「王家の血を穢す」と罵られた私が、結局は女神として崇拝されています。

「穢れた血を持つそのような女は我がラムルニア王国に相応しくありません!」

王家主催の舞踏会で第2王子ピーター殿下の妃に選ばれた私、レイラ。
現在、血筋を理由にある一派から猛烈なバッシングを受けているところ。

「東方ヘルナ諸島は神を冒涜しています! その女は魔女の末裔なのです!!」

国が違うんだから、宗教だって違って当然じゃない。馬鹿なの?
あと、私の祖母は魔女じゃないし。そもそも魔女なんていないし。

「なんだあいつ。自分の推薦した令嬢が選ばれなかったからって、やりすぎだろ」

夫で王子のピーターは大激怒。国王に掛け合って、すぐに一派を鎮圧してくれた。
ところが平穏な日々が訪れたのも束の間、事態は急変。

祖母の祖国、東方ヘルナ諸島を統べるトエル国がブルメチスト王国の軍に占領された。
舞踏会で私がブルメチスト国王の妻・カリプカ女総督の娘を棄権させた腹いせだ。

「条約に基づき、トエル国王家の血を引く妃殿下の引渡しを要求します」

カリプカ総督からの使者。それに手を貸す宮中の排斥一派。紛れ込む暗殺者。
私の愛する人たちまで脅かし、カリプカ女総督アビゲイルの魔の手が迫る。

「あっそう、あくまで武力行使ってわけね」

だったらこの私が、他所の王家に嫁ぐって意味を教えてあげるわ。

「君を渡しはしない、レイラ。君もトエルも、俺が守る」

愛が勝つのよ!


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『「華がない」と婚約破棄された私が、王家主催の舞踏会で人気です。』のレイラの物語です。
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