変身HERO異世界へ征く!

加賀林檎

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ハンサーラ公国と亡国の思惑

公国首都にて、1

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その後、サラ達はフォルクハルトの策で、怪我の偽装をし、彼等騎士団によって搬送するという名目で、首都に入り込む事に成功する。
宿に到着した一行は、リックとアンジュに合流。

サラ達とフォルクハルト達の合流の成り立ちを聴いたリック達は、研究所の状況等の情報を提示した。

その後、フォルクハルトは首都に駐屯している、ある方・・・に協力を要請するとの事で外出する。

警護の為、アーノルドンが付き添う事になる。

その間、サラはリック達に、施設内部の詳しい造りを訊いて、三度目となる研究所の攻略の為の作戦を練っていた。

「今度は強襲、って形になるのかしら?」

「出来れば穏便に済ませたい所ッスね。強襲して、奴等が形振なりふり構わず、レビウスを放たれたらアウトって事ッスよ。」

サラとリーチェのやり取りに、シルヴェスタンが意見する。

「済まないが、その間を取っての作戦でどうだろうか?」

皆の視線が、彼に集まる。

「潜入が得意な、俺やリック、アンジュとリーチェで研究所内部深く破壊工作の為に潜入。そして、火を放つ。勿論、敵もそれに気付くだろう。俺達、工作部隊を殲滅する為に動く筈だ。」

「で?その時に強襲部隊で突入?」

ブランカの言葉にシルヴェスタンは頷く。

「勿論、強襲部隊もある程度の人数だけで実行する事になるわね。退路の確保だけでは無く、首都より脱出するには、騎士団の力が必要だわ。」

ロベルタの意見も最もだ。

「ならば、我々騎士団より、優れた者を選抜しましょう。」

オスカーが、そう言うと、サラ達は頷いた。

方針が少しずつ固まり始めた頃、フォルクハルトとアーノルドンは、城から離れた立派な屋敷まで来ていた。

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