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7 占い師
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「占いオババ」と呼ばれる占い師の家についたのは、正午の鐘が鳴る少し前のことだった。ライザスの街の北西部、入り組んだ路地の先に、その店はあった。木造の建物で、周りの家々は余り綺麗ではなく、貧困街に分類されている地区だった。小さな子どもたちが、数人店先で遊んでいた。
「占いオババ、居るかい?」ハーティはそう云いながら、入り口の扉を開けた。
「なんだ、ハーティか。どうした、何か占って欲しいのか?」
家にいたのは、白髪で体格の良い老婆だった。家の中は、いろいろな占いの道具が漫然と置かれていた。くすんだ香の匂いがした。
「高名な占い師と伺っている。礼ははずむから、ある物のありかを占って欲しい」
バリウスの言葉を受けて、ハーティが語を継いだ。
「詳しく話すとこうなのだ」
ハーティが概略を話すと、占いオババは、大きな水晶玉をテーブルに乗せた。
「何か分かるだろう。ちょっと待ってておくれ」
オババはそう云って、水晶玉を覗き込んだ。
「……森と岩山が見える。これはブルクの村だね。古道具屋だろうか……。若い店主だね」
「何が分かったんだい?」私はまとめてくれるように頼んだ。
「西の村、ブルクの村の古道具屋に在る、と出た」
「早速行ってみるか」バリウスは目を輝かせて、気を吐いた。
「占いオババとやら、この度は世話になった。これは少しばかりだが、お礼だよ」
バリウスはそう云うと、金貨を一枚、テーブルの上に置いた。
「占いオババ、居るかい?」ハーティはそう云いながら、入り口の扉を開けた。
「なんだ、ハーティか。どうした、何か占って欲しいのか?」
家にいたのは、白髪で体格の良い老婆だった。家の中は、いろいろな占いの道具が漫然と置かれていた。くすんだ香の匂いがした。
「高名な占い師と伺っている。礼ははずむから、ある物のありかを占って欲しい」
バリウスの言葉を受けて、ハーティが語を継いだ。
「詳しく話すとこうなのだ」
ハーティが概略を話すと、占いオババは、大きな水晶玉をテーブルに乗せた。
「何か分かるだろう。ちょっと待ってておくれ」
オババはそう云って、水晶玉を覗き込んだ。
「……森と岩山が見える。これはブルクの村だね。古道具屋だろうか……。若い店主だね」
「何が分かったんだい?」私はまとめてくれるように頼んだ。
「西の村、ブルクの村の古道具屋に在る、と出た」
「早速行ってみるか」バリウスは目を輝かせて、気を吐いた。
「占いオババとやら、この度は世話になった。これは少しばかりだが、お礼だよ」
バリウスはそう云うと、金貨を一枚、テーブルの上に置いた。
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