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第五章
自覚した想い(悠互SIDE)③
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翌朝、悠互は目覚めるとため息をこぼしながらのそのそと起き上がった。
いつものように朝食を作り、ダイニングに運びながらはっとした。
焼いたトーストは二人分。無意識のうちに彼女の分まで作っていたのだ。
仕方ない、昼に食べよう。そう思って一人分はキッチンに残し、一人分だけダイニングに運ぶ。
「いただきます」
座り、手を合わせ、ため息が溢れた。
目の前にあるのは、彼女に渡していた家の鍵、彼女に渡した指輪、それか、昨日放り投げてしまった婚姻届だ。
彼女がそこにいた毎日を思い出し、彼女の存在がいかに自分にとって大きかったかを思い出す。
いつからだろう。
彼女がこんなに恋しくて仕方ないのは。
朝食を口に運びながら、一人きりの咀嚼音が響くのが虚しすぎて、ついそんなことを考えてしまう。
――杷留を女性として意識したのは、確実にあの朝からだ。
とんでもないことをしてしまったと気が動転し、同時に彼女に対し罪悪感が募ったあの朝。
だけど不思議と満たされていた朝だ。
結婚していると冨永に伝えられた時、ありえないと思うと同時に、そうであったらいいとも思ってしまった。
朝の幸せな感覚が、未来永劫続くような気がしたのだ。
だけど、互いに記憶がないというのは彼女に対しても誠実じゃない。
大々的に宣言されてしまったことを受け、ほとぼりが冷めたら離婚しようと彼女に伝え、了承してもらった。
離婚するのだから、恋心は抱かないように。自分には、三条家という縛りもあるのだから。
そう思っていたのに、彼女の傍にいられる自分が嬉しくなる。
せめて彼女に恋心は伝えないようにと、悠互は事あるごとに口走った。
『利用してくれ』
しかし、彼女の新たな一面を見るたび、つい口から『可愛い』と漏れてしまった。
必死に心を隠していても、溢れ出してしまう〝愛しい〟の気持ち。
パリの夜にそれが暴走してから、自分はそのまま暴走列車になっていた。
そのことに気付かされたのが姉と対峙したあの日なのだから、本当に情けない。
朝食を終えると手持ち無沙汰になってしまい、久々に部屋の掃除をした。
本当はさっさと婚姻届に記入すれば良いのだけれど、どうもそんな気分にはならなかった。
どうせ、今日は土曜日。書いたところで、役所は休みだ。
それは言い訳だと分かっていたが、自分をごまかし掃除に勤しんだ。
しかし、ふとしたところに彼女の痕跡を見つけ、それを辿るように彼女の残した跡を探してしまう。
たった二ヶ月ほどしか一緒にいなかったのに、もうこの部屋には彼女との思い出が溢れてしまっていた。
リビングのソファ。自分のベッド。
彼女の香りを探し、共に過ごした夜が脳裏に思い浮かぶ。
――このままではダメだ。
悠互は早すぎる昼飯を喉に流し込むと、どこに行くでもなく外に出かけた。
家の中に、一人でいたくなかった。
十二月の街はキラキラしている。道行く人は肩を寄せ合い、幸せそうな笑顔を浮かべている。
日が暮れたら点灯するのだろう、イルミネーションのライトが張り巡らされた木々。
その向こうのショーウィンドウの中では、プレゼントにどうぞと言わんばかりに、どの店も人気の品を並べている。
杷留にはどれが似合うだろう。
ふとそんなことを考えてしまい、慌てて頭を振った。
クリスマスの頃には、きっと悠互の隣に彼女いない。
あてもなく街をさまよい歩き、やがて日が暮れる。
ぽつりぽつりと街灯が灯ると、同時にイルミネーションも点灯しだした。
写真を撮る、人、人、人。
悠互は幸せそうな人々につい厳しい視線を向けてしまい、そんな自分にため息をこぼした。
――俺に居場所なんて、最初からなかったのかもな。
そう思いながら、人通りの少ない路地に入った。
すると、冨永の行きつけのシックなバーが目の前に現れた。
ここは、冨永に何度も助けてもらった場所だ。
ここで、冨永にまだ若かった自分の話を聞いてもらい、救ってもらった。
そしてここは、杷留と婚姻届を記入した場所でもある――。
一人で入ったことはないが、なぜだかこの場所なら今の自分を受け入れてくれるような気がした。
どうせ、帰ってもつらいだけだ。
悠互はゆっくりと、その扉を開いた。
「あれ、三条くん」
唐突に声をかけられ、目を見開いた。
こじんまりとしたバーのカウンター席に、冨永が座っていたのだ。
ボトルネックシャツにチノパンツを合わせた私服は、男性から見ても格好いい。
彼はウイスキーを手に、マスターと談笑していたようだ。
「ひとり?」
「ええ、まあ」
悠互は答えながら、急激に居心地が悪くなった。
自分のスマホに、冨永から送られてきたあの夜の動画がある。
画角を考えると、あの映像はきっとこのあたりから撮ったものだろう。
今、目の前にいる二人は自分たちの婚姻の証人だ。
マスターだけならなにも聞いてこないだろうけれど、冨永がいるとなると状況は変わる。
「愛妻家なのに珍しい。奥さんは?」
思ったとおり、冨永はわざとらしく聞いてくる。
悠互が答えられずに視線を逸らすと、冨永はくすくす笑った。
「隣、どうぞ。今は業務外だから、何でも聞くよ?」
悠互は仕方なく、彼の隣に腰掛けた。
「彼と同じものを」
悠互はマスターに素早く注文する。だけど、冨永へ相談などするつもりのない悠互は、そのまま座ってじっとした。
この席には、勧められたから座っただけだ。
すると、沈黙を破るように冨永が口を開いた。
「〝初恋は実らない〟って言葉、知ってる?」
「な……っ!」
冨永の思いがけない言葉に、悠互は盛大に反応してしまった。
その時、マスターが静かにロックのウイスキーを悠互の前に置く。
悠互は咳払いをして、ウイスキーを口元に運んだ。
「三条くんはこの手の話題になると、すごく分かりやすいよね」
冨永はそう言って、再びくすくす笑う。
「仕事では全く顔に出さないのに。オフィスで三条くんがこんなに動揺していたら、みんなびっくりするだろうね」
冨永の言葉にため息をこぼしながら、ウイスキーに口をつける。
ひんやりとしたオン・ザ・ロックのウイスキーが喉を通り、重厚でスモーキーな香りが鼻を抜けた。
冨永らしい、濃い味わい。
彼が自分を助けてくれたときには、いつもこの香りが隣にあった。
冨永は過去の自分、すべてを知っているのだ。
今さら隠しても仕方ないか。
悠互は再びため息をこぼし、口を開いた。
いつものように朝食を作り、ダイニングに運びながらはっとした。
焼いたトーストは二人分。無意識のうちに彼女の分まで作っていたのだ。
仕方ない、昼に食べよう。そう思って一人分はキッチンに残し、一人分だけダイニングに運ぶ。
「いただきます」
座り、手を合わせ、ため息が溢れた。
目の前にあるのは、彼女に渡していた家の鍵、彼女に渡した指輪、それか、昨日放り投げてしまった婚姻届だ。
彼女がそこにいた毎日を思い出し、彼女の存在がいかに自分にとって大きかったかを思い出す。
いつからだろう。
彼女がこんなに恋しくて仕方ないのは。
朝食を口に運びながら、一人きりの咀嚼音が響くのが虚しすぎて、ついそんなことを考えてしまう。
――杷留を女性として意識したのは、確実にあの朝からだ。
とんでもないことをしてしまったと気が動転し、同時に彼女に対し罪悪感が募ったあの朝。
だけど不思議と満たされていた朝だ。
結婚していると冨永に伝えられた時、ありえないと思うと同時に、そうであったらいいとも思ってしまった。
朝の幸せな感覚が、未来永劫続くような気がしたのだ。
だけど、互いに記憶がないというのは彼女に対しても誠実じゃない。
大々的に宣言されてしまったことを受け、ほとぼりが冷めたら離婚しようと彼女に伝え、了承してもらった。
離婚するのだから、恋心は抱かないように。自分には、三条家という縛りもあるのだから。
そう思っていたのに、彼女の傍にいられる自分が嬉しくなる。
せめて彼女に恋心は伝えないようにと、悠互は事あるごとに口走った。
『利用してくれ』
しかし、彼女の新たな一面を見るたび、つい口から『可愛い』と漏れてしまった。
必死に心を隠していても、溢れ出してしまう〝愛しい〟の気持ち。
パリの夜にそれが暴走してから、自分はそのまま暴走列車になっていた。
そのことに気付かされたのが姉と対峙したあの日なのだから、本当に情けない。
朝食を終えると手持ち無沙汰になってしまい、久々に部屋の掃除をした。
本当はさっさと婚姻届に記入すれば良いのだけれど、どうもそんな気分にはならなかった。
どうせ、今日は土曜日。書いたところで、役所は休みだ。
それは言い訳だと分かっていたが、自分をごまかし掃除に勤しんだ。
しかし、ふとしたところに彼女の痕跡を見つけ、それを辿るように彼女の残した跡を探してしまう。
たった二ヶ月ほどしか一緒にいなかったのに、もうこの部屋には彼女との思い出が溢れてしまっていた。
リビングのソファ。自分のベッド。
彼女の香りを探し、共に過ごした夜が脳裏に思い浮かぶ。
――このままではダメだ。
悠互は早すぎる昼飯を喉に流し込むと、どこに行くでもなく外に出かけた。
家の中に、一人でいたくなかった。
十二月の街はキラキラしている。道行く人は肩を寄せ合い、幸せそうな笑顔を浮かべている。
日が暮れたら点灯するのだろう、イルミネーションのライトが張り巡らされた木々。
その向こうのショーウィンドウの中では、プレゼントにどうぞと言わんばかりに、どの店も人気の品を並べている。
杷留にはどれが似合うだろう。
ふとそんなことを考えてしまい、慌てて頭を振った。
クリスマスの頃には、きっと悠互の隣に彼女いない。
あてもなく街をさまよい歩き、やがて日が暮れる。
ぽつりぽつりと街灯が灯ると、同時にイルミネーションも点灯しだした。
写真を撮る、人、人、人。
悠互は幸せそうな人々につい厳しい視線を向けてしまい、そんな自分にため息をこぼした。
――俺に居場所なんて、最初からなかったのかもな。
そう思いながら、人通りの少ない路地に入った。
すると、冨永の行きつけのシックなバーが目の前に現れた。
ここは、冨永に何度も助けてもらった場所だ。
ここで、冨永にまだ若かった自分の話を聞いてもらい、救ってもらった。
そしてここは、杷留と婚姻届を記入した場所でもある――。
一人で入ったことはないが、なぜだかこの場所なら今の自分を受け入れてくれるような気がした。
どうせ、帰ってもつらいだけだ。
悠互はゆっくりと、その扉を開いた。
「あれ、三条くん」
唐突に声をかけられ、目を見開いた。
こじんまりとしたバーのカウンター席に、冨永が座っていたのだ。
ボトルネックシャツにチノパンツを合わせた私服は、男性から見ても格好いい。
彼はウイスキーを手に、マスターと談笑していたようだ。
「ひとり?」
「ええ、まあ」
悠互は答えながら、急激に居心地が悪くなった。
自分のスマホに、冨永から送られてきたあの夜の動画がある。
画角を考えると、あの映像はきっとこのあたりから撮ったものだろう。
今、目の前にいる二人は自分たちの婚姻の証人だ。
マスターだけならなにも聞いてこないだろうけれど、冨永がいるとなると状況は変わる。
「愛妻家なのに珍しい。奥さんは?」
思ったとおり、冨永はわざとらしく聞いてくる。
悠互が答えられずに視線を逸らすと、冨永はくすくす笑った。
「隣、どうぞ。今は業務外だから、何でも聞くよ?」
悠互は仕方なく、彼の隣に腰掛けた。
「彼と同じものを」
悠互はマスターに素早く注文する。だけど、冨永へ相談などするつもりのない悠互は、そのまま座ってじっとした。
この席には、勧められたから座っただけだ。
すると、沈黙を破るように冨永が口を開いた。
「〝初恋は実らない〟って言葉、知ってる?」
「な……っ!」
冨永の思いがけない言葉に、悠互は盛大に反応してしまった。
その時、マスターが静かにロックのウイスキーを悠互の前に置く。
悠互は咳払いをして、ウイスキーを口元に運んだ。
「三条くんはこの手の話題になると、すごく分かりやすいよね」
冨永はそう言って、再びくすくす笑う。
「仕事では全く顔に出さないのに。オフィスで三条くんがこんなに動揺していたら、みんなびっくりするだろうね」
冨永の言葉にため息をこぼしながら、ウイスキーに口をつける。
ひんやりとしたオン・ザ・ロックのウイスキーが喉を通り、重厚でスモーキーな香りが鼻を抜けた。
冨永らしい、濃い味わい。
彼が自分を助けてくれたときには、いつもこの香りが隣にあった。
冨永は過去の自分、すべてを知っているのだ。
今さら隠しても仕方ないか。
悠互は再びため息をこぼし、口を開いた。
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