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ルーカスの混乱
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巨大魔獣の大規模討伐の後、
ジークは療養のため宿舎の自室ではなく療養棟に入ることになった。
まあ前世の言葉でいうと入院だ。
それほどひどいケガだった。
ジークのおかげで無傷ですんだオレは
宿舎に戻って事後処理をこなしつつ、
オレのせいでそんな重症を負わせてしまったという罪悪感を抱えながら、
あのときジークに言われた言葉に未だに混乱していた。
あのジークがオレのことを好き?
ずっと好きだったってどういうことだ!?
それは一旦置いておいて、
オレはジークのことをどう思っているんだろう。
嫌いじゃない。それは間違いない。
仲間としては信頼しているし、
夢や目標にむかってひたむきに真摯に努力し続けるあの向上心は尊敬してる。
でも恋愛的に好きかどうかと言われると・・・
あー、わっかんねぇ。
とりあえずジークが療養棟にいる数日間はジークには会わないだろうから
ジークが戻ってくるまでに自分の気持ちに向き合うしかない。
ジークにあんな目にあわせてしまって、
しかもあんなことを言わせて、
何もなかったことようにふるまうことはできない。
さすがにそんな非情なヤツにはなりたくない。
あー、でもどうしたらいいんだ・・・。
思考がグルグルしているところへ、
予想外の人物から招集の連絡がきた。
ジークのお兄さんであるアルベルト団長だった。
直接話がしたいから、王都まで来い、
ということらしい。
他の騎士団とはいえ団長命令だし、
うちのダンテ団長にも話がいっていることだろう。
ヒラの騎士団員であるオレに拒否権はない。
王都かぁ
ここから王都に行くにはほうきで行くから2日くらいかかるんだよな。
ずっと飛び続けているわけにはいかないし、結構移動が大変なんよなぁ。
まぁでもここで大規模討伐の事後処理をしていても思考がグルグルしちゃうだけだから、
気分転換ができる出張だと思おう!
あ、でも、お兄さんであるアルベルト団長に
「お前のせいで弟が・・・!」
って責められたらどうしよう・・・
ヤバすぎる。怖い。
まあそんな心配をしてもしょうがない!行くしかない!
あ、そうすると、
ちょうどオレが王都が着くころにジークが療養棟から宿舎に戻ってくるんだよな。
オレは一応まだジークの相棒のはずだし、
オレが勝手にいなくなったらジークが心配するかもしれないから、
(一応告白してくれるくらいの存在のはずだし・・・)
書き置きを残していくか。
アルベルト団長のところなら安全だし、ジークも安心するだろう。
そう思ってオレはジークの部屋に書き置きを残していった。
「アルベルト団長のところへ行く。」
この書き置き、
どうやらジークには逆効果だったことにオレは後日気づくことになるのだが。
----------------------------------------------
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
次回から満を持して(?)
ジークハルトのお兄さん、アルベルト団長の登場です。
そして二人の距離が一気に縮まったり、
ツッコミどころ満載のラブコメ全開になったりします!
よろしくお願いします!
ジークは療養のため宿舎の自室ではなく療養棟に入ることになった。
まあ前世の言葉でいうと入院だ。
それほどひどいケガだった。
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宿舎に戻って事後処理をこなしつつ、
オレのせいでそんな重症を負わせてしまったという罪悪感を抱えながら、
あのときジークに言われた言葉に未だに混乱していた。
あのジークがオレのことを好き?
ずっと好きだったってどういうことだ!?
それは一旦置いておいて、
オレはジークのことをどう思っているんだろう。
嫌いじゃない。それは間違いない。
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あー、わっかんねぇ。
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しかもあんなことを言わせて、
何もなかったことようにふるまうことはできない。
さすがにそんな非情なヤツにはなりたくない。
あー、でもどうしたらいいんだ・・・。
思考がグルグルしているところへ、
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直接話がしたいから、王都まで来い、
ということらしい。
他の騎士団とはいえ団長命令だし、
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ヒラの騎士団員であるオレに拒否権はない。
王都かぁ
ここから王都に行くにはほうきで行くから2日くらいかかるんだよな。
ずっと飛び続けているわけにはいかないし、結構移動が大変なんよなぁ。
まぁでもここで大規模討伐の事後処理をしていても思考がグルグルしちゃうだけだから、
気分転換ができる出張だと思おう!
あ、でも、お兄さんであるアルベルト団長に
「お前のせいで弟が・・・!」
って責められたらどうしよう・・・
ヤバすぎる。怖い。
まあそんな心配をしてもしょうがない!行くしかない!
あ、そうすると、
ちょうどオレが王都が着くころにジークが療養棟から宿舎に戻ってくるんだよな。
オレは一応まだジークの相棒のはずだし、
オレが勝手にいなくなったらジークが心配するかもしれないから、
(一応告白してくれるくらいの存在のはずだし・・・)
書き置きを残していくか。
アルベルト団長のところなら安全だし、ジークも安心するだろう。
そう思ってオレはジークの部屋に書き置きを残していった。
「アルベルト団長のところへ行く。」
この書き置き、
どうやらジークには逆効果だったことにオレは後日気づくことになるのだが。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
次回から満を持して(?)
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よろしくお願いします!
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