藍と独

僕は君の声が聞こえない。

俺はお前の事、見えない。

藍で居て独、そんな2人で世界へ触れる








《雨が降り殴る。

そんな中、病院帰りの僕は下を向いて家へとぼとぼと歩いていた。

寒くて足取りは寒さが肌で感じられる。

ふと気がつくと電灯の前に人影があった。

見上げたとき、僕は喉を鳴らして目を見張った。

『ひっ』

雨の中で人が天を仰いでいた。

こんな酷い雨で辺りが暗い中、その光景はとても異様だった。

服が透けるほど全身がびっしょり濡れている。

怖い。何故かそんなことは思わなかった。

髪涼しげな顔で、されど哀れむような酷い顔をしていた。

美しい。そう思ったのだった。》





耳が聞こえずとも、 沢山の愛情や支えに 救われてきた【耳の聞こえない】響

一方、

目が見え無くなり、捨てられ、廃屋での 生活をする【目が見えない】千里

彼らは豪雨の中で出会う。

聴覚を頼る千里と視覚を頼る響、互いに 互いは似ていて、 まるで違う。

互いが全く違う世界で生きる中、2人とも五感の世界に夢を馳せる同士だった。


補い合うことで、普通から遠かった2人 が「自由」を知っていく。

彼らにとって自由とは何か、彼等が見つける景色がここに。
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