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67.キロヒ、ハンカチを噛む
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春の日の祖母の家は、暖かくて幸せな退屈で満ちていた。
キロヒはその日々を、祖母とクルリとの絆を深めることに有意義に使い、そしてせっかくの時間なので、謎の精霊に多くの質問をしながら白雲に書き留めていった。指輪に入れて持ち帰った亜霊域器にも、クルリのためのおみやげをたくさん詰めた。この地出身のクルリには、欲しい物がたくさんあるようだ。
季節的には、やはり秋に一度は来た方がいいかもしれないとキロヒは思った。そうすればクルリのための亜霊域器が完成する気がした。
実家には祖母の家に滞在している旨の連絡はすんでいる。もし休暇期間内に帰って来たならば、連絡が来るだろうと思っていた。三月も半分終わったが、まだ連絡は来ない。多忙なようだ。祖母を独り占めだと思うことにした。
しかし、そんな祖母が体調を崩して寝込んでしまう。医者を呼んで、キロヒは甲斐甲斐しく世話をした。祖母の病気を両親に手紙で知らせてほしいと実家に頼んだが、移動の多い両親である。うまく手紙が受け取れるかは運だ。
キロヒは裏庭で、ひとりぼんやりと座っていた。クルリは今日もロウバイの木の上で、木の足をぷらぷらしている。
「おばあちゃん、大丈夫かなあ」
"あんまり大丈夫ではないわね"
キロヒの呟きに、謎の精霊が反応する。欲しくない答えを携えて。
「そ、そんなにひどいんですか?」
"胸に悪い風が入ったみたい"
キロヒはおろおろした。大好きな祖母が、いなくなってしまうかもしれないと不安でいっぱいになる。
「ど、どうにかできませんか?」
"中級精霊では無理よ"
「上級なら、上級なら何とかなりますか?」
"そうね、上級なら……ぎりぎりいけるかもしれないわ"
キロヒは立ち上がり、ロウバイの上のクルリに両手を伸ばす。祖母のためにできることがあるかもと言われ、彼女は食いついた。上霊はゆっくりでいい。目立ちたくないと思っていても、祖母の命には代えられない。
「クルリ、私と一緒におばあちゃんを助けて」
「ぴゅうい」
ひらりとクルリが枝を蹴る。少し重そうな足で、その場で円を描きながら彼女の手のひらに降りてくる。
「ありがとう、クルリ」
大事な友人を抱きしめた。これから彼女は、クルリが上霊できるまで「離」の日々が始まる。
ここにバリーはいない。特級精霊持ちもいない。
キロヒは自分の足で「離」をやらなければならなかった。だが、これが本当に想像以上に大変だった。
気温も場所も、冬よりも悪くない。それでも十二歩。冬にみんなで測った時は八歩だ。この差はおそらく適切に近い環境による補正だろう。
五年生のフウリグが上霊したのは、二十八歩の先である。単純な計算でも十六歩も足りない。残りの春休暇の間では、とても間に合わない。
せめてクロヤハの家の場所を聞いておけばよかったと、キロヒは後悔した。彼ならば、もう上霊している可能性があった。助けを求められたかもしれないというのに。
「間に合わない……」
十二歩から半歩進んで膝をつき。それ以上進めないことにキロヒは絶望した。
"手伝いが必要かしら?"
そんなところへ、悪魔の囁きが聞こえる。本当は悪魔ではなく、謎精霊であることは知っている。しかし、その言葉はあまりに甘く苦い。
キロヒの祖母を助けたい気持ちは本当だ。けれど、心のどこかで早く両親が帰って来てほしいと願っていたし、クロヤハと連絡をつける方法も考え続けていた。協会に行けば教えてもらえないか、と。
そんな外部への助けを求めるキロヒの手を、謎の精霊が握ろうとしてしまう。辛く厳しく苦しい残り十六歩の修行を、手伝ってくれるというのだ。
それは余計なお世話であり、ありがたい言葉でもある。キロヒの軟弱で逃げ腰な心を針で留めて、動けなくさせる言葉でもある。
ここで手伝いはいらないと言ってしまえば、祖母を見捨てるも同義だ。「頑張った、でも、駄目だった」という自己満足と、その後長く続く予定された後悔を、いまこの場で拾うか捨てるかを決定しなければならない。
「……手伝って、ください」
キロヒは肩を落としながら、そう答えざるを得なかった。
"いいわ……ハンカチは持ってるわね?"
「ハン……カチ?」
ポケットから取り出しながら、キロヒは首を傾げた。
"ハンカチは噛む用よ"
「噛む?」
"こんなところで大声を出したら、あなたのおばあちゃんが飛び起きてしまうわ"
キロヒの頭に思い浮かぶのは、みんなの壮絶な「離」の訓練風景。ほとんどの人が、声を我慢できていなかった。キロヒが自力で半歩歩こうとした時も「うぐぐ」とか「ぐぅ」とか、出してはいけない声が漏れるのを両手で押さえて止めたくらいだ。
キロヒは素直にハンカチを噛んだ。
"じゃあ、そのままそこにいて"
そんな声に、彼女は「そういえば」と疑問に思った。
謎精霊は実体がない。黒虎の精霊のように、キロヒを抱えて移動するということはできないはずだ。では、一体どうやるのか。キロヒがここに立ち尽くしていては、到底「離」の訓練にはならない。
しかし、そんな彼女の疑問はあっさりと解消される。
「う……っ」
キロヒは突然自身を襲う強烈な苦痛に、強くハンカチを噛みしめた。
「ぴゅううぅぅいいぃぃぃぃぃーー」
遠ざかるクルリの声。
そう。
遠ざかっているのは、キロヒではなくクルリ。
クルリと勝手に同化したという謎精霊が、その二本の木の足で走り出し──キロヒを置いてけぼりにしたのである。
そっちーーー!?
キロヒのツッコミは、噛みしめたハンカチの中に消えた。
キロヒはその日々を、祖母とクルリとの絆を深めることに有意義に使い、そしてせっかくの時間なので、謎の精霊に多くの質問をしながら白雲に書き留めていった。指輪に入れて持ち帰った亜霊域器にも、クルリのためのおみやげをたくさん詰めた。この地出身のクルリには、欲しい物がたくさんあるようだ。
季節的には、やはり秋に一度は来た方がいいかもしれないとキロヒは思った。そうすればクルリのための亜霊域器が完成する気がした。
実家には祖母の家に滞在している旨の連絡はすんでいる。もし休暇期間内に帰って来たならば、連絡が来るだろうと思っていた。三月も半分終わったが、まだ連絡は来ない。多忙なようだ。祖母を独り占めだと思うことにした。
しかし、そんな祖母が体調を崩して寝込んでしまう。医者を呼んで、キロヒは甲斐甲斐しく世話をした。祖母の病気を両親に手紙で知らせてほしいと実家に頼んだが、移動の多い両親である。うまく手紙が受け取れるかは運だ。
キロヒは裏庭で、ひとりぼんやりと座っていた。クルリは今日もロウバイの木の上で、木の足をぷらぷらしている。
「おばあちゃん、大丈夫かなあ」
"あんまり大丈夫ではないわね"
キロヒの呟きに、謎の精霊が反応する。欲しくない答えを携えて。
「そ、そんなにひどいんですか?」
"胸に悪い風が入ったみたい"
キロヒはおろおろした。大好きな祖母が、いなくなってしまうかもしれないと不安でいっぱいになる。
「ど、どうにかできませんか?」
"中級精霊では無理よ"
「上級なら、上級なら何とかなりますか?」
"そうね、上級なら……ぎりぎりいけるかもしれないわ"
キロヒは立ち上がり、ロウバイの上のクルリに両手を伸ばす。祖母のためにできることがあるかもと言われ、彼女は食いついた。上霊はゆっくりでいい。目立ちたくないと思っていても、祖母の命には代えられない。
「クルリ、私と一緒におばあちゃんを助けて」
「ぴゅうい」
ひらりとクルリが枝を蹴る。少し重そうな足で、その場で円を描きながら彼女の手のひらに降りてくる。
「ありがとう、クルリ」
大事な友人を抱きしめた。これから彼女は、クルリが上霊できるまで「離」の日々が始まる。
ここにバリーはいない。特級精霊持ちもいない。
キロヒは自分の足で「離」をやらなければならなかった。だが、これが本当に想像以上に大変だった。
気温も場所も、冬よりも悪くない。それでも十二歩。冬にみんなで測った時は八歩だ。この差はおそらく適切に近い環境による補正だろう。
五年生のフウリグが上霊したのは、二十八歩の先である。単純な計算でも十六歩も足りない。残りの春休暇の間では、とても間に合わない。
せめてクロヤハの家の場所を聞いておけばよかったと、キロヒは後悔した。彼ならば、もう上霊している可能性があった。助けを求められたかもしれないというのに。
「間に合わない……」
十二歩から半歩進んで膝をつき。それ以上進めないことにキロヒは絶望した。
"手伝いが必要かしら?"
そんなところへ、悪魔の囁きが聞こえる。本当は悪魔ではなく、謎精霊であることは知っている。しかし、その言葉はあまりに甘く苦い。
キロヒの祖母を助けたい気持ちは本当だ。けれど、心のどこかで早く両親が帰って来てほしいと願っていたし、クロヤハと連絡をつける方法も考え続けていた。協会に行けば教えてもらえないか、と。
そんな外部への助けを求めるキロヒの手を、謎の精霊が握ろうとしてしまう。辛く厳しく苦しい残り十六歩の修行を、手伝ってくれるというのだ。
それは余計なお世話であり、ありがたい言葉でもある。キロヒの軟弱で逃げ腰な心を針で留めて、動けなくさせる言葉でもある。
ここで手伝いはいらないと言ってしまえば、祖母を見捨てるも同義だ。「頑張った、でも、駄目だった」という自己満足と、その後長く続く予定された後悔を、いまこの場で拾うか捨てるかを決定しなければならない。
「……手伝って、ください」
キロヒは肩を落としながら、そう答えざるを得なかった。
"いいわ……ハンカチは持ってるわね?"
「ハン……カチ?」
ポケットから取り出しながら、キロヒは首を傾げた。
"ハンカチは噛む用よ"
「噛む?」
"こんなところで大声を出したら、あなたのおばあちゃんが飛び起きてしまうわ"
キロヒの頭に思い浮かぶのは、みんなの壮絶な「離」の訓練風景。ほとんどの人が、声を我慢できていなかった。キロヒが自力で半歩歩こうとした時も「うぐぐ」とか「ぐぅ」とか、出してはいけない声が漏れるのを両手で押さえて止めたくらいだ。
キロヒは素直にハンカチを噛んだ。
"じゃあ、そのままそこにいて"
そんな声に、彼女は「そういえば」と疑問に思った。
謎精霊は実体がない。黒虎の精霊のように、キロヒを抱えて移動するということはできないはずだ。では、一体どうやるのか。キロヒがここに立ち尽くしていては、到底「離」の訓練にはならない。
しかし、そんな彼女の疑問はあっさりと解消される。
「う……っ」
キロヒは突然自身を襲う強烈な苦痛に、強くハンカチを噛みしめた。
「ぴゅううぅぅいいぃぃぃぃぃーー」
遠ざかるクルリの声。
そう。
遠ざかっているのは、キロヒではなくクルリ。
クルリと勝手に同化したという謎精霊が、その二本の木の足で走り出し──キロヒを置いてけぼりにしたのである。
そっちーーー!?
キロヒのツッコミは、噛みしめたハンカチの中に消えた。
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