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凛の最後の話2

最後にするから

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私は、ショルダーバッグを床に置いた。

「これを最後にするから」

拓夢は、そう言うとパチンと電気をつける。

「恥ずかしい」

「だから、全部見せて」

「おばさんだし、だらしない体だし、はりがないし」

「どうでもいい…。お願い」

私は、ゆっくり頷いた。

「目閉じてるから、先に入って」

そう言われて、服を脱いでいく。畳んで、洗濯機の上に置いて、シャワーに入る。最後なんだ。拓夢とこんな事をするのは、もう最後なんだ。

ガタン…

お風呂場の扉が開いた。

「凛、見せて」

「恥ずかしいよ」

「洗ってあげる」

拓夢の体は、引き締まってる。若くてはりがあって、腹筋がちゃんとある。泡で出てくるボディーソープを手に取って、拓夢は私のお腹においた。

「凛、綺麗だよ」

そう言って、お腹から泡を胸に広げていく。

「ハァー」

息が漏れる。

「凛、忘れたい」

「何があったの?」

拓夢は、私を後ろに向かせて抱き締める。

「誰かが、まっつんの母親と俺が寝たのをSNSに投稿して」

「そんな」

「否定出来なかった。だから、忘れさせて。凛」

「大丈夫なの?」

「相沢さんが、何とかしてくれるって言うから」

「わかった」

私の腰にある拓夢の手を握りしめていた。

「洗ってあげるから、見せて」

「うん」

拓夢は、私の全身を綺麗に洗ってくれる。

「私も洗ってあげる」

「ありがとう」

私も拓夢の体を洗ってあげた。シャワーから上がると拓夢はバスタオルを取った。私の体を丁寧に拭いてくれる。

「凛の香水の匂い嗅ぎながら一人でしたんだ」

「そうなの」

「そうだよ!凛は、旦那さんとしたんだろ?」

私は、何も言えなかった。

「気にしてないから」

裸のまま、拓夢は私をベッドに引っ張っていく。

ドサッ…

「拓夢」

「凛、何時までいれる?」

拓夢は、目覚まし時計を見せてくる。龍ちゃんは、9時には寝ると言っていた。

「日付が変わる前まで」

「じゃあ、タップリ出来るね」

「うん」

最後なら、沢山私に拓夢を刻み付けて欲しい。
私は、拓夢の頬に左手を当てる。

「凛、愛してるよ」

「私もだよ、拓夢」

ゆっくりと唇が押し当てられて、舌先で開かされる。

「ハァー」

吐息が漏れる。キスをされながら、ゆっくりと足を広げられていく。恥ずかしいけど、感じていたかった。さっき、拓夢が遠くに行ったみたいで悲しかったから…。
唇が離れて、鎖骨や胸にキスがされていく。体がビクッと反応して、手探りで何かを掴みたくなる左手を拓夢が握りしめてくれる。拓夢の手をギューっと握りしめる。と、それを合図にするかのようにさらに下に下に下がっていく。あっという間に、そこに辿り着かれた。

「んんっ」

「凛、綺麗だよ」

そう言われながら、敏感な場所を刺激されてる。

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