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39.キロヒ、勇者を育てたい
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「イ、イミルルセちゃん、大丈夫だった?」
夕食の時間には、もはや一年で今日の事件を知らない者はいないと言っても過言ではなかった。
三十人以上の目撃者がいたのだ。一次情報による濃度の高い噂が広がるのも当然である。
誰も川組に参加していない一年屋根裏男子は、他にも情報源があるのだろう。男女が一緒になる夕食の時間に、カーニゼクが突撃してきた。後ろにイヌカナ三人を連れて。
「見ての通りですわ」
イミルルセは疲れた表情で、彼をあしらった。ただでさえ、イミルルセとキロヒは山歩きで疲れ果てている。そこにフキルの襲撃という、精神的な疲労がずっしりとのしかかっていた。
「疲れているところ悪いね。少しだけ話を聞かせてもらっていいかい?」
ここに座っていいかどうかは、もう聞かれることはなく、今日はキロヒの隣にクロヤハが座った。キロヒの隣が重要というわけではなく、イミルルセの横にカーニゼクが座ったために、次に女子に近い席、となったらキロヒの横だっただけだろう。
今日はもう食事が終わったら部屋に戻って休みたい、というのがキロヒの正直な気持ちだ。しかし、食事はまだ始まったばかり。これが終わるくらいまでは、しょうがないことだと割り切った。直接現場を見ていない彼らも、情報が欲しいのだろうから。
それでも曖昧にしか頷かないキロヒに、クロヤハはさして注意を向けない。その代わり、眼鏡越しの視線を向けた先は──ニヂロだった。
「ニヂロが襲撃者の名前を呼んだって聞いたけど……知り合いなのかな?」
残り二人が余った遠い席に座るのをよそに、クロヤハは身を乗り出すようにして小声で問いかけた。
「あー……」
その返事は、苦々し気なもの。今日のニヂロは、食事の進みが遅い。普段の彼女の態度を考えると、由々しき事態ではある。
確かにあの場にいた中で、唯一フキルと面識があったのはニヂロだ。だがそれを口にしたのは、悪い噂の素となりかねない。事情を知らない人間に、妙な疑いを持たれかねないからだ。
「……そんなこと聞いてどうするつもりだ?」
なのに、彼女は事実すら伝えようとしない。いざとなればキロヒたちから説明はできるが、いまくちばしを突っ込むことはできなかった。
「情報交換がしたい」
「交換?」
疑いの眼差しを、ニヂロは隠さなかった。フキルはラエギーと同級で、かなり昔の卒業生である。そんな人間の情報を、クロヤハは持っているというのか。
「多分その人……僕も知ってる人だ」
小さな声で伝えられたその言葉に、サーポク以外の女子三人は反応した。イヌカナ三人は大きな反応はない。事前に話はすませていたのだろう。
反応こそしたが、キロヒはこの件についてどうしたらいいか、正直想像もついていなかった。はっきり言ってしまえば、フキルの存在は迷惑なだけであって、それ以上でも以下でもない。キロヒからすれば、当事者感が限りなく薄い話だからだ。
当事者感を薄いままにしていたい話、というのが正しいか。
この件を生徒が深く掘り起こすことは、フキルの願う道でもある。そんな彼女に誘導されるまま見つけた真実とやらが、幸福をもたらすとはキロヒにはとても思えなかった。でなければ、彼女は「復讐」などという物騒な言葉を使う必要はないのだから。
では隠されたものに目をつぶって淡々と日々を過ごし、いつか自分やスミウの身に炸裂するかもしれない埋もれた危険物から、目をそらして生きていくのか。
キロヒは、どちらも選びたくない。
まだ十歳だ。せっかく入園した学園だ。興味深い授業に尊敬する教師と、どうにかうまくやれつつある同室のスミウ。快適な学園環境。
ようやく居心地がよくなった場所の悪口を聞きたくない気持ちと、知らないことで将来予測不能な被害を受けたくない気持ちがせめぎあっている。
勇気があり頭のいい強い人が、自分の知らないことろで解決してくれたらいいのに──キロヒの中の弱虫が、そんな虫のいいことを願っている。
「へぇ、そうかい。けど、情報交換とやらをして、どうしようっていうんだ?」
頭が良く気の強いニヂロが、更に深く掘る。情報交換とは、普通は目的ではない。手段だ。
クロヤハは目を伏せた。心の中で何かを整えるような時間を使った後、ゆっくり視線を上げてこう言った。
「……復讐をやめさせたい」
それは、理想の解決方法に聞こえた。同時にキロヒの中の父親の影が、違うことを言う。「復讐」と名付けられたものをやめさせることは難しい、と。
「人に言われて、はいそうですか、で復讐やめるとでも思ってんのか?」
ニヂロも同意見らしく、頭大丈夫かと言わんばかりの表情を浮かべ、木のスプーンの先で食器をゴチゴチと叩く。
「簡単とは思ってないよ。思ってないけど……それは、あきらめる理由にはならない」
勇気のある頭のいい当事者が、ここにいた。強さはまだ足りない。
キロヒの中の弱虫が、目を輝かせた。この人が強く成長すれば、責任を持ってフキルの事件を解決してくれるのではないか、と。
キロヒは、それに協力すればいい。そうすれば、解決したかどうかの結果も知ることができるかもしれない。
彼女の心の中から湧き上がる、勇気が足りなくてもできること。当事者ではなく安全圏から行う支援。今日の滝での対決より、よほど安全ではないか。
キロヒはそんなことを、自身でもほぼ無意識に計算した。心の安寧と身の安全。それを総取りするために、勇者の完成を支援しようと考えたのである。
「……協力します」
気づけば、キロヒの口は動いていた。ここが勝負所だと、彼女の他力本願の勘が騒いでいる。
クロヤハには折れてもらっては困る。フキルの知り合いで、彼女の復讐を止めたいと考えて行動してくれる貴重な勇者候補なのだ。
「はっ?」
強く反応したのはニヂロだ。イミルルセも驚いている。ここまでずっと様子を窺うことばかりをしてきたキロヒが、自分から口を挟んだからだ。
「復讐をやめさせる、最善手を探しましょう」
私の未来の安寧のために──その言葉だけは、キロヒはごくりと吞み込んだのだった。
夕食の時間には、もはや一年で今日の事件を知らない者はいないと言っても過言ではなかった。
三十人以上の目撃者がいたのだ。一次情報による濃度の高い噂が広がるのも当然である。
誰も川組に参加していない一年屋根裏男子は、他にも情報源があるのだろう。男女が一緒になる夕食の時間に、カーニゼクが突撃してきた。後ろにイヌカナ三人を連れて。
「見ての通りですわ」
イミルルセは疲れた表情で、彼をあしらった。ただでさえ、イミルルセとキロヒは山歩きで疲れ果てている。そこにフキルの襲撃という、精神的な疲労がずっしりとのしかかっていた。
「疲れているところ悪いね。少しだけ話を聞かせてもらっていいかい?」
ここに座っていいかどうかは、もう聞かれることはなく、今日はキロヒの隣にクロヤハが座った。キロヒの隣が重要というわけではなく、イミルルセの横にカーニゼクが座ったために、次に女子に近い席、となったらキロヒの横だっただけだろう。
今日はもう食事が終わったら部屋に戻って休みたい、というのがキロヒの正直な気持ちだ。しかし、食事はまだ始まったばかり。これが終わるくらいまでは、しょうがないことだと割り切った。直接現場を見ていない彼らも、情報が欲しいのだろうから。
それでも曖昧にしか頷かないキロヒに、クロヤハはさして注意を向けない。その代わり、眼鏡越しの視線を向けた先は──ニヂロだった。
「ニヂロが襲撃者の名前を呼んだって聞いたけど……知り合いなのかな?」
残り二人が余った遠い席に座るのをよそに、クロヤハは身を乗り出すようにして小声で問いかけた。
「あー……」
その返事は、苦々し気なもの。今日のニヂロは、食事の進みが遅い。普段の彼女の態度を考えると、由々しき事態ではある。
確かにあの場にいた中で、唯一フキルと面識があったのはニヂロだ。だがそれを口にしたのは、悪い噂の素となりかねない。事情を知らない人間に、妙な疑いを持たれかねないからだ。
「……そんなこと聞いてどうするつもりだ?」
なのに、彼女は事実すら伝えようとしない。いざとなればキロヒたちから説明はできるが、いまくちばしを突っ込むことはできなかった。
「情報交換がしたい」
「交換?」
疑いの眼差しを、ニヂロは隠さなかった。フキルはラエギーと同級で、かなり昔の卒業生である。そんな人間の情報を、クロヤハは持っているというのか。
「多分その人……僕も知ってる人だ」
小さな声で伝えられたその言葉に、サーポク以外の女子三人は反応した。イヌカナ三人は大きな反応はない。事前に話はすませていたのだろう。
反応こそしたが、キロヒはこの件についてどうしたらいいか、正直想像もついていなかった。はっきり言ってしまえば、フキルの存在は迷惑なだけであって、それ以上でも以下でもない。キロヒからすれば、当事者感が限りなく薄い話だからだ。
当事者感を薄いままにしていたい話、というのが正しいか。
この件を生徒が深く掘り起こすことは、フキルの願う道でもある。そんな彼女に誘導されるまま見つけた真実とやらが、幸福をもたらすとはキロヒにはとても思えなかった。でなければ、彼女は「復讐」などという物騒な言葉を使う必要はないのだから。
では隠されたものに目をつぶって淡々と日々を過ごし、いつか自分やスミウの身に炸裂するかもしれない埋もれた危険物から、目をそらして生きていくのか。
キロヒは、どちらも選びたくない。
まだ十歳だ。せっかく入園した学園だ。興味深い授業に尊敬する教師と、どうにかうまくやれつつある同室のスミウ。快適な学園環境。
ようやく居心地がよくなった場所の悪口を聞きたくない気持ちと、知らないことで将来予測不能な被害を受けたくない気持ちがせめぎあっている。
勇気があり頭のいい強い人が、自分の知らないことろで解決してくれたらいいのに──キロヒの中の弱虫が、そんな虫のいいことを願っている。
「へぇ、そうかい。けど、情報交換とやらをして、どうしようっていうんだ?」
頭が良く気の強いニヂロが、更に深く掘る。情報交換とは、普通は目的ではない。手段だ。
クロヤハは目を伏せた。心の中で何かを整えるような時間を使った後、ゆっくり視線を上げてこう言った。
「……復讐をやめさせたい」
それは、理想の解決方法に聞こえた。同時にキロヒの中の父親の影が、違うことを言う。「復讐」と名付けられたものをやめさせることは難しい、と。
「人に言われて、はいそうですか、で復讐やめるとでも思ってんのか?」
ニヂロも同意見らしく、頭大丈夫かと言わんばかりの表情を浮かべ、木のスプーンの先で食器をゴチゴチと叩く。
「簡単とは思ってないよ。思ってないけど……それは、あきらめる理由にはならない」
勇気のある頭のいい当事者が、ここにいた。強さはまだ足りない。
キロヒの中の弱虫が、目を輝かせた。この人が強く成長すれば、責任を持ってフキルの事件を解決してくれるのではないか、と。
キロヒは、それに協力すればいい。そうすれば、解決したかどうかの結果も知ることができるかもしれない。
彼女の心の中から湧き上がる、勇気が足りなくてもできること。当事者ではなく安全圏から行う支援。今日の滝での対決より、よほど安全ではないか。
キロヒはそんなことを、自身でもほぼ無意識に計算した。心の安寧と身の安全。それを総取りするために、勇者の完成を支援しようと考えたのである。
「……協力します」
気づけば、キロヒの口は動いていた。ここが勝負所だと、彼女の他力本願の勘が騒いでいる。
クロヤハには折れてもらっては困る。フキルの知り合いで、彼女の復讐を止めたいと考えて行動してくれる貴重な勇者候補なのだ。
「はっ?」
強く反応したのはニヂロだ。イミルルセも驚いている。ここまでずっと様子を窺うことばかりをしてきたキロヒが、自分から口を挟んだからだ。
「復讐をやめさせる、最善手を探しましょう」
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