39 / 93
第一章 追放対策
第三十八話
しおりを挟む
刀を鞘に納めた刀夜は、徹也の方に歩いてきて徹也に手を差し出す。
「立てる?才無佐君」
「はい。大丈夫です。ありがとうございます。先生」
徹也は刀夜の問にそう答え、刀夜の手を取り立ち上がる。徹也の答えを聞いた刀夜は、小さく笑って徹也に言葉を返す。
「大丈夫よ。約束したでしょう?」
「……はい。それより、ヴァン・ルーカスは……」
「……そうね」
徹也と刀夜はヴァンの方を見る。その方には、土煙が止んでヴァンが倒れていた。徹也と刀夜がヴァンの方に向かうと、ヴァンがその場で立ち上がろうとしていた。
それを見た刀夜は、鞘から刀を抜いてヴァンの首筋にその刀を突きつける。それによって、ヴァンは立ち上がれなかった。
「……動かないでください。動いたら、切りますよ」
「っ……!」
刀夜がそう言うと、ヴァンは苦い顔をして刀夜と徹也を睨みつける。それを見た徹也は、チラリと真横を見る。
すると、徹也が見た方向から一人の男が現れた。それに気付いたヴァンは、苦しみながらその方を見る。そしてその人物を見たヴァンは、目を見開いて驚愕した。そこにいるとは思わなかった人物が、目に入ったからである。
「……これは、どういう状況かな?」
「……なぜ、お前がここにいるっ……!ヘンリー・スカーレット!」
現れたのは、財務大臣のヘンリー・スカーレットであった。だが、その登場に驚いていたのはヴァンだけであった。
「……才無佐君が、ヴァン・ルーカス団長に襲われました。殺されかけたんです」
「なんと……!それは問題だ。ヴァン・ルーカス団長の身柄はこちらで預かろう。クリス」
「はい。兄様」
刀夜の説明に、ヘンリーがそうわざとらしくそう答えた。そして、ヘンリーがクリスの名を呼ぶと、ヘンリーが現れた方向からクリスが現れた。その側には、スカーレット派の騎士達に加え、治伽達もいた。
クリスらスカーレット派の騎士に取り押さえられたヴァンは、徹也を睨んで言葉を発する。
「ここまでっ……全て想定通りとでも言うのかっ……!」
「……さあ?なんのことやら」
「とぼけるな!……っ!?」
ヴァンがそう叫び徹也に近づこうとしたが、クリスに止められる。クリスはヴァンの肩を掴みその動きを止め、ヴァンに声をかけた。
「動かないでください。今のあなたは罪人です。勝手な行動は許しません」
「クリス……!貴様ぁ……!」
「行きましょう。ヴァン団長。兄様。才無佐君の方は頼みます」
「ああ。任された」
クリスはヘンリーにそう伝えると、他のスカーレット派の騎士達と共にヴァンを連行していった。それを見送ったヘンリーは、徹也の方に向き直る。
「……さて。上手くいったな。いやはや、恐れ入ったよ。まさか、ここまで君の言う通りになるとは」
「……偶然ですよ。まあ、備えもしてあったので、死ぬことはなかったでしょうけど」
そう淡々と返した徹也に対して、ヘンリーは衝撃を受けた。怪我をしているにも関わらず、何事もなかったかのような淡々とした返し。ヘンリーは全く恐れていない徹也に感服したのである。
「……末恐ろしいな。君は」
「……はい?何を言って――」
「徹也君!」
徹也はヘンリーの言葉の真意を問おうとしたが、優愛の言葉に遮られてしまった。徹也が優愛の方を向くと、優愛が徹也の肩を掴んできた。
「うおっ!な、なんだよ優愛?」
「なんだじゃないでしょ!また、怪我して……!無理してほしくないって言ったよね!?」
「そ、それは……。すまん……」
「治すから動かないで!もう……。徹也君になにかあったら、私……」
優愛はブツブツと呟きながら、徹也の傷を治していく。そんな優愛の様子に、徹也は少し恐怖を感じてしまう。
すると、優愛と徹也の側に治伽と舞、それに将希に洋助、忠克が近づいてきた。そして、次々と徹也に話しかけてくる。
「て、徹也君!大丈夫!?」
「……ああ。ちょっと痛むが、問題ない。今、優愛に治してもらってるしな」
「そ、そっか。なら、いいんだけど……」
舞は徹也の返事に、ひどく安堵した。徹也の様子を見て、舞は本当に心配していたのである。舞が安堵すると、続けて忠克もまた安堵していた。
「本当に良かったぜ……。才無佐に大した怪我がなくてよ」
「心配かけて悪かったな。友居」
徹也が忠克にそう返すと、将希と洋助も徹也に話しかけてきた。クラスメートが襲われたのだ。誰でも心配になる。
「……よく死ななかったな、才無佐。てっきり、戦えないんだと思ってたんだが……」
「まあ、な。なんとか耐えれたよ。先生がいなかったら、死んでたと思う」
将希の疑問に、徹也はそう答えた。将希は徹也の答えを聞いて、顔を固くする。
「……そうか。姉さん、いや、先生に感謝しろよ」
「……ああ。感謝してるよ。本当に」
洋助の言葉に、徹也は真剣な言葉で答えた。そんな徹也の言葉を聞いた洋介は、少し眉をひそめたが、すぐに表情を戻した。
そして最後に、治伽が徹也と目を合わせる。そして、治伽が微笑んで徹也にこう伝えた。
「……お疲れ様。徹也君」
治伽のその言葉に、徹也少し照れて頬を掻いてから、治伽に言葉を返す。
「……ああ。ありがとう」
一体、徹也は魔物狩りが終わってから約一週間の間に、どのような傾向と対策をしたのだろうか。時はまた、一週間前の時へと遡る――。
「立てる?才無佐君」
「はい。大丈夫です。ありがとうございます。先生」
徹也は刀夜の問にそう答え、刀夜の手を取り立ち上がる。徹也の答えを聞いた刀夜は、小さく笑って徹也に言葉を返す。
「大丈夫よ。約束したでしょう?」
「……はい。それより、ヴァン・ルーカスは……」
「……そうね」
徹也と刀夜はヴァンの方を見る。その方には、土煙が止んでヴァンが倒れていた。徹也と刀夜がヴァンの方に向かうと、ヴァンがその場で立ち上がろうとしていた。
それを見た刀夜は、鞘から刀を抜いてヴァンの首筋にその刀を突きつける。それによって、ヴァンは立ち上がれなかった。
「……動かないでください。動いたら、切りますよ」
「っ……!」
刀夜がそう言うと、ヴァンは苦い顔をして刀夜と徹也を睨みつける。それを見た徹也は、チラリと真横を見る。
すると、徹也が見た方向から一人の男が現れた。それに気付いたヴァンは、苦しみながらその方を見る。そしてその人物を見たヴァンは、目を見開いて驚愕した。そこにいるとは思わなかった人物が、目に入ったからである。
「……これは、どういう状況かな?」
「……なぜ、お前がここにいるっ……!ヘンリー・スカーレット!」
現れたのは、財務大臣のヘンリー・スカーレットであった。だが、その登場に驚いていたのはヴァンだけであった。
「……才無佐君が、ヴァン・ルーカス団長に襲われました。殺されかけたんです」
「なんと……!それは問題だ。ヴァン・ルーカス団長の身柄はこちらで預かろう。クリス」
「はい。兄様」
刀夜の説明に、ヘンリーがそうわざとらしくそう答えた。そして、ヘンリーがクリスの名を呼ぶと、ヘンリーが現れた方向からクリスが現れた。その側には、スカーレット派の騎士達に加え、治伽達もいた。
クリスらスカーレット派の騎士に取り押さえられたヴァンは、徹也を睨んで言葉を発する。
「ここまでっ……全て想定通りとでも言うのかっ……!」
「……さあ?なんのことやら」
「とぼけるな!……っ!?」
ヴァンがそう叫び徹也に近づこうとしたが、クリスに止められる。クリスはヴァンの肩を掴みその動きを止め、ヴァンに声をかけた。
「動かないでください。今のあなたは罪人です。勝手な行動は許しません」
「クリス……!貴様ぁ……!」
「行きましょう。ヴァン団長。兄様。才無佐君の方は頼みます」
「ああ。任された」
クリスはヘンリーにそう伝えると、他のスカーレット派の騎士達と共にヴァンを連行していった。それを見送ったヘンリーは、徹也の方に向き直る。
「……さて。上手くいったな。いやはや、恐れ入ったよ。まさか、ここまで君の言う通りになるとは」
「……偶然ですよ。まあ、備えもしてあったので、死ぬことはなかったでしょうけど」
そう淡々と返した徹也に対して、ヘンリーは衝撃を受けた。怪我をしているにも関わらず、何事もなかったかのような淡々とした返し。ヘンリーは全く恐れていない徹也に感服したのである。
「……末恐ろしいな。君は」
「……はい?何を言って――」
「徹也君!」
徹也はヘンリーの言葉の真意を問おうとしたが、優愛の言葉に遮られてしまった。徹也が優愛の方を向くと、優愛が徹也の肩を掴んできた。
「うおっ!な、なんだよ優愛?」
「なんだじゃないでしょ!また、怪我して……!無理してほしくないって言ったよね!?」
「そ、それは……。すまん……」
「治すから動かないで!もう……。徹也君になにかあったら、私……」
優愛はブツブツと呟きながら、徹也の傷を治していく。そんな優愛の様子に、徹也は少し恐怖を感じてしまう。
すると、優愛と徹也の側に治伽と舞、それに将希に洋助、忠克が近づいてきた。そして、次々と徹也に話しかけてくる。
「て、徹也君!大丈夫!?」
「……ああ。ちょっと痛むが、問題ない。今、優愛に治してもらってるしな」
「そ、そっか。なら、いいんだけど……」
舞は徹也の返事に、ひどく安堵した。徹也の様子を見て、舞は本当に心配していたのである。舞が安堵すると、続けて忠克もまた安堵していた。
「本当に良かったぜ……。才無佐に大した怪我がなくてよ」
「心配かけて悪かったな。友居」
徹也が忠克にそう返すと、将希と洋助も徹也に話しかけてきた。クラスメートが襲われたのだ。誰でも心配になる。
「……よく死ななかったな、才無佐。てっきり、戦えないんだと思ってたんだが……」
「まあ、な。なんとか耐えれたよ。先生がいなかったら、死んでたと思う」
将希の疑問に、徹也はそう答えた。将希は徹也の答えを聞いて、顔を固くする。
「……そうか。姉さん、いや、先生に感謝しろよ」
「……ああ。感謝してるよ。本当に」
洋助の言葉に、徹也は真剣な言葉で答えた。そんな徹也の言葉を聞いた洋介は、少し眉をひそめたが、すぐに表情を戻した。
そして最後に、治伽が徹也と目を合わせる。そして、治伽が微笑んで徹也にこう伝えた。
「……お疲れ様。徹也君」
治伽のその言葉に、徹也少し照れて頬を掻いてから、治伽に言葉を返す。
「……ああ。ありがとう」
一体、徹也は魔物狩りが終わってから約一週間の間に、どのような傾向と対策をしたのだろうか。時はまた、一週間前の時へと遡る――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~
軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。
そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。
クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。
一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる