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番外編:『エミルの日常』
4)薬の処方 微々※
しおりを挟むスカぽい何か?
苦手な方は、薄目でお願いします。
===========
自分に処方する為に乳鉢でゴーリゴーリ…
お腹が気持ち悪い。
旅行の日程の残りは大変楽しゅうございました。
色々食べたし、スイーツも堪能して、色々買っちゃっいました。
僕の儲けの殆どが自分のお土産に消えちゃったよ。大満足!
今はオアシスのお屋敷でお薬を調合中。
お腹がズクズクして気持ち悪いのです。
きっとスライムくん関連です。
当たりはついても相談出来る相手はいません。
虫下しが有効かとほぼ毒薬に近いモノを只今調合しております。
この気持ち悪い感じのをお腹から出してしまえばスッキリするはずです。
お腹のどこかに何か残ってるのだと思うのですよ、僕は。
乳鉢の手を止めて、グニュニュと突如起こった気持ち悪さに耐えておりますぅ。
トイレ行こうかな…。
下剤は色々試しました。
効果はなかったのは、今の状態からも分かるってもんでありますよね?
他にも色々やりましたが、何も改善せずです。
あー、なんで嘘ついちゃったんだろ……。
ヴィクトルさまと帰ってからイチャイチャしてない。
宿屋では、触りっこはあっても観光とかもしたいから、最後までしてなかったりしてます。例外もありましたけどね。ベッドでの甘い時間も旅行も堪能したのですよ。
僕の冒険者さまは、気遣いの出来る方なのであります。
そんな旅行から帰ってから、溜まったお仕事をサッサと終わらせて、いざと思ってるであろう彼には悪いんですが、僕はこの体調不良で、イチャイチャ出来ないでいるんです。
互いにフラストレーションがぁ。
『何かに当たっただろうか…』と心配してくれて、温かい手をお腹に当ててくれるんですよ。申し訳なくて…。
当ててくれてる手が気持ち良くて、一時的に楽にはなるんですけど、しばらくするとグニュニュ気持ち悪い…。泣きそう。
トイレに行っても何も出てこない。
食欲も無くなってて…。
いよいよ不味いと今、毒薬に近い虫下しを調合するに至ってる訳です。
嘘が首を絞めてるんですよ。
嘘はダメです。
後ろめたさからますます相談できない。
自業自得…。
お友達だと思ってたスライムくんに犯されちゃったッ。てへ。
なんて、言えません。冗談ぽく言ってもね……。ダメダメです。
そもそもスライムもモンスターですよ?って念押しされてたんですよ…。
あーーーッ、僕のバカァアンっ!
グスぐすんと鼻を啜りながら、最後の材料を入れて、混ぜ合わせ……完成。
うわぁっ…。
自分で調合しててなんなのですが、酷い色合いですね。不味いですよって臭いと色と照り。
少し飲みやすいようにハチミツでも入れましょうかね。
トプトプ……。
ーーーーーいざッ!
まっーーーーーーーーーーーずッ!!!!!!
砂時計セット!
砂が落ち切ったら、バッチリ効くはず。
飲み切りました。不味さに背筋がゾクゾクしてしまいます。
調合はバッチリなはずですが……効き方がよく分からんです。
腸内の異物にのみ効くはず。
腸壁にも作用する…はず。
蠕動運動と痙攣。
今のグニュニュとしてる以上に気持ち悪くなるかも知れません。
飲んじゃったし、覚悟はしてたけど、後悔が半端ない。
要は、このお腹に居座ってるスライムくんの『何か』を外に出したいだけなのです!
もう出って欲しいだけなんですぅぅぅ。涙が滲んできます。
砂時計を睨みつける。
落ちる砂を睨みつける。
ん?
なんだろう…。
気が遠退く感じ?
眠くなる感じ?
あー、落ちていく砂を見てたからかなぁ。
あと少しだから、そろそろトイレかなぁ。
トイレ行ったところで、スライムの置き土産が出てくるだけだね…。
トイレに落としてしまうのは、どうも…。トイレが詰まってしまうかも…。
うだうだ考えて内に砂が残り僅かになってきた。お腹の中に『何か』以外はない。出てくるのは『何か』のみッ。
バスルームに向かった。
しっかり鍵をかけて、全裸ッ。ここは勢いが重要でしょう。恥ずいしッ!
シャワーを浴槽に向けて出しっぱなし。
シャワー浴びてます体で出してたのだけど、今起こり出した音を誤魔化すのに丁度良かった。僕の呻き声も消してくれるはず。
ヴィクトルさまの留守を狙って良かった。こんなの聞かせられない。
気が遠くなるようなお腹の痛みに、床に座って浴槽の縁に寄りかかって、呻き声が出る。痛い、気持ち悪い、泣きたい気分で耐えてるが、情けない声が漏れ出てしまう。
出ない…。
絶望的な状態に本格的に泣いていた。
呼吸も荒くなっていた。
これ以上毒性を強くしたら、いくら耐性が有る僕でもタダじゃ済まない。
これが最後の処置にしないと…。
手が届かない位置なのはなんとなく分かってるけど、指を突っ込み掻き出すように動かす。
もう必死。
ゴリュ…
お腹も思いっきり押し込みながら指を動かしてたら、奥で何かが動いたッ!
やったか?!
出てきてーーーーッ!
グリュ、グリュリュ……
気持ち悪さも増す。痛みも伴って…。
そこで不覚にも気が遠く……これも不味いですぅぅ。
ズルズルと身体か傾いで床に接地したのを感じながら、意識がなくなった。
++++
忘れ物。
今日提出予定だった書類は封筒に入れて、机の上に置いて用意していたのだ。なのに忘れるとは。
最近のエミルの様子が気になって気がそぞろになっていた。私がこれでは具合の悪いエミルに心配をかけてしまう。気をつけねば。
転移魔法で帰宅。真っ直ぐ書斎の机に向かった。
扉を開けると、それは机の上でちまっと待っていた。ため息混じりに掴んで、再び転移で移動しようと小部屋に向かう。
バスルームで水音がしている。
エミルが浴びてるのか。
土いじりでもしていたか?
否、こちらに戻ってきてから具合が悪そうだったからそれはないと思うんだが…。
水音が一定の音程の様子に気持ちが不安定になる。使ってる様子ではない。動いてない…?
何かがおかしい…。
封筒を小部屋に放り込むと、バスルームに向かった。
近づくにつれて違和感が強くなる。
シャワーは出してるだけだ。
使ってる音じゃない。
エミルが中に居るのだとしたら、動いていないという事になる。
徐々に足早になる。
仕切りのドアに鍵が掛かっている。
「エミル?!」
呼びかける。何度か呼びかけノックをするが反応はない。
申し訳ないが、ロックを解除させて貰い入る。
床に伸びて倒れるエミルの姿に身体が凍る。
服が濡れるのも厭わず入り抱き上げる。
シャワーを止めて、頬を軽く刺激して呼びかけるが反応がない。
仕方なくそのまま寝室に運び込み。身体を拭き上げ、布団をかけてやった。
呼吸音は落ち着いている。
額に改めて手を当てる。少し熱があるか。一体何があった?
今朝から熱心に作業台で作業をしてたのを思い出し向かった。
乳鉢に残った薬に鼻を近づける。
ーーーーこれは劇薬じゃないのか?
舐めてみるのはやめた。
また自分を実験体に?
毒耐性があるとは言っていたが…困った人だ。
しかし、体調が悪いのに実験? しかも毒薬、劇薬と言っていい物で実験?
さっぱり分からない。
そばにあった砂時計をなんとなくひっくり返す。
サラサラ落ちる砂を見ながら、薬を飲んだ事は分かった。効き出すまでの時間を計っていたのだろう。
唇が乾いていたと思い出して水差しをとりに行った。
寝室に戻ると、丸まってるエミルが目に飛び込んできた。目を覚ましたか。
「どうした? 吐くか?」
背中を摩ってやるが呻くだけで…。
そうだ。確かお腹に手を当ててやると楽になると言ってたな…。
布団を剥いで、ベッドに上がって抱きかかえ腹に手を当ててやると、さっきまで夢現に呻いていたのが、カッと目を見開き、唸りながら私から逃れようとジタバタし出した。
顔が真っ赤だ。
「エミル?」
「あー、出る…出ちゃうぅぅ。にゃんで、裸ッ?」
あっ、バスローブでも着せてやれば良かったか?
「風呂場で倒れてたから…」
「あ、そうだったぁ…ト、トイレ…間にぁ……ぅぅ……グスゥン…」
私の足に濡れたものがコツンと当たった。
親指と人差し指で輪を作ったぐらいの透明な玉が転がっている。
掴んでみると適度な弾力と固さがあって不思議な物体だった。
エミルが呻く度に、ポコ…ポロン…と出てくる。
何処から?
お尻しかないが……どうして?
覗き込もうとお尻に手を掛けると、「見ちゃダメぇぇ!」と力無い手が私の顔を押して、お尻の後ろが隠された。
頬を押す手に手を添えながら、お尻の手を見つめていた。
ーーーーエロいな。。。
エミルは、はぁはぁと辛そうに息を吐いてるんだが…それさえも煽情的で…。
=============
えーと、そういう事です( ̄▽ ̄;)
次回は産卵的なのやら色々…
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