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終章(3/3)-『決着』編
284-反攻作戦
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その頃。
アロウト外周部にて。
エクスティラノス全員がそこに集っていた。
『では、これより最終作戦を開始します』
『ああ、早く始めてくれ』
カサンドラは作戦の概要を説明する。
全員が理解していることではあるが、改めて、である。
『エリアス様からの勅令を聞き逃した者は?』
誰も答えない。
カサンドラは頷くようにシグナルを点滅させ、続きを口にする。
『エリアス様は敵の殲滅を言い渡されました。つきましては、エリアス様が逃げ延びる間にエクスティラノスの数隻で敵の本拠地であるユグドラシル星系を陥落させます』
今回の戦いで、Noa-Tun連邦は戦力の大部分と指揮官の大半を失ったとカサンドラは見ていた。
ならば、今が好機である。
もちろん、ルナティラノスが動いていない今、仕掛けられるのはエクスティラノスのみ。
だが...そんな事は些事だ。
『エリアス様は帰って来てくださいました。ならば...今度は私たちが、その大恩に報いる時です』
『異論はないね』
『承諾します』
『当然だな』
『勿論!』
『ああ』
『ボクらの力を見せつけてやらないと』
『平伏させてやるのです』
『粉々にするッスよ』
『ええ』
エクスティラノス達は次々と賛同する。
皆、虚無を抱えて主人なき時代を過ごし、エリアス...アラタの願いによって人格を獲得した者達だ。
得た人間性は、虚無よりずっと価値のあるもので...
『では、作戦開始!』
カサンドラは叫ぶ。
それと同時に、カサンドラ、アドラス、メッティーラ、ナルの四人がユグドラシルの座標へ位相置換で転移。
ケルビスを除く残りの面子は、オルトス王国の首都オルトスプライム星系へと転移した。
『さて、私も動くか』
ケルビスはスラスターを吹かせ、アロウト内部のとある場所へと向けてワープした。
その日、世界は震撼する事になる。
オルトス王国とNoa-Tun連邦による合同作戦という異例の事態の最中に、オルトスプライムが急襲されたのだ。
王国艦隊では刃が立たず、結果として王国は主力艦650隻他56020089隻を失い、王都を蹂躙された。
それは阿鼻叫喚の地獄であった。
誰もが英雄カルの帰還を待っていた。
しかし彼は帰らず、コロニーは砕け散り、ステーションは崩壊し、アウトポストは焼かれた。
惑星は容赦なく薙ぎ払われ、総人口数百億の惑星が幾つも引き裂かれた。
『最初からこうしていれば、少しは鬱憤が晴れたものを』
『そううまく行くもんじゃないさ、グレゴル』
これは公開されていない事実だが、王国艦隊はポラノルによって欺瞞工作を受け、味方同士で全滅するまで殺し合ったのだ。
兵士の一人一人に至るまで、互いに敵だと思い、憎み、殺し合ったのだ。
『このまま王国を壊滅させるぞ』
『了解』
恐るべきはその侵攻速度であった。
エクスティラノス達は主要星系を...ケルビスとジェネラスが集めた情報から特定した主要星系を襲撃し、たった一日で何千兆人もの王国人を死に至らしめたのだ。
この記録は後に正式に記録され、Ve‘zに挑む者が居なくなったことの証拠として語り継がれることになるのであった。
アロウト外周部にて。
エクスティラノス全員がそこに集っていた。
『では、これより最終作戦を開始します』
『ああ、早く始めてくれ』
カサンドラは作戦の概要を説明する。
全員が理解していることではあるが、改めて、である。
『エリアス様からの勅令を聞き逃した者は?』
誰も答えない。
カサンドラは頷くようにシグナルを点滅させ、続きを口にする。
『エリアス様は敵の殲滅を言い渡されました。つきましては、エリアス様が逃げ延びる間にエクスティラノスの数隻で敵の本拠地であるユグドラシル星系を陥落させます』
今回の戦いで、Noa-Tun連邦は戦力の大部分と指揮官の大半を失ったとカサンドラは見ていた。
ならば、今が好機である。
もちろん、ルナティラノスが動いていない今、仕掛けられるのはエクスティラノスのみ。
だが...そんな事は些事だ。
『エリアス様は帰って来てくださいました。ならば...今度は私たちが、その大恩に報いる時です』
『異論はないね』
『承諾します』
『当然だな』
『勿論!』
『ああ』
『ボクらの力を見せつけてやらないと』
『平伏させてやるのです』
『粉々にするッスよ』
『ええ』
エクスティラノス達は次々と賛同する。
皆、虚無を抱えて主人なき時代を過ごし、エリアス...アラタの願いによって人格を獲得した者達だ。
得た人間性は、虚無よりずっと価値のあるもので...
『では、作戦開始!』
カサンドラは叫ぶ。
それと同時に、カサンドラ、アドラス、メッティーラ、ナルの四人がユグドラシルの座標へ位相置換で転移。
ケルビスを除く残りの面子は、オルトス王国の首都オルトスプライム星系へと転移した。
『さて、私も動くか』
ケルビスはスラスターを吹かせ、アロウト内部のとある場所へと向けてワープした。
その日、世界は震撼する事になる。
オルトス王国とNoa-Tun連邦による合同作戦という異例の事態の最中に、オルトスプライムが急襲されたのだ。
王国艦隊では刃が立たず、結果として王国は主力艦650隻他56020089隻を失い、王都を蹂躙された。
それは阿鼻叫喚の地獄であった。
誰もが英雄カルの帰還を待っていた。
しかし彼は帰らず、コロニーは砕け散り、ステーションは崩壊し、アウトポストは焼かれた。
惑星は容赦なく薙ぎ払われ、総人口数百億の惑星が幾つも引き裂かれた。
『最初からこうしていれば、少しは鬱憤が晴れたものを』
『そううまく行くもんじゃないさ、グレゴル』
これは公開されていない事実だが、王国艦隊はポラノルによって欺瞞工作を受け、味方同士で全滅するまで殺し合ったのだ。
兵士の一人一人に至るまで、互いに敵だと思い、憎み、殺し合ったのだ。
『このまま王国を壊滅させるぞ』
『了解』
恐るべきはその侵攻速度であった。
エクスティラノス達は主要星系を...ケルビスとジェネラスが集めた情報から特定した主要星系を襲撃し、たった一日で何千兆人もの王国人を死に至らしめたのだ。
この記録は後に正式に記録され、Ve‘zに挑む者が居なくなったことの証拠として語り継がれることになるのであった。
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