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大乱と統一
戦後処理
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同時に他の反抗貴族の勢力は、王国と帝国が雪崩の如きの進軍を開始。それにより、次々と領土や軍自体の壊滅が決定的になった。
統率者無き公国は、これにて瓦解するのであった。
問題の戦後処理だが、フォルクハルトがエルネスティーネに交渉材料として伝えるべき事を話し、それをサイと帝国総指揮官ジュラルドに提示した。
内容は公国は解体し、領土・国民は全て王国に返上する。
協力した帝国に関しては、希望する金額を賠償とし、分割でも支払う。
ヴィルヘルム大公家の一族の戦争責任の判決はサイに委ねる。
王国側に協力した貴族は、変わらぬ温情ある処遇を望む。
との事であった。
サイは、シン達にも意見を求めると、シンを筆頭で異口同音に
「今回の戦功の第一人者はフォルクハルトを始めとするヴィルヘルム一族にあり、戦犯としては扱わない様にし、麾下に加えるべし。」
と言う事だった。
ジュラルド将軍も賠償金の方針で、帝国本土に金額を相談し、おって連絡すると言う話で一区切り着いた。
残る問題は、公国が研究していたレビウスゾンビの研究…………Z計画についての事であった。
公国は間違い無く亡国と手を組み、王国の元宰相ゴンザレスと何らかの密約か何があった筈である。
ゴンザレスは一言もその件については沈黙を守り、クォーロストは、亡国側から帰順した時に、その部分の記憶が抹消される様に術を掛けられていた様なので、未だに謎である。
このZ計画に関する情報は、トップシークレット扱いとし、新たに設けた部署、『情報部』を設立。リックとアンジュが部署担当の責任者となり、継続して調べる事となった。
破壊され応急措置で不安定な封印でギリギリ保っていた『門』は、老司祭のヒュースが再封印に成功。
亡者の侵攻を食い止める事が出来た。
国に関しては、王国と公国の合併により、法律を改正。奴隷制度撤廃と亜人達に対する対等人権の確立を徹底した。
また、グラード王国の国名も改名する事となった。
家臣達からも幾つかの国名の候補をサイは集って聴いていたが、サイはイマイチと言う感じで、シンにまで新たな国名をどうするかを相談してきた。
「……で、シンから何か提案はないか?」
ジッと俺の目を見つめてくるサイ。
思わず目をそらしてしまう。
うん。俺はノーマルだ。
断じて、ソッチの気は無い。断言する。
「俺の故国は『日本』と呼ばれてた。英語では、ジパング。語源の発音だとジーペンだったと思います。」
その言葉を聴き、サイは思案顔になる。
「……いいなソレ。ジーペンか。なら国名は」
『ジーペン皇国』
と、なった。
王都は、皇都と変名。
王は皇王となった。
何とも目まぐるしい戦後処理であり、統一となった。
少しは平穏を満喫したいと、願うは贅沢であろうか。
統率者無き公国は、これにて瓦解するのであった。
問題の戦後処理だが、フォルクハルトがエルネスティーネに交渉材料として伝えるべき事を話し、それをサイと帝国総指揮官ジュラルドに提示した。
内容は公国は解体し、領土・国民は全て王国に返上する。
協力した帝国に関しては、希望する金額を賠償とし、分割でも支払う。
ヴィルヘルム大公家の一族の戦争責任の判決はサイに委ねる。
王国側に協力した貴族は、変わらぬ温情ある処遇を望む。
との事であった。
サイは、シン達にも意見を求めると、シンを筆頭で異口同音に
「今回の戦功の第一人者はフォルクハルトを始めとするヴィルヘルム一族にあり、戦犯としては扱わない様にし、麾下に加えるべし。」
と言う事だった。
ジュラルド将軍も賠償金の方針で、帝国本土に金額を相談し、おって連絡すると言う話で一区切り着いた。
残る問題は、公国が研究していたレビウスゾンビの研究…………Z計画についての事であった。
公国は間違い無く亡国と手を組み、王国の元宰相ゴンザレスと何らかの密約か何があった筈である。
ゴンザレスは一言もその件については沈黙を守り、クォーロストは、亡国側から帰順した時に、その部分の記憶が抹消される様に術を掛けられていた様なので、未だに謎である。
このZ計画に関する情報は、トップシークレット扱いとし、新たに設けた部署、『情報部』を設立。リックとアンジュが部署担当の責任者となり、継続して調べる事となった。
破壊され応急措置で不安定な封印でギリギリ保っていた『門』は、老司祭のヒュースが再封印に成功。
亡者の侵攻を食い止める事が出来た。
国に関しては、王国と公国の合併により、法律を改正。奴隷制度撤廃と亜人達に対する対等人権の確立を徹底した。
また、グラード王国の国名も改名する事となった。
家臣達からも幾つかの国名の候補をサイは集って聴いていたが、サイはイマイチと言う感じで、シンにまで新たな国名をどうするかを相談してきた。
「……で、シンから何か提案はないか?」
ジッと俺の目を見つめてくるサイ。
思わず目をそらしてしまう。
うん。俺はノーマルだ。
断じて、ソッチの気は無い。断言する。
「俺の故国は『日本』と呼ばれてた。英語では、ジパング。語源の発音だとジーペンだったと思います。」
その言葉を聴き、サイは思案顔になる。
「……いいなソレ。ジーペンか。なら国名は」
『ジーペン皇国』
と、なった。
王都は、皇都と変名。
王は皇王となった。
何とも目まぐるしい戦後処理であり、統一となった。
少しは平穏を満喫したいと、願うは贅沢であろうか。
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