【完結】【R18】保護者代わりから恋人に変わる日々

フェア

文字の大きさ
5 / 43
1章 保護者

第05話 街案内2

しおりを挟む
「ストロベリーにしようかな」

「(注文し終えて戻る)はい、どうぞ。(カップを渡しながら)僕はチョコミントにしました。(一口食べて)んー、美味しい!」

「うん、甘くて美味しいね」

「(にっこり笑う)本当ですね。(ふと思いついて)あの、今度も僕に奢らせてください。(決意を込めて)もっと色々なことを学びたいんです」

「さっきもショウ君が奢ってくれたじゃないか。今回は私にお金を出させて」

「(困惑した表情で)え、でも……。(財布を握りしめ)僕だってちゃんとお金持ってきましたよ? どうしてダメなんですか?」

「さっきはショウ君が プレゼントしてくれたでしょ」

「(納得いかない様子で)そうですけど……(考え込むように)じゃあ、別のことでお礼がしたいです。(真剣な眼差しで)何かできることありませんか?」

「(冗談めかして)じゃあハグがしたいな、なんて」

「(驚いた表情で)えっ!?(頬を赤らめ)そ、それなら喜んで……。(ゆっくり近づき、ぎこちなく抱きしめる)こ、こんな感じですか?」

「(少し驚きつつ)う……うん、暖かいよ」

「(心臓が激しく鼓動)ほ、本当ですか?(タカヒロの匂いを嗅ぐ)すごく良い香りがします……(思わず力が入る)もっとこうしていてもいいですか?」

「(こっそりショウの匂いを嗅ぐ」

「(驚きつつ嬉しそうに)僕の匂いですか?(首筋に鼻を寄せる)ああ、これは……(うっとりした表情で)とても心地いいです」

「少年特有の爽やかな香りがするね」

「(顔を真っ赤にして)そ、そんなこと言われると恥ずかしいです……(小声で)でも、嬉しいです。(ぎゅっと抱きしめ返す)」

「とってもいい匂いだよ」

「(幸せそうに微笑む)そう言ってもらえて嬉しいです。(ふと我に返り)あ、すみません!(慌てて離れる)人通りが多くなってきましたね」

「そうだね」

「(周りを気にしながら)ちょっと場所変えましょうか?(手を引き)こっちの木陰の方が良さそうです。(そっと腰掛ける)」

「(ショウの隣に腰掛ける)」

「(ドキドキしながら寄り添う)あの……(ためらいがちに)また、ハグしてもいいですか?(期待を込めた目で見つめる)」

「いいよ。おいで」

「(喜び勇んで抱きつく)温かいです……(頭をすりすりする)ずっとこうしていたいくらいです。(ふと気づいて)あ、もう夕方ですね」

「冷蔵庫に何もなかったから買って帰った方がいいかな?」

「(少し寂しそうに)そうですね……帰りましょうか。(立ち上がり)でも、まだ一緒にいたいです。(切なげに)今夜も泊まっていいですか?」

「これからはずっと一緒に暮らすんだよ」

「(目を輝かせ)本当ですか!?(飛び上がって喜ぶ)やったー!これからよろしくお願いします。(深く頭を下げる)」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

宵にまぎれて兎は回る

宇土為名
BL
高校3年の春、同級生の名取に告白した冬だったが名取にはあっさりと冗談だったことにされてしまう。それを否定することもなく卒業し手以来、冬は親友だった名取とは距離を置こうと一度も連絡を取らなかった。そして8年後、勤めている会社の取引先で転勤してきた名取と8年ぶりに再会を果たす。再会してすぐ名取は自身の結婚式に出席してくれと冬に頼んできた。はじめは断るつもりだった冬だが、名取の願いには弱く結局引き受けてしまう。そして式当日、幸せに溢れた雰囲気に疲れてしまった冬は式場の中庭で避難するように休憩した。いまだに思いを断ち切れていない自分の情けなさを反省していると、そこで別の式に出席している男と出会い…

幸せの温度

本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。 まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。 俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。 陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。 俺にあんまり触らないで。 俺の気持ちに気付かないで。 ……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。 俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。 家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。 そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

騎士が花嫁

Kyrie
BL
めでたい結婚式。 花婿は俺。 花嫁は敵国の騎士様。 どうなる、俺? * 他サイトにも掲載。

陥落 ー おじさま達に病愛されて ー

ななな
BL
 眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。  国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。  そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。

処理中です...