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第四章 幸せに
ハーブスブートの宮殿の庭 ヴァイオレットSide
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マルグリッドはカール大帝の妻であるソフィー妃とジゼルにチクチク嫌味を言われながらこき使われているという。マルグリッドより1枚も2枚も上手のあの2人にかかると、彼女も素直にならざるを得ないようだ。ルネ伯爵家もそれを許している。
マルグリッドは私が『聖フランセーズの防御の盾』と『聖ヴィクトワールの剣』を振り回してシャーロット叔母に立ち向かった姿を見てから妙におとなしくなった。どうやら観念したようだ。
バリドン公爵家も父と継母ルイーズで元気に切り盛りされている。執事のハリーも健在で、ジョセフも執事をよく助けてくれていると聞く。料理人ベスは、私の事件を受けて、ベジューランダ伯爵領で収穫されたものにルイーズがこだわる件は許したらしい。受け入れて仲良くやっていると聞く。
シャーロット叔母ことゼルニエ侯爵夫人とルノー・ガクセン・ハンリヒの処刑は日付が決まった。間もなくだ。
ボアルネハルトのヨークトシャーナ家は安泰だろう。フォースター朝のハープスブートの王家もしばらくは安泰だろう。
煌めく朝日の中で、生きていることに感謝しながら、私たちは幸せな朝食会を開いた。青紫色のサンクエールと白やピンクのサンクエールの花が銀食器が並ぶテーブルの隅に飾られていた。遠くから見ると朝露が光る靄がかかった中でこんもりと生い茂る様に見えて、少し幻想的なその可憐な花の花言葉は「祝杯をあげる人」や「可能性」だ。
これからも色々な冒険が待ち受けているだろうが、私たちは何とか乗り越えていけるだろう。
人生には様々な辛い試練が訪れる。泣きたい時もある。どうにも体が動かない時もある。
自分一人の力ではどうにもならないと思えて、泣き崩れるしかないように思う時もある。
今ままで生きてきた自分の力を少しでも信じて、冷静に立ち止まってみようと言い聞かせれば、私は苦難の時も少しは力が発揮できるようになったと信じたい。
周りの人に助けを求めることも少しは覚えたと思う。
私はこれからもまだまだ未熟だろう。
でも、ブロンドの髪の毛を無造作にくしゃくしゃにして、碧い瞳を煌めかせて私を見つめている、若々しく爽やかな魅力溢れるエリオットが隣にいると、私は待ち受ける困難を乗り越えられそうに思う。
それは錯覚かもしれないが、必ず乗り越えようと心に誓った。
皆が朝食を元気いっぱいに食べて帰った後、小さなハープスブートの新宮殿のバルコニーに私たちは並び立ち、外を眺めた。緑の木々が生い茂り、夏真っ盛りで、色とりどりの夏の薔薇があちこちに咲き誇り、懐かしいブルーサルビアの青紫色の花も見えた。
爽やかな風が私たちの周りを吹き抜けた。
不意にエリオットが私を抱きしめて口付けをした。
「幸せだ、ヴァイオレット」
「私もよ、エリオット」
最初の人生の痛手は忘れよう。忘れられないと思うが、涙と共に心のどこかに置いて前に進もう。
春のユキワリソウの季節、紅葉したベニバスモモのピンクの花のチェリープラムの季節、夏のブルーサルビアやブルーリバーとピンクリバーのスーパートレニア カタリーナの花が咲く季節が来ると、私は幸せの記憶と共に懐かしさが心に蘇る。
こうして私の異世界転生の旅は終着駅についた。私は今幸せだ。
――完――
マルグリッドは私が『聖フランセーズの防御の盾』と『聖ヴィクトワールの剣』を振り回してシャーロット叔母に立ち向かった姿を見てから妙におとなしくなった。どうやら観念したようだ。
バリドン公爵家も父と継母ルイーズで元気に切り盛りされている。執事のハリーも健在で、ジョセフも執事をよく助けてくれていると聞く。料理人ベスは、私の事件を受けて、ベジューランダ伯爵領で収穫されたものにルイーズがこだわる件は許したらしい。受け入れて仲良くやっていると聞く。
シャーロット叔母ことゼルニエ侯爵夫人とルノー・ガクセン・ハンリヒの処刑は日付が決まった。間もなくだ。
ボアルネハルトのヨークトシャーナ家は安泰だろう。フォースター朝のハープスブートの王家もしばらくは安泰だろう。
煌めく朝日の中で、生きていることに感謝しながら、私たちは幸せな朝食会を開いた。青紫色のサンクエールと白やピンクのサンクエールの花が銀食器が並ぶテーブルの隅に飾られていた。遠くから見ると朝露が光る靄がかかった中でこんもりと生い茂る様に見えて、少し幻想的なその可憐な花の花言葉は「祝杯をあげる人」や「可能性」だ。
これからも色々な冒険が待ち受けているだろうが、私たちは何とか乗り越えていけるだろう。
人生には様々な辛い試練が訪れる。泣きたい時もある。どうにも体が動かない時もある。
自分一人の力ではどうにもならないと思えて、泣き崩れるしかないように思う時もある。
今ままで生きてきた自分の力を少しでも信じて、冷静に立ち止まってみようと言い聞かせれば、私は苦難の時も少しは力が発揮できるようになったと信じたい。
周りの人に助けを求めることも少しは覚えたと思う。
私はこれからもまだまだ未熟だろう。
でも、ブロンドの髪の毛を無造作にくしゃくしゃにして、碧い瞳を煌めかせて私を見つめている、若々しく爽やかな魅力溢れるエリオットが隣にいると、私は待ち受ける困難を乗り越えられそうに思う。
それは錯覚かもしれないが、必ず乗り越えようと心に誓った。
皆が朝食を元気いっぱいに食べて帰った後、小さなハープスブートの新宮殿のバルコニーに私たちは並び立ち、外を眺めた。緑の木々が生い茂り、夏真っ盛りで、色とりどりの夏の薔薇があちこちに咲き誇り、懐かしいブルーサルビアの青紫色の花も見えた。
爽やかな風が私たちの周りを吹き抜けた。
不意にエリオットが私を抱きしめて口付けをした。
「幸せだ、ヴァイオレット」
「私もよ、エリオット」
最初の人生の痛手は忘れよう。忘れられないと思うが、涙と共に心のどこかに置いて前に進もう。
春のユキワリソウの季節、紅葉したベニバスモモのピンクの花のチェリープラムの季節、夏のブルーサルビアやブルーリバーとピンクリバーのスーパートレニア カタリーナの花が咲く季節が来ると、私は幸せの記憶と共に懐かしさが心に蘇る。
こうして私の異世界転生の旅は終着駅についた。私は今幸せだ。
――完――
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