「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
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第3章 「私が魔王国内で大暴れする話」
127(2,999歳)「【精神力】養殖開始!」
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パパンとのガチバトル――文字通り、互いの命を賭けた殺し合い――談義に花を咲かせた後、新顔紹介再開。
「では続きましてこちら、四天王3番手のフォーメ・ド・ラ・バフォメットさん。四天王筆頭と、こちらのベルゼネさんと一緒になって、王国に【流星】を何度も撃ってくれました」
「カンベンしてくださいよマスター……」
フォーメさんからの泣きが入るけど笑顔でスルー。
「ちなみにですね! フォーメさんにはオリハルコン生成魔法を教えてもらいました! ハイ! 【オリハルコン・ソード】!」
もちろんそんな魔法はない。エクスカリバーの鋳型を【おもいだす】しての【オリハルコン・ボール】を無詠唱で唱えただけだ。
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
私が生成したオリハルコン製の片手剣に、フェッテン様、パパン、リスちゃん以下剣士組が目の色を変える。
「くれ、アリス!」
「父さんにもだ!」
「オレも欲しいっす!」
「私にも!」
「俺もです!!」
「わたくしにも是非!!」
フェッテン様、パパン、リスちゃん、あと剣に自信のある従士のみんなからの猛プッシュ!
「えーでもこれ、切れ味はエクスカリバーより上ですけど、【片手剣術】レベルプラス3のボーナスはないですよ?」
「何言ってるんだアリス」
隣にいるフェッテン様が首をかしげる。可愛い。
「今声を上げた面々は、いずれも【片手剣術】レベルがカンストしている。というか、あれだけ剣を振って未だレベル6のそなたはいったい、どういうことなんだ……?」
「前々世のころから、運動は苦手だったんですよォ!」
ってことで人数分のオリハルコン・ソードを作った。
陛下も欲しがった。
何と陛下、いつの間にか【片手剣術】レベルを8にまで上げていた。『選択肢が増えるから』ということでオリハルコン・ソードとエクスカリバーの2本持ちだ。
ついでに、『本当にそなたは運動神経だけはアレじゃのぅ』と煽られた。『アレ』って何だよ『アレ』って!!
◇ ◆ ◇ ◆
「続いて四天王の面白枠、アデス・ド・ラ・アスモデウスさんです! わぁ~パチパチパチ!」
魔の森別荘裏手のグラウンドで虚しく響く私の拍手。
「皆さんも覚えてませんか? ここの面々、全員一度、アデスさんに殺されてますしお寿司。フェッテン様なんて2回も殺されちゃってもぉ~アレはキツかった!」
「……い、いやアリス、私も含め、そちらの――アスモデウス? とやらに殺された時の記憶はない」
渋面一色でフェッテン様が言う。
「さらに言えばアスモデウス氏にも、私たちを殺した記憶はないだろう。可哀そうだからやめてやれ」
アデスさんの顔を見れば、いつものように無表情ながら、額にはびっしりと冷や汗。
「あ、ゴメンナサイ……」
◇ ◆ ◇ ◆
「最後に、『魔力至上主義』の被害者で悪徳商人の奴隷をやっていた美人さん3人組、デボラさん、サロメさん、クロエちゃんです! 拍手!」
……パチパチパチ
一応、私のノリに答えてくれる皆々様。
「じゃ、軽く身の上話でもお願いします」
「「「ははっ」」」
そして始まる、デボラさんのあっさりめの自分語り、サロメさんの孤児院院長への熱い熱い感謝の物語、…………クロエちゃんの、『魔力至上主義』の闇を存分に味わえる、つらく長い戦いの物語。
何不自由ない『はず』だった貴族子女時代、吹きすさぶ不穏な風、魔力が低いと判明してからの、家族や使用人たちからの明確な殺意、奴隷落ちによる家族道連れでの復讐の達成……。
奴隷として宝石商ビジューさんに買われ、弄ばれ、殴られ蹴り飛ばされる毎日。
そして現れた私。
長い養殖から明けて目にした己の魔力と魔法力!
さんざん蹴り飛ばしてくれたビジューさんの鼻を明かす毎日からのぉ奴隷解放。
そして――…
自分を殺そうとしてきた家族からの謝罪。
急に馬鹿馬鹿しくなって、特大ダイヤモンドで父親をぶん殴ってきたお話。
クロエちゃんが肉親を殺していないことについては確認してたけど、まさかあれだけ憎んでたらしい家族に選別まで渡してたとはね。
闇落ちしてそうな笑顔を浮かべつつも心底楽しそうな様子のクロエちゃん。良かったよ、本当に。
「ってことで、顔見せタイムは終了です! これより私の【精神力】養殖を始めます! よろしくお願いします!!」
言いつつダブル【防護結界】を展開し、空中へ【飛翔】する。
次の瞬間、『チーム・アリス【精神力】養殖』からの全身全霊、情け容赦ない攻撃魔法の嵐が襲いかかった!!
◇ ◆ ◇ ◆
「しゅ~~~~りょぉ~~~~!!」
半日ほど攻撃魔法を防ぎ続け、上がり幅を確認!
【精神力】(Before)38,993 ⇒ (After)39,000
「どうなったどうなった?」
フェッテン様がうれしそうに聞いてくるけど、
「7、上がりました」
「な、7……アリスの【精神力】って今、どのくらいなんだ?」
「39,000です」
「レベルは5,100だったよな確か。やっぱりそこまで上がると、【ふっかつのじゅもん】みたいなチート魔法でもなければ、増えないものなんだな……」
「どうしましょう……」
「うーん……」
悩んでいるとホーリィさんが寄ってきて、
「女神様にご相談してみたらどうだい? 先代勇者もよくやってたよ。『困った時の神頼み』っていうんだろう?」
「――あぁ、確かに!」
◇ ◆ ◇ ◆
適当な数日前のポイントを【ロード】し、ロンダキルア辺境伯領城塞都市の協会へ突撃する。
「これはこれは領主様!」
「領主様、最近お姿をお見かけしておりませんでしたので、心配しておりました」
「お忙しいのでしょう? お体をお大事になさってください」
シスターさんやら礼拝に来ている領民の方やらに話しかけられる。
「あはは、顔出せてなくてごめんなさい。ちょっといろいろありましてね」
挨拶を帰しながら女神様像の前まで来て、いざ礼拝!
***********************************************
追記回数:26,044回 通算年数:2,999年 レベル:5,100
次回、アリス、女神様の繊細な御手に触れて身もだえる!
アリス「女神様の手、柔らけぇ~!!」
女神様「き、気持ち悪いのですが……」
「では続きましてこちら、四天王3番手のフォーメ・ド・ラ・バフォメットさん。四天王筆頭と、こちらのベルゼネさんと一緒になって、王国に【流星】を何度も撃ってくれました」
「カンベンしてくださいよマスター……」
フォーメさんからの泣きが入るけど笑顔でスルー。
「ちなみにですね! フォーメさんにはオリハルコン生成魔法を教えてもらいました! ハイ! 【オリハルコン・ソード】!」
もちろんそんな魔法はない。エクスカリバーの鋳型を【おもいだす】しての【オリハルコン・ボール】を無詠唱で唱えただけだ。
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
私が生成したオリハルコン製の片手剣に、フェッテン様、パパン、リスちゃん以下剣士組が目の色を変える。
「くれ、アリス!」
「父さんにもだ!」
「オレも欲しいっす!」
「私にも!」
「俺もです!!」
「わたくしにも是非!!」
フェッテン様、パパン、リスちゃん、あと剣に自信のある従士のみんなからの猛プッシュ!
「えーでもこれ、切れ味はエクスカリバーより上ですけど、【片手剣術】レベルプラス3のボーナスはないですよ?」
「何言ってるんだアリス」
隣にいるフェッテン様が首をかしげる。可愛い。
「今声を上げた面々は、いずれも【片手剣術】レベルがカンストしている。というか、あれだけ剣を振って未だレベル6のそなたはいったい、どういうことなんだ……?」
「前々世のころから、運動は苦手だったんですよォ!」
ってことで人数分のオリハルコン・ソードを作った。
陛下も欲しがった。
何と陛下、いつの間にか【片手剣術】レベルを8にまで上げていた。『選択肢が増えるから』ということでオリハルコン・ソードとエクスカリバーの2本持ちだ。
ついでに、『本当にそなたは運動神経だけはアレじゃのぅ』と煽られた。『アレ』って何だよ『アレ』って!!
◇ ◆ ◇ ◆
「続いて四天王の面白枠、アデス・ド・ラ・アスモデウスさんです! わぁ~パチパチパチ!」
魔の森別荘裏手のグラウンドで虚しく響く私の拍手。
「皆さんも覚えてませんか? ここの面々、全員一度、アデスさんに殺されてますしお寿司。フェッテン様なんて2回も殺されちゃってもぉ~アレはキツかった!」
「……い、いやアリス、私も含め、そちらの――アスモデウス? とやらに殺された時の記憶はない」
渋面一色でフェッテン様が言う。
「さらに言えばアスモデウス氏にも、私たちを殺した記憶はないだろう。可哀そうだからやめてやれ」
アデスさんの顔を見れば、いつものように無表情ながら、額にはびっしりと冷や汗。
「あ、ゴメンナサイ……」
◇ ◆ ◇ ◆
「最後に、『魔力至上主義』の被害者で悪徳商人の奴隷をやっていた美人さん3人組、デボラさん、サロメさん、クロエちゃんです! 拍手!」
……パチパチパチ
一応、私のノリに答えてくれる皆々様。
「じゃ、軽く身の上話でもお願いします」
「「「ははっ」」」
そして始まる、デボラさんのあっさりめの自分語り、サロメさんの孤児院院長への熱い熱い感謝の物語、…………クロエちゃんの、『魔力至上主義』の闇を存分に味わえる、つらく長い戦いの物語。
何不自由ない『はず』だった貴族子女時代、吹きすさぶ不穏な風、魔力が低いと判明してからの、家族や使用人たちからの明確な殺意、奴隷落ちによる家族道連れでの復讐の達成……。
奴隷として宝石商ビジューさんに買われ、弄ばれ、殴られ蹴り飛ばされる毎日。
そして現れた私。
長い養殖から明けて目にした己の魔力と魔法力!
さんざん蹴り飛ばしてくれたビジューさんの鼻を明かす毎日からのぉ奴隷解放。
そして――…
自分を殺そうとしてきた家族からの謝罪。
急に馬鹿馬鹿しくなって、特大ダイヤモンドで父親をぶん殴ってきたお話。
クロエちゃんが肉親を殺していないことについては確認してたけど、まさかあれだけ憎んでたらしい家族に選別まで渡してたとはね。
闇落ちしてそうな笑顔を浮かべつつも心底楽しそうな様子のクロエちゃん。良かったよ、本当に。
「ってことで、顔見せタイムは終了です! これより私の【精神力】養殖を始めます! よろしくお願いします!!」
言いつつダブル【防護結界】を展開し、空中へ【飛翔】する。
次の瞬間、『チーム・アリス【精神力】養殖』からの全身全霊、情け容赦ない攻撃魔法の嵐が襲いかかった!!
◇ ◆ ◇ ◆
「しゅ~~~~りょぉ~~~~!!」
半日ほど攻撃魔法を防ぎ続け、上がり幅を確認!
【精神力】(Before)38,993 ⇒ (After)39,000
「どうなったどうなった?」
フェッテン様がうれしそうに聞いてくるけど、
「7、上がりました」
「な、7……アリスの【精神力】って今、どのくらいなんだ?」
「39,000です」
「レベルは5,100だったよな確か。やっぱりそこまで上がると、【ふっかつのじゅもん】みたいなチート魔法でもなければ、増えないものなんだな……」
「どうしましょう……」
「うーん……」
悩んでいるとホーリィさんが寄ってきて、
「女神様にご相談してみたらどうだい? 先代勇者もよくやってたよ。『困った時の神頼み』っていうんだろう?」
「――あぁ、確かに!」
◇ ◆ ◇ ◆
適当な数日前のポイントを【ロード】し、ロンダキルア辺境伯領城塞都市の協会へ突撃する。
「これはこれは領主様!」
「領主様、最近お姿をお見かけしておりませんでしたので、心配しておりました」
「お忙しいのでしょう? お体をお大事になさってください」
シスターさんやら礼拝に来ている領民の方やらに話しかけられる。
「あはは、顔出せてなくてごめんなさい。ちょっといろいろありましてね」
挨拶を帰しながら女神様像の前まで来て、いざ礼拝!
***********************************************
追記回数:26,044回 通算年数:2,999年 レベル:5,100
次回、アリス、女神様の繊細な御手に触れて身もだえる!
アリス「女神様の手、柔らけぇ~!!」
女神様「き、気持ち悪いのですが……」
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