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乗り越えるべき試練
12 *
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絶頂と同時に、最奥がさらに熱くなるのを感じた。それは鈴夏自身の熱ではなく、龍大のものだった。
「あぁ……俺も出ちゃった」
「ハァ……ほんと?」
「うん、ちょっと1回抜く」
龍大が起き上がり、一気に涼しい空気がふたりの間に入り込んだ。 使い終わったコンドームを外して口を結び、ティッシュで包んでゴミ箱へと投げ入れる。そして新しいコンドームに手を伸ばした。
「1回じゃ足りないんだけど」
龍大の男根を見ても、全く興奮が収まっていない様子だった。
今度は向かい合って挿入することにして、龍大が胡座をかく。その上に鈴夏が座って、再び体の中へと侵入させていった。
「はっ……」
「入りそ?」
「うん……大丈夫」
鈴夏が仰向けに寝そべっているときと違って自分から腰を降ろしていくから、いつもよりも緊張が走る。垂直に硬く反り立っている龍大の男根がゆっくり奥まで、根元まで止まることなく入っていった。
すべてを飲み込むと、龍大が腰を引き寄せるように抱きしめる。鈴夏も龍大の首に腕を回し、自然と近くなった龍大の顔と自らの腰に感じる感触がまたぞわりと快感を促してくる。
「うっ……」
「どうした?」
「またイキそうになった……」
「イッてもいいのに」
「だって疲れちゃうもん」
何回も絶頂を迎えるのはいいが、ホテルへ行った翌日に体が動かなくなったときのことを考えると、無尽蔵にイキまくるのは考えものだ。
「ねぇ、たっちゃんも好きって言ってよ」
「いいよ。愛してる」
予想とは違った言葉がまっすぐな視線と一緒に放たれて、心臓がぐっと動き出すと同時に腰も勝手に反応した。
「……んっ。ちが……待って」
また下腹部のいちばん奥が疼き出す。もう鈴夏の感度のセンサーは、どんな敏感な刺激も受け取ろうとしていた。しかも首にしがみつくと同時にもっと奥の方まで刺さっている。
龍大もしがみつかれた反動で、鈴夏の背中を擦っていた。そのせいで背中に走る電流が全身にまで行き渡った。
「も……だめ。んあっ……はぁ」
鈴夏は龍大の硬い筋肉で覆われた肩に手を置き、必死で掴んだ。
「ちょ……ナカすごいって」
「……だって……止まんないんだもん」
鈴夏の体の中で快感の波がずっと打ち寄せていて、なかなか引く様子が見えない。一度大きい波が来てもその波が心地よくて深くて、もっと欲しくなってしまう。止めたくても止められない。鈴夏の体力が持つまで、この快感は体の中で主張し続けるつもりだろう。
しばらくするとやっと鈴夏の体中の筋肉が疲れたと言い始めて、呼吸も穏やかになってきた。
「落ち着いた?」
「うん。たっちゃんは平気なの?」
「すっごい我慢した」
「はは……男の子は大変だもんね」
そう言ってからは、そのままの体勢で抱きしめ合っていた。体をつなげて体温を交換して、ふたりでひとつになる感覚を体に刻み込んだ。
そうしているうちに、30分を知らせるタイマーが鳴った。
「あっ、そういえばタイマーあったんだ」
「自分でセットしたのに?」
「うん、忘れてた」
たった30分の時間だったのに、鈴夏の頭の中にはタイマーの存在がなかった。龍大が手を伸ばしてスマホを取り、タイマーを切った。もうこれからは動いてもいい時間だ。ゆっくり動かして、絶頂を迎えそうになったら一時的に動きを止める。それだけやればいい。龍大はスマホを再びそっと置いて、鈴夏に向き合った。
「あぁ……俺も出ちゃった」
「ハァ……ほんと?」
「うん、ちょっと1回抜く」
龍大が起き上がり、一気に涼しい空気がふたりの間に入り込んだ。 使い終わったコンドームを外して口を結び、ティッシュで包んでゴミ箱へと投げ入れる。そして新しいコンドームに手を伸ばした。
「1回じゃ足りないんだけど」
龍大の男根を見ても、全く興奮が収まっていない様子だった。
今度は向かい合って挿入することにして、龍大が胡座をかく。その上に鈴夏が座って、再び体の中へと侵入させていった。
「はっ……」
「入りそ?」
「うん……大丈夫」
鈴夏が仰向けに寝そべっているときと違って自分から腰を降ろしていくから、いつもよりも緊張が走る。垂直に硬く反り立っている龍大の男根がゆっくり奥まで、根元まで止まることなく入っていった。
すべてを飲み込むと、龍大が腰を引き寄せるように抱きしめる。鈴夏も龍大の首に腕を回し、自然と近くなった龍大の顔と自らの腰に感じる感触がまたぞわりと快感を促してくる。
「うっ……」
「どうした?」
「またイキそうになった……」
「イッてもいいのに」
「だって疲れちゃうもん」
何回も絶頂を迎えるのはいいが、ホテルへ行った翌日に体が動かなくなったときのことを考えると、無尽蔵にイキまくるのは考えものだ。
「ねぇ、たっちゃんも好きって言ってよ」
「いいよ。愛してる」
予想とは違った言葉がまっすぐな視線と一緒に放たれて、心臓がぐっと動き出すと同時に腰も勝手に反応した。
「……んっ。ちが……待って」
また下腹部のいちばん奥が疼き出す。もう鈴夏の感度のセンサーは、どんな敏感な刺激も受け取ろうとしていた。しかも首にしがみつくと同時にもっと奥の方まで刺さっている。
龍大もしがみつかれた反動で、鈴夏の背中を擦っていた。そのせいで背中に走る電流が全身にまで行き渡った。
「も……だめ。んあっ……はぁ」
鈴夏は龍大の硬い筋肉で覆われた肩に手を置き、必死で掴んだ。
「ちょ……ナカすごいって」
「……だって……止まんないんだもん」
鈴夏の体の中で快感の波がずっと打ち寄せていて、なかなか引く様子が見えない。一度大きい波が来てもその波が心地よくて深くて、もっと欲しくなってしまう。止めたくても止められない。鈴夏の体力が持つまで、この快感は体の中で主張し続けるつもりだろう。
しばらくするとやっと鈴夏の体中の筋肉が疲れたと言い始めて、呼吸も穏やかになってきた。
「落ち着いた?」
「うん。たっちゃんは平気なの?」
「すっごい我慢した」
「はは……男の子は大変だもんね」
そう言ってからは、そのままの体勢で抱きしめ合っていた。体をつなげて体温を交換して、ふたりでひとつになる感覚を体に刻み込んだ。
そうしているうちに、30分を知らせるタイマーが鳴った。
「あっ、そういえばタイマーあったんだ」
「自分でセットしたのに?」
「うん、忘れてた」
たった30分の時間だったのに、鈴夏の頭の中にはタイマーの存在がなかった。龍大が手を伸ばしてスマホを取り、タイマーを切った。もうこれからは動いてもいい時間だ。ゆっくり動かして、絶頂を迎えそうになったら一時的に動きを止める。それだけやればいい。龍大はスマホを再びそっと置いて、鈴夏に向き合った。
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