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拓夢の話12
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駅について、まっつんと電車に乗った。まっつんは、平田さんとの待ち合わせ場所にどうやらいつものカラオケBOXを選んだようだった。昨日と同じ部屋に俺達は、やって来る。
「何で、ここ?」
「外で聞かれたらいけないと思ったから」
そう言って、まっつんはデンモクとマイクをテーブルの上に置いた。
「確かに、そうだよな」
「うん」
コンコンー
店員さんがやってきて珈琲2つとジンジャエールを置いていく。
「お連れ様が来てますよ」
そう言われて、俺達は店員さんの後ろを見る。平田さんが、立っていた。
「失礼しました」
店員さんと入れ違いに平田さんが入ってくる。
「こんにちは」
「座って」
まっつんは、そう言って平田さんを座らせる。
「話って何ですか?」
「凛さんの事なんだけど…」
俺は、怒りを抑えて見つめてるだけだ。
「はい」
「拓夢が、平田君の母親のスマホから平田君と凛さんのイチャイチャしてる声が聞こえたって言うんだよ」
平田さんは、黙ってまっつんを見つめてる。
「リベンジポルノって言うのしようとしてる?凛さんの旦那さんにも見せたり」
平田さんは、驚いた顔をまっつんに向けてから、首を左右に振った。
「そんなつもりは、なかった?」
まっつんは、凄く穏やかに聞いてる。俺には、絶対に出来ない。
「母さんが、何故か達也に送った動画の音声を持ってたんです。あの日、凛さんと星村さんが帰った後に聞かされました。本当です。信じてもらえないかもしれないけど…」
平田さんは、膝の上でギュッと手を握りしめていた。嘘は、ついてないように感じた。それは、まっつんも感じていたようだった。
「その動画、消してくれる?」
まっつんの言葉に、平田さんは首を左右に振った。
「嫌なの?」
平田さんの目に涙がゆっくり溜まっていく。
「どうして、嫌なの?」
まっつんは、小さな子供に言うみたいに優しく言う。
「星村さんは、この先だって凛さんと関係を持てるかも知れない。でも、僕にとって凛さんとの日々はあれが最後なんです。そんな事、わかってる。だから、凛さんとのあの動画を消したくありません。僕にとっての大切な想い出だから…」
そう言って、ボロボロと涙を流してる。まっつんは、どうするか考えていた。
「だったら、二度と誰にも見せないって約束しろよ」
俺の言葉に、平田さんは俺を見つめてる。
「拓夢、そんな怖い顔して睨むなよ!平田君、口約束じゃ信用出来ないから…。紙と録音していいかな?」
平田君は、まっつんの言葉に「はい」と小さく言った。あの日、ホテルで俺と母親に見つかったみたいな平田君が居た。
「何で、ここ?」
「外で聞かれたらいけないと思ったから」
そう言って、まっつんはデンモクとマイクをテーブルの上に置いた。
「確かに、そうだよな」
「うん」
コンコンー
店員さんがやってきて珈琲2つとジンジャエールを置いていく。
「お連れ様が来てますよ」
そう言われて、俺達は店員さんの後ろを見る。平田さんが、立っていた。
「失礼しました」
店員さんと入れ違いに平田さんが入ってくる。
「こんにちは」
「座って」
まっつんは、そう言って平田さんを座らせる。
「話って何ですか?」
「凛さんの事なんだけど…」
俺は、怒りを抑えて見つめてるだけだ。
「はい」
「拓夢が、平田君の母親のスマホから平田君と凛さんのイチャイチャしてる声が聞こえたって言うんだよ」
平田さんは、黙ってまっつんを見つめてる。
「リベンジポルノって言うのしようとしてる?凛さんの旦那さんにも見せたり」
平田さんは、驚いた顔をまっつんに向けてから、首を左右に振った。
「そんなつもりは、なかった?」
まっつんは、凄く穏やかに聞いてる。俺には、絶対に出来ない。
「母さんが、何故か達也に送った動画の音声を持ってたんです。あの日、凛さんと星村さんが帰った後に聞かされました。本当です。信じてもらえないかもしれないけど…」
平田さんは、膝の上でギュッと手を握りしめていた。嘘は、ついてないように感じた。それは、まっつんも感じていたようだった。
「その動画、消してくれる?」
まっつんの言葉に、平田さんは首を左右に振った。
「嫌なの?」
平田さんの目に涙がゆっくり溜まっていく。
「どうして、嫌なの?」
まっつんは、小さな子供に言うみたいに優しく言う。
「星村さんは、この先だって凛さんと関係を持てるかも知れない。でも、僕にとって凛さんとの日々はあれが最後なんです。そんな事、わかってる。だから、凛さんとのあの動画を消したくありません。僕にとっての大切な想い出だから…」
そう言って、ボロボロと涙を流してる。まっつんは、どうするか考えていた。
「だったら、二度と誰にも見せないって約束しろよ」
俺の言葉に、平田さんは俺を見つめてる。
「拓夢、そんな怖い顔して睨むなよ!平田君、口約束じゃ信用出来ないから…。紙と録音していいかな?」
平田君は、まっつんの言葉に「はい」と小さく言った。あの日、ホテルで俺と母親に見つかったみたいな平田君が居た。
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