいいだろう。出来るだけゆっくりだな。
王太子殿下とのお茶会は負担になったようで、暫く寝込んでしまった。
今度の移動は、馬での移動もある。様子を見ながら向かうのがいい。
「エミルさん、ドラゴンの鱗を鞄に入れてる忘れないでね。近くまで跳んで、徒歩か馬で移動して……」
身なりを整えて彼のところへ向かいつつ声をかける。今朝は早起きだったがエミルは元気そうだった。
「ーーーエミルさん? 荷物が多いです。旅の経験はあるんですよね?」
準備は出来ましたと云った風の彼はいいのだが、斜め掛けのその鞄の膨らみは何ですか?
荷物の選定から手伝う事になった。急ごう。
膨れた鞄から一旦全部出させた。色々出てきますね…。
戸締りをして戻って来たら、エミルはソワソワしてる。準備は出来たはずだが…。
「これで大丈夫? アレも持って行こうかな」
もう行くだけですが?
「要りません。ちょっと行って、荷物回収したら帰るだけです。なんなら手ぶらでもいいんですよ?」
何か不満気ですね。
「途中馬を使うけど、泊まりはないから着替えも要らないです。もっと要らないぐらいです」
鱗は私が持って行ってもいいぐらいなんです。
「そうなんだけど…。手土産持った。鱗入れた。……やっぱり、採取道具、もう1セット持って行きたい」
指を折りながら何やら不穏な事を言ってますね。
「国外からの植物の持ち込み、及び持ち出しは禁止されてます。『採取道具』なんていつ入れたんですかぁ。出して下さい」
膨れっ面で試験管やなんやかんやと次々と出してきた。鞄のいつの間にできた膨らみがスッキリした。
ホントにいつ入れたんだ……。
『小柄な絵描きさんなら見たよ』
不意に思い出した。
「スケッチブックならいいですよ」
「あっ! そうだねッ」
机に向かって小走り。
やはり彼だったんだ。ちゃんと旅をしてたんですね。
小柄な文官について行く。
先触は出して置いたので、会合はスムーズに行われそうだ。隣りのエミルも大丈夫そうだ。
久方ぶりに会ったグラントリーは青臭さは消えて、王族然とした雰囲気が漂っていた。
「お久しぶりです。ーーーー申し訳ない」
言葉の雰囲気から中身は変わってなさそうだ。反省してるのがひしひしと伝わってくる。何も訊かない事にした。
「ーーー詳しくは聞かない事にする。鱗と交換でいいか?」
王族相手に申し訳ない態度だが、冒険者のグラントリーしか知らんしな。訊きたい事はあったんだとは示しておく。
王子だと知っているが、冒険者グラントリーに会うつもりで来ている。肩書など知った事か。さっさと返せ。
「ありがとうございます。交換ではないんです。荷物はすぐ持ってきます。鱗は別件で……」
歯切れが悪い。こんな奴だったか? 変わったのか?
入ったらすぐにはしゃぎ出しそうな人物は何故か私の後ろの隠れている。挨拶も小さく『こんにちは』ってどうした?
「あのー、グランさん…」
さっきよりは大きな声にはなっているが、まだ弱々しい。二人ともなんなのだ?
前に出てきたエミルを見て、グランが驚いている。
どうした?
「ドラゴンの鱗ね。ほんの、ほんのちょっとなんだけど、削っちゃって…。ごめんなさいッ」
エミルさんがぺこりと体を思いっきり折って、手を突き出し鱗を差し出してる。
え? ええ?! もう実験してたの?!
時間が止まった?
誰も動かなかった。
「コホン。」
案内してきた文官が咳払い。
時が動いた。
「あっ、ありがとうございます。削ってるのは問題ないです。お手数を掛けまして。贈った物を返してなど非礼を…」
グラントリーは受け取って、ホッとした表情で鱗を見ている。エミルが慌てて手土産も出して渡した。あれは詫びの品でもあったのか…。
「良かった~」
やっといつもの音量になったエミルが、くるるんと嬉しそうにしている。
「ところで、えーと、エミルさんで合ってますよね?」
手元の品をさっきの文官に渡してる。
「だよ? どうかした?」
エミルはとっても上機嫌だ。
「なんだか、小さくなった? 髪の色も…染めた?」
あー、そっか! 彼は変化については知らないんだった。
説明しようと割って入ろうと口を開こうとしたら、エミルさんが、キッとこちらを見た。
な、何? ちょっと怖いッ。
「やっぱり小さくなってんじゃん! ヴィクトルさまが変わらないって言うからそうなのかと思ってたけど。あなたが育ったと納得してたのに!」
プンスカ怒っておられます。
怖さも忘れて、可愛いさを愛でていた。
エミルがグラントリーに向き直ると、嬉しそうにハイテンションに話し出した。
見惚れて、出遅れた。
「話せば長くなるんだけどね。簡単に言うと、寝てたら何年か経っててね。起きたら、身体がコレになってて。そうそう、耳もあるよ。見てッ。火傷もないんですよ。見る?」
髪に指をかけ、耳を見せて掛ける。そして、ボタンを外してる様子に慌てて、抑える。引きずるように引き離す。ちょっと距離を取る。
「コレは、ほんと長くなるから、手紙に書くよ」
早く荷物を回収して帰ろう。
腕の中で暴れてるのを抑えながら、笑って誤魔化す。
「エミルさんだとは分かるんですが。では、手紙待ってます」
よく分かってないだろうに、柔らかく笑って流してくれた。
中身は変わってないなッ!
「グランさんはどうしたの? ドラゴンの鱗どうするんですか?」
スルッと腕から暴れてた勢いのまま抜けてグラントリーの方へ。
危ない!
掴み損ねて手が空を切る。
グラントリーが受け止めてくれた。
ナイスキャッチ!と言い掛けて、やめた。ニヤけるな!
「やっぱりちょっと小さい」
引き剥がすタイミングを逸した。
「グランさんも成長したんじゃないんですか?」
エミルが胸にむきゅっと抱きしめられてる。
あー、引き剥がしたいのに、まったりしてるエミルさんの様子に躊躇してしまう。
「背は伸びたかなぁ。キース、伸びたかな?」
文官に訊いてる。全て彼が把握してるようだ。
「伸びても数ミリでしょう」
突き放したような口調。
なんだか親近感のようなものを感じていた。
手がワキワキしてしまう。
まったりしてる二人を引き離し難い。引き剥がせばこっちが悪者になりそうだ。邪魔せず様子を見るしかないのか?
「そっかぁ。だそうです、エミルさん」
グラントリーもぽやんと答えてる。
「じゃあ、前がこのくらいだから……うわぁ、縮んでるッ」
ちょっと背伸びして頭の位置を調整している。胸に顔がついてるので声はくぐもってる。エミルの手が彼の背に回ってるし、何を見せられてるんだ?!
「それぐらいだったら誤差範囲じゃないかなぁ」
「そう?」
パッと顔が上がる。近いッ! 二人の顔が近い! 邪魔したい! してもいいよな? 誰に聞いてるんだ。
そもそも『前は』って何ですかぁ?!
「そうですよ」
「そうか。誤差範囲か。うん、分かった」
何だよ、そのほわほわした空気感はッ。イラついてる私がおかしいのか?!
「誤差範囲だから、許す」
グラントリーに抱きついたまま振り返ってそう言われた。ポーカーフェイスで耐えてて良かった。誤差範囲…墓穴になりそうなので先を言うのをやめます。
「ありがとう」
釈然としないまま返したが、彼の機嫌が直った。私は何故『ありがとう』って言ってるんだぁ~。
二人とも離れてくれ…ッ
「グランさん、何か困ってるんでしょ? 前に助けてもらったから、手伝うよ?」
「え……、でも、、、大丈夫です」
この男も分かりやすいな。困り事なんだろう。
ふぅっとイラつきも不満もそっと吐き出した。仕方がないな。
トトトとエミルさんが戻ってきた。
下を向いたまま、私の服をきゅっと握って、じっとしている。
暫くして、顔が上がった。見つめてくる。
自分でなんとかしたいが、無理なのかもで、私に助けて欲しい……かな。迷ってますね。お願いしたいんでしょ?
分かりました。
「エミルさんの想いに添いますよ」
よく分からないという顔。
「力になります」
言い直した。
パッと顔が明るくなった。
嬉しそうなエミルが私に飛びつく勢いで抱きついて来そうな感じになったのに、キースという文官(たぶんグラントリーの補佐官だな)が声を掛けてきて、エミルの気が逸れた。
「立ち話も何ですので、あちらに…」
テーブルに促される。
「『荷物』をお持ちします」
お茶席を整えるとキース補佐官が消えた。保管してくれていた荷物を持ってきてくれるらしい。
帰りはすぐとはならなくなったな。腰を据える事になりそうだ。
香りのいいお茶を口に運ぶ。
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