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番外編:『エミルの日常』
世界が輝く(ヴィクトル視点)
しおりを挟むヴィクトルの見えてる世界
============
ふ、ふふ~ん♪
小枝をふりふり鼻歌。
少し変拍子なのはご愛嬌。アレンジとしておこう。
身体に対して大きなリュックが揺れ、小枝がゆらゆら…。
「エミル、その曲はなんというのですか?」
私は音楽には明るくないが、この曲は気に入ってる。なんという曲なのだろう…。
枝をふりふりしながら、ふわっと振り返る。
キラキラ光ってるように見えた。
目を瞬かせた。
いつものエミルだ。さっきのは何だ?
「ん~、曲名は、無いですぅ~。そうですねぇ~、僕の~、行進曲、ですぅ~」
くるるんとターン、答えながら前に進んで行きます。
返してくれた言葉もメロディーに乗ってます。
くるるん…タタラン、ラン、くるるん…
オリジナル曲という事でしょうかね。
なるほど、聞くたびに微妙に違うのはそういう事なんですね。
楽しそうです。私もほんわか楽しい気分になります。
……毎度同じメロディーから入る気がするので、元曲があるように思ったのですがね。
元曲が知りたいところです。
私は音楽には明るくないので知る由もないのですが、なんだかこれは好きです。いつまでも聴いていられますね。彼の囀るような鼻歌に耳を傾けます。
嗚呼、そういう事か。元曲も何もかも彼のオリジナルという事ですね。
やっと理解できた。
小枝の先がキラキラしてます。
目の錯覚?
彼が楽しそうにしてるのを見るのは楽しい。
彼がいる世界。
私は、世界に感謝します。
「エミル、楽しいですか?」
ん? と振り返ります。
あっ、歌が止まってしまった。
タイミングが悪かったようだ。しくじった。
フッと熱風が髪を撫でる。
ぐるぐる自分の周りを回ってる気がする。しかも敵意のようなのも感じる。
「楽しいよッ。ヴィクトルさま、次は何処に行きます?」
再び、変調子の歌が始まります。
小枝が振られます。
熱波が薄れた気がします。
火の精霊が力が回復してから、私は存在をなんとなく感じられるようになった気がします。騒がしくも雄々しい存在が私を鼓舞し寄り添ってくれる。
ホッとした。エミルの歌が調子よく続く。
熱風が離れていく。
またキラキラがエミルの周りに見えるような気が…。
エミルが輝いてるようだ。
愛おしい…。
エミルが私の世界。
世界の全て…。
================
二人で仲良くしていてほしいです。
次は、ダンジョンっていったらコレですよねッのお部屋のお話を( ̄▽ ̄;)
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