つがいの花嫁は竜人王に溺愛される
反乱を企てた王弟の子息であるエメは、王命により十年の月日を塔に幽閉されていた。ある日、突然現れた竜人王アレスに塔から攫われ、竜人の国セザールへ連れ去られてしまう。アレスはエメを花嫁にすると宣言し、夜伽を命じる。エメは花嫁として王宮で大切に扱われたが、豪華な暮らしぶりに慣れない。そんなときアレスと庭を散策し、ハーブの花壇を造ることを提案された。次第にふたりは心を通わせていくが、街で罵倒されたことをきっかけに、エメは『人間の自分は花嫁に相応しくない』と思い悩み――
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