シャドウドラゴン〜漆黒の勇者

加賀林檎

文字の大きさ
3 / 3
序章

ヤツとティアの戦い。

しおりを挟む
義父は娘達を性的暴行を行おうと、今まさに、襲い掛からんとしていた。

大和は妹達を守る為、立ち塞がっていた。

『なぜ、なんですか?お父さん!八州グループの会長でもある、お父さんがなぜ?』

『ゲラゲラ♪』

もはや、父であったものの面影もない。
元父が大和の服を破り捨て、犯されそうになる大和。
最早、駄目かと思われたその時、

『デーモンよ、そこまでじゃ!』

ティアの声が響く

『ぎぎぎ、ぎざまは、シャドウドラゴン!』

デーモンは震えていた。化け物を見るような目でティアを見る。

『なんじゃ?化け物は汝じゃろうが。別に近親相姦じゃなんだかは、どうでも良いがの、デーモンよ、貴様だけは許せぬ。』



ティアは呪符を宙から出現させた。
デーモンは、身体から黒い霧を出現させて、ティアに襲い掛かる。
しかし、ティアは呪符を持って、黒い霧を吸収。

『ぎががが!』

怒りに声をあげるデーモン。
鼻息一つ、不敵な笑みを浮かべるティア。

『貴様は、下等デーモンとは言え、数を成せば、面倒じゃからの。娘!』

ティアは大和に声掛ける。

『残念じゃが、汝の父の魂は、デーモンに喰われてしもうた。最早、救済はデーモンごと、魂の滅却。見たく無ければ、とく去ね。』

『父は本当に救えないのですか!』

大和の悲痛な声に、顔色ひとつ変えず、敵の猛攻を払い防ぎながら、

『…すまぬ、無理じゃな。魂が生きておるヤツなら、復活は出来る。しかし、デーモンは妾とは対極の存在。完全に取り込まれた者は救えぬ。』

辛そうに答えながら、尚も攻撃を凌ぐ。

『そ、そんな。』

『去ね。妾が出来る事は、それだけじゃ。父に扮したデーモンを倒さねば、犠牲者は増え、父の形をした、犯罪者が世を歩く。汝の本意ではなかろう?』

大和は、少し考え意を決し、ティアに申し出る。

『見届けてみせます!』

ティアは意を汲み、

『あいわかった!許せ!』

と言うと呪符に力を注ぎ、黒い光を発した。
黒き光線は、デーモンを包み、父だった身体を残し、塵となり消え去る。
残ったのは、父だった亡骸だった。

ティアは大和達を一暼すると、凛の居る場所へ気配感知を駆使し向かった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...