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エピローグ【拓夢の話3】
凛が欲しいのは、龍ちゃんとの…
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「疲れただろ?」
俺は、隣に寝転がって凛の頭を撫でた。
「ううん、大丈夫だよ」
「それなら、いいんだけど…」
「何か、今の動物みたいだったね」
凛は、そう言って笑う。
「そうかも」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
「拓夢は、ちゃんと避妊(して)くれるから好きだよ」
凛は、そう言って俺の頬に手を当てる。
「妊娠出来ないって知った時の凛の絶望は、俺にはわからない。だけど、これ以上、凛に絶望して欲しくないんだ」
「そうだねー。世界中の電気が消えたみたいだった」
「真っ暗闇だな」
「そう。そこを手探りで歩いてる感覚かな…。でもね、残念な事にゴールも光もないの。あるのは、永遠の暗闇だけ…。そこをただひたすらに歩く私」
「ゴールも光も見つからないって、地獄だな」
俺の言葉に、凛はフフッて笑った。
「地獄だね。でも、終わらせる事も出来ないの。だって、赤ちゃんが欲しいから」
俺は、頬にある凛の手を握りしめる。
「拓夢には、悪いけど…。私は、誰の赤ちゃんでも欲しいわけじゃないの」
そう言うと凛の目から涙が流れてくる。
「私はね。皆月龍次郎との赤ちゃんが欲しいの」
俺は、凛の涙を拭う。
「ごめんね」
俺は、その言葉に首を左右に振った。
涙が流れてくるのを感じていた。皆月龍次郎を越えられない。
そうここでも、無理なんだ。
凛は、皆月龍次郎以外との子供は、欲しくないんだ。
例え、俺となら出来るとしても…。
「龍ちゃんはね。私の人生を変えてくれたの」
「うん」
凛は、俺の涙を拭ってくれる。
「蓮見君との日々で、私は絶望しかなかった。愛なんて言葉は嫌いだったしなくなればいいって思ってた。愛してるって、相手を支配したり征服する為にある言葉だって思ってたの」
俺は、凛の言葉の意味がわかる。
「わかるよ」
「愛してるって言えば、許すしかなくて受け入れるしかなくて…。愛してるで、縛り付けられるんだよね」
「そうだな」
俺は、凛の涙を拭っていた。
凛は、その手を握りしめてくれる。
「皆月龍次郎は、そうしなかったの」
「凛に愛してるって、言わなかったの?」
「違う」
凛は、首を左右に振る。
「愛は、優しいんだよって、愛は傷つけないんだよって、私に教えてくれたの。龍ちゃんはね…。本当に優しいの」
凛の目から涙がボロボロ流れ落ちる。
「もしも、拓夢が龍ちゃんに会う事があったら、きっと驚くと思う」
「想像と違って…?」
「うん。龍ちゃんは、私の中で、絶対にいなくならない存在なの。どんな事をしても言っても、いなくならない人」
「そんな人いないよ」
「だから、龍ちゃんは優しいって言ったじゃない?本当に、ビックリするぐらい優しいの。龍ちゃんといると優しさの檻の中で守られてるの…」
凛は、そう言って俺の手を強く握りしめる。
俺は、隣に寝転がって凛の頭を撫でた。
「ううん、大丈夫だよ」
「それなら、いいんだけど…」
「何か、今の動物みたいだったね」
凛は、そう言って笑う。
「そうかも」
俺は、凛の髪を優しく撫でる。
「拓夢は、ちゃんと避妊(して)くれるから好きだよ」
凛は、そう言って俺の頬に手を当てる。
「妊娠出来ないって知った時の凛の絶望は、俺にはわからない。だけど、これ以上、凛に絶望して欲しくないんだ」
「そうだねー。世界中の電気が消えたみたいだった」
「真っ暗闇だな」
「そう。そこを手探りで歩いてる感覚かな…。でもね、残念な事にゴールも光もないの。あるのは、永遠の暗闇だけ…。そこをただひたすらに歩く私」
「ゴールも光も見つからないって、地獄だな」
俺の言葉に、凛はフフッて笑った。
「地獄だね。でも、終わらせる事も出来ないの。だって、赤ちゃんが欲しいから」
俺は、頬にある凛の手を握りしめる。
「拓夢には、悪いけど…。私は、誰の赤ちゃんでも欲しいわけじゃないの」
そう言うと凛の目から涙が流れてくる。
「私はね。皆月龍次郎との赤ちゃんが欲しいの」
俺は、凛の涙を拭う。
「ごめんね」
俺は、その言葉に首を左右に振った。
涙が流れてくるのを感じていた。皆月龍次郎を越えられない。
そうここでも、無理なんだ。
凛は、皆月龍次郎以外との子供は、欲しくないんだ。
例え、俺となら出来るとしても…。
「龍ちゃんはね。私の人生を変えてくれたの」
「うん」
凛は、俺の涙を拭ってくれる。
「蓮見君との日々で、私は絶望しかなかった。愛なんて言葉は嫌いだったしなくなればいいって思ってた。愛してるって、相手を支配したり征服する為にある言葉だって思ってたの」
俺は、凛の言葉の意味がわかる。
「わかるよ」
「愛してるって言えば、許すしかなくて受け入れるしかなくて…。愛してるで、縛り付けられるんだよね」
「そうだな」
俺は、凛の涙を拭っていた。
凛は、その手を握りしめてくれる。
「皆月龍次郎は、そうしなかったの」
「凛に愛してるって、言わなかったの?」
「違う」
凛は、首を左右に振る。
「愛は、優しいんだよって、愛は傷つけないんだよって、私に教えてくれたの。龍ちゃんはね…。本当に優しいの」
凛の目から涙がボロボロ流れ落ちる。
「もしも、拓夢が龍ちゃんに会う事があったら、きっと驚くと思う」
「想像と違って…?」
「うん。龍ちゃんは、私の中で、絶対にいなくならない存在なの。どんな事をしても言っても、いなくならない人」
「そんな人いないよ」
「だから、龍ちゃんは優しいって言ったじゃない?本当に、ビックリするぐらい優しいの。龍ちゃんといると優しさの檻の中で守られてるの…」
凛は、そう言って俺の手を強く握りしめる。
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