生まれ変わったらお姫様になりたいとは言ったけど、双子の姉に葬られそうなんですけど!?

私には前世の記憶がある。病気の痛みも覚えている。

「……神様、生まれ変わったら私……お姫様になりたいな……」 

って、祈ったのよ。確かに。
馬鹿らしいと思う? だってそれくらいしかやる事がなかったんだもの。

「おんぎゃー!(生まれ変わっちゃったわ……) ほぎゃっ! (やりぃ!)」

憧れの中世ヨーロッパ的な世界で、超夢に見たお城暮らし!
カルステン王国ジギスヴァルト・ゲリッケ2世陛下の姫君!!

ところが、私には双子の姉がいた。

「フランツィスカ、私と同じ顔で馬鹿みたいに騒がないで」
「クリスティーナ……」

同じように美しく、とんでもなく冷酷なこの姉、まあ正直、恐い。

「フランツィスカ、女王の座は渡さないわ。絶対に……ね!」
「ひいっ! くくくっ、クリスティーナ!?」

え、これ大丈夫? 
私また17才まで生きられなかったりする???

「い……嫌よ! せっかく生まれ変わったのに!!」

私は幼馴染の騎士ギュンターと祭司ヨーゼフを味方につけて、クリスティーナに立ち向かう事にしたけれど……


(ほぼ毎日更新予定)
24h.ポイント 7pt
0
小説 35,089 位 / 183,794件 恋愛 15,346 位 / 56,022件