3 / 7
中編②
しおりを挟む
「いらっしゃいませ」
いつもご贔屓にしてくれる子爵様は、店に入ってくるなり好みの絵画を見つけてはすぐに購入を決めてくれるお得意様。
「おお、店主。この絵は素晴らしい」
「こちらは新進気鋭の画家で風景画を得意としております。ですが今回初めて人物画を描いたそうです……彼の愛した女性との幸せだった日のことを思い出し、二人の後ろ姿を描いております。
後ろ姿なので二人が今どんな顔をしているのかは想像するしかありませんが……彼の彼女への慈しむ愛を感じますわ」
「そうですね、想像を掻き立てる絵ですね。ぜひ欲しい」
ーーふふっ、この画家を気に入ってくだされば彼も少しは生活が楽になるわ。
子供さんも小さいし、少しでも高値で売ってあげないと。
「ありがとうございます、では向こうで商談をしましょう」
子爵は気に入ればお金に糸目をつけないお方。
話を進め、絵の販売額が高値になった。画家にはかなりの金額を支払うことができそうなので内心ホッとしていると、何かを子爵が思い出したようで突然わたしに話をふってきた。
「店主、最近コックス侯爵の評判がかなり悪いと耳にしているかい?」
「……ええ、まあ、そうですわね、それとなくは聞いております」
ーーふふっ、もう首が回らなくなって色んな人たちに借金の申し入れをしているけど誰も相手にしていないらしいのよね。
「もしここに来ても絶対に相手にしないほうがいい。彼らは貴族としての誇りもそしてそれに見合うだけの仕事もしていない。領民から金を巻き上げて遊び呆け贅沢をして使いまくったんだ。今まで支えてきた者たちが屋敷から去ってもうお金も領地運営も回らなくなってしまった。あとは落ちるところまで落ちるしかない。誰も助けようとはしない、君も情はあるだろうが助ける価値のない男だ、絶対にやめておきなさい」
ーーそんなこと長年虐げられたわたしが一番わかっているわ。
あの人達に情なんて湧くわけがない。
だけど………
「ご忠告ありがとうございます。それでもあの人達は……血をわけた家族なのです……やはり心配はしておりますが……平民になったわたしにはなんの力もありませんから……」
ここはしおらしくして、悲しげな顔を見せた。
「彼らはこの店のことは知っているのか?」
わたしは首を横に振った。
「知らないと思います……たぶん」
ーーあの人達が知らない訳ない。だけどこの店の売り上げなんてたかが知れてるから、興味もないのだろう。
でも……多分、あと少ししたら……
嫌な予感だけは当たる。
思ったよりも早く現れた。
「お姉様ぁ!このお店とても素敵だわ」
「キャサリン様、お貴族であるあなたが平民風情のわたしのお店に来られるなんて……申し訳ありませんがぜひお引き取りを。侯爵家の名が汚れてしまいますわ」
ーー帰れ帰れ!このお店はあなたなんかが来るところではないわ。
「そんなことないわ。こんなチンケなお店だけどとても綺麗な装飾品もあるし、絵画も素敵。ねぇお姉様ぁ、このお店わたしにちょうだい」
「申し訳ございませんが、『ちょうだい』と言われて差し上げられるものではございません。
この場所にはわたしが見つけてきた大切な絵画や装飾品が置いてあります。ひとつひとつ価値を見つけ、作家や画家の方達と話をして大切にお預かりして売らせていただいているのですわ、その信頼を壊すことはできません」
ーーあなたにお店を任せればここに『置いていい』と言ってくださった方達に失礼になるわ。
「どうして?」
キョトンとするキャサリン。
ーーハアァ……わたしが今話した言葉の意味が、この子にはわからないのね。
「お姉様がこのお店を出したのでしょう?わたしがこのお店をもらってお姉様が働けばいいじゃない。お店の売り上げだけわたしが貰ってあげるわ、ふふふふ、わたしったらなんて頭がいいのかしら」
キャサリンはいいことでも思いついたかのように嬉しそうに声を弾ませている。
ーー頭が痛い。この子は寄生虫なんだわ。
良かった。早めに侯爵家で働いていたダニエルやマールス達をこのお店から離しておいて。もしこのお店で働いていることがあの両親にバレたら連れ戻されていたわ。
ダニエル達がいないとあの侯爵家は潰れてしまうしかないものね。躍起になって探しているはずだわ。
でももうダニエル達をあの屋敷には連れ戻させはしないわ。
寝る暇もなく働かされ続けボロボロになったわたしの大切な人達。今度はわたしが守るわ。
ずっと幼い頃からあの屋敷でわたしを守ってくれた人達、今度はわたしが恩返しをするの。
「キャサリン様……このお店のオーナーはわたしです。あなたはただの他人でしかないのにどうしてあなたがお金を貰えるとおもわれるのですか?」
「えっ?だって、お姉様はわたしのお姉様なのよ?お姉様のものは全てわたしのものだもの。わたしが貰うのは当たり前のことでしょう?
もう!お姉様ったら、どうしてそんなことも分からないのかしら?」
「わたしはキャサリン様とはもう他人です。あなたのご両親から縁を切られております」
「ふふっ、それなら大丈夫だわ。だってわたしは縁など切っていないもの。それは両親だけでしょう?」
奥にいたお店で働いている女の子にお茶を出すように言った。
「ねぇそこのあなた、わたしにお茶を入れてちょうだい。
あ、それから、そこにあるブローチ素敵ね。きっとわたしのために作られたものだわ。それから……窓際に置いてある宝石箱もなんて煌びやかで豪華なのかしら?それも持って帰るわ。明日はお父様とお母様も連れてくるわね。
待っていてね、最近は屋敷の中がなんだか暗くて居心地が悪かったの。
お父様もお母様もこのお店を見たら喜ぶわ。ここにある物を全部売ればしばらくはまた遊んで暮らせるわ」
そう言ってお茶を飲みながらお店の中をキョロキョロと見回しているキャサリン。
ーーこの子は何も変わっていない。今はお金に苦労しているはずなのに。
「もうわたしってほんと天才だわ!
ねっ?お姉様?早く新しい商品も置いてちょうだい。どんどん売ってね?わたし豪華な装飾が好きなの。絵画はわたしをモデルにしたらどうかしら?たくさん売れると思うの!
いい考えでしょう?」
お店の裏にいたハンクスが顔を覗かせている。
その顔は………心配していたはずなのに呆れていた。
と思ったら、キャサリンの発言にお腹を抱えて笑っているわ。
ーーうん、キャサリンをモデルにすること、かなりウケたみたいね。
「今日はとりあえずお帰りください」
お茶を飲み終わったらキャサリンに帰るように促した。
「どうして?わたしのお店なのに嫌よ!早く今日の売り上げをちょうだい。わたし最近ドレスを作っていないの。美味しいスイーツのお店にも行きたいし遊びにも行きたいわ」
「ケリー様と婚約されたと聞いております。ケリー様に買っていただけばよろしいのでは?」
「ケリー?ケリーは彼のお父様に仕事をするように言われて毎日働いているわ。わたしもうケリーなんていらないの、お姉様にあげるわ」
「ケリー様は貴族です。平民でしかないわたしとは釣り合いませんし、キャサリン様の大切な婚約者でしょう?」
多分おじ様は、この二人をいずれ放逐するのだろうけど。侯爵家にキャサリンを嫁として迎えることはしないだろう。
おじ様にとってこの二人は害でしかないもの。
わたしもそろそろ次の準備をしなくては……
もうこれ以上この人達と関わりたくないもの。
キャサリンには少しお金を握らせて帰ってもらった。
だけどキャサリンのことだから毎日このお店に顔を出しにくるだろう。
お金を強請りに……はああ。
いつもご贔屓にしてくれる子爵様は、店に入ってくるなり好みの絵画を見つけてはすぐに購入を決めてくれるお得意様。
「おお、店主。この絵は素晴らしい」
「こちらは新進気鋭の画家で風景画を得意としております。ですが今回初めて人物画を描いたそうです……彼の愛した女性との幸せだった日のことを思い出し、二人の後ろ姿を描いております。
後ろ姿なので二人が今どんな顔をしているのかは想像するしかありませんが……彼の彼女への慈しむ愛を感じますわ」
「そうですね、想像を掻き立てる絵ですね。ぜひ欲しい」
ーーふふっ、この画家を気に入ってくだされば彼も少しは生活が楽になるわ。
子供さんも小さいし、少しでも高値で売ってあげないと。
「ありがとうございます、では向こうで商談をしましょう」
子爵は気に入ればお金に糸目をつけないお方。
話を進め、絵の販売額が高値になった。画家にはかなりの金額を支払うことができそうなので内心ホッとしていると、何かを子爵が思い出したようで突然わたしに話をふってきた。
「店主、最近コックス侯爵の評判がかなり悪いと耳にしているかい?」
「……ええ、まあ、そうですわね、それとなくは聞いております」
ーーふふっ、もう首が回らなくなって色んな人たちに借金の申し入れをしているけど誰も相手にしていないらしいのよね。
「もしここに来ても絶対に相手にしないほうがいい。彼らは貴族としての誇りもそしてそれに見合うだけの仕事もしていない。領民から金を巻き上げて遊び呆け贅沢をして使いまくったんだ。今まで支えてきた者たちが屋敷から去ってもうお金も領地運営も回らなくなってしまった。あとは落ちるところまで落ちるしかない。誰も助けようとはしない、君も情はあるだろうが助ける価値のない男だ、絶対にやめておきなさい」
ーーそんなこと長年虐げられたわたしが一番わかっているわ。
あの人達に情なんて湧くわけがない。
だけど………
「ご忠告ありがとうございます。それでもあの人達は……血をわけた家族なのです……やはり心配はしておりますが……平民になったわたしにはなんの力もありませんから……」
ここはしおらしくして、悲しげな顔を見せた。
「彼らはこの店のことは知っているのか?」
わたしは首を横に振った。
「知らないと思います……たぶん」
ーーあの人達が知らない訳ない。だけどこの店の売り上げなんてたかが知れてるから、興味もないのだろう。
でも……多分、あと少ししたら……
嫌な予感だけは当たる。
思ったよりも早く現れた。
「お姉様ぁ!このお店とても素敵だわ」
「キャサリン様、お貴族であるあなたが平民風情のわたしのお店に来られるなんて……申し訳ありませんがぜひお引き取りを。侯爵家の名が汚れてしまいますわ」
ーー帰れ帰れ!このお店はあなたなんかが来るところではないわ。
「そんなことないわ。こんなチンケなお店だけどとても綺麗な装飾品もあるし、絵画も素敵。ねぇお姉様ぁ、このお店わたしにちょうだい」
「申し訳ございませんが、『ちょうだい』と言われて差し上げられるものではございません。
この場所にはわたしが見つけてきた大切な絵画や装飾品が置いてあります。ひとつひとつ価値を見つけ、作家や画家の方達と話をして大切にお預かりして売らせていただいているのですわ、その信頼を壊すことはできません」
ーーあなたにお店を任せればここに『置いていい』と言ってくださった方達に失礼になるわ。
「どうして?」
キョトンとするキャサリン。
ーーハアァ……わたしが今話した言葉の意味が、この子にはわからないのね。
「お姉様がこのお店を出したのでしょう?わたしがこのお店をもらってお姉様が働けばいいじゃない。お店の売り上げだけわたしが貰ってあげるわ、ふふふふ、わたしったらなんて頭がいいのかしら」
キャサリンはいいことでも思いついたかのように嬉しそうに声を弾ませている。
ーー頭が痛い。この子は寄生虫なんだわ。
良かった。早めに侯爵家で働いていたダニエルやマールス達をこのお店から離しておいて。もしこのお店で働いていることがあの両親にバレたら連れ戻されていたわ。
ダニエル達がいないとあの侯爵家は潰れてしまうしかないものね。躍起になって探しているはずだわ。
でももうダニエル達をあの屋敷には連れ戻させはしないわ。
寝る暇もなく働かされ続けボロボロになったわたしの大切な人達。今度はわたしが守るわ。
ずっと幼い頃からあの屋敷でわたしを守ってくれた人達、今度はわたしが恩返しをするの。
「キャサリン様……このお店のオーナーはわたしです。あなたはただの他人でしかないのにどうしてあなたがお金を貰えるとおもわれるのですか?」
「えっ?だって、お姉様はわたしのお姉様なのよ?お姉様のものは全てわたしのものだもの。わたしが貰うのは当たり前のことでしょう?
もう!お姉様ったら、どうしてそんなことも分からないのかしら?」
「わたしはキャサリン様とはもう他人です。あなたのご両親から縁を切られております」
「ふふっ、それなら大丈夫だわ。だってわたしは縁など切っていないもの。それは両親だけでしょう?」
奥にいたお店で働いている女の子にお茶を出すように言った。
「ねぇそこのあなた、わたしにお茶を入れてちょうだい。
あ、それから、そこにあるブローチ素敵ね。きっとわたしのために作られたものだわ。それから……窓際に置いてある宝石箱もなんて煌びやかで豪華なのかしら?それも持って帰るわ。明日はお父様とお母様も連れてくるわね。
待っていてね、最近は屋敷の中がなんだか暗くて居心地が悪かったの。
お父様もお母様もこのお店を見たら喜ぶわ。ここにある物を全部売ればしばらくはまた遊んで暮らせるわ」
そう言ってお茶を飲みながらお店の中をキョロキョロと見回しているキャサリン。
ーーこの子は何も変わっていない。今はお金に苦労しているはずなのに。
「もうわたしってほんと天才だわ!
ねっ?お姉様?早く新しい商品も置いてちょうだい。どんどん売ってね?わたし豪華な装飾が好きなの。絵画はわたしをモデルにしたらどうかしら?たくさん売れると思うの!
いい考えでしょう?」
お店の裏にいたハンクスが顔を覗かせている。
その顔は………心配していたはずなのに呆れていた。
と思ったら、キャサリンの発言にお腹を抱えて笑っているわ。
ーーうん、キャサリンをモデルにすること、かなりウケたみたいね。
「今日はとりあえずお帰りください」
お茶を飲み終わったらキャサリンに帰るように促した。
「どうして?わたしのお店なのに嫌よ!早く今日の売り上げをちょうだい。わたし最近ドレスを作っていないの。美味しいスイーツのお店にも行きたいし遊びにも行きたいわ」
「ケリー様と婚約されたと聞いております。ケリー様に買っていただけばよろしいのでは?」
「ケリー?ケリーは彼のお父様に仕事をするように言われて毎日働いているわ。わたしもうケリーなんていらないの、お姉様にあげるわ」
「ケリー様は貴族です。平民でしかないわたしとは釣り合いませんし、キャサリン様の大切な婚約者でしょう?」
多分おじ様は、この二人をいずれ放逐するのだろうけど。侯爵家にキャサリンを嫁として迎えることはしないだろう。
おじ様にとってこの二人は害でしかないもの。
わたしもそろそろ次の準備をしなくては……
もうこれ以上この人達と関わりたくないもの。
キャサリンには少しお金を握らせて帰ってもらった。
だけどキャサリンのことだから毎日このお店に顔を出しにくるだろう。
お金を強請りに……はああ。
3,510
あなたにおすすめの小説
【完結】女王と婚約破棄して義妹を選んだ公爵には、痛い目を見てもらいます。女王の私は田舎でのんびりするので、よろしくお願いしますね。
五月ふう
恋愛
「シアラ。お前とは婚約破棄させてもらう。」
オークリィ公爵がシアラ女王に婚約破棄を要求したのは、結婚式の一週間前のことだった。
シアラからオークリィを奪ったのは、妹のボニー。彼女はシアラが苦しんでいる姿を見て、楽しそうに笑う。
ここは南の小国ルカドル国。シアラは御年25歳。
彼女には前世の記憶があった。
(どうなってるのよ?!)
ルカドル国は現在、崩壊の危機にある。女王にも関わらず、彼女に使える使用人は二人だけ。賃金が払えないからと、他のものは皆解雇されていた。
(貧乏女王に転生するなんて、、、。)
婚約破棄された女王シアラは、頭を抱えた。前世で散々な目にあった彼女は、今回こそは幸せになりたいと強く望んでいる。
(ひどすぎるよ、、、神様。金髪碧眼の、誰からも愛されるお姫様に転生させてって言ったじゃないですか、、、。)
幸せになれなかった前世の分を取り返すため、女王シアラは全力でのんびりしようと心に決めた。
最低な元婚約者も、継妹も知ったこっちゃない。
(もう婚約破棄なんてされずに、幸せに過ごすんだーー。)
妹を叩いた?事実ですがなにか?
基本二度寝
恋愛
王太子エリシオンにはクアンナという婚約者がいた。
冷たい瞳をした婚約者には愛らしい妹マゼンダがいる。
婚約者に向けるべき愛情をマゼンダに向けていた。
そんな愛らしいマゼンダが、物陰でひっそり泣いていた。
頬を押えて。
誰が!一体何が!?
口を閉ざしつづけたマゼンダが、打った相手をようやく口にして、エリシオンの怒りが頂点に達した。
あの女…!
※えろなし
※恋愛カテゴリーなのに恋愛させてないなと思って追加21/08/09
甘やかされて育ってきた妹に、王妃なんて務まる訳がないではありませんか。
木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるラフェリアは、実家との折り合いが悪く、王城でメイドとして働いていた。
そんな彼女は優秀な働きが認められて、第一王子と婚約することになった。
しかしその婚約は、すぐに破談となる。
ラフェリアの妹であるメレティアが、王子を懐柔したのだ。
メレティアは次期王妃となることを喜び、ラフェリアの不幸を嘲笑っていた。
ただ、ラフェリアはわかっていた。甘やかされて育ってきたわがまま妹に、王妃という責任ある役目は務まらないということを。
その兆候は、すぐに表れた。以前にも増して横暴な振る舞いをするようになったメレティアは、様々な者達から反感を買っていたのだ。
【完結】残酷な現実はお伽噺ではないのよ
綾雅(りょうが)今月は2冊出版!
恋愛
「アンジェリーナ・ナイトレイ。貴様との婚約を破棄し、我が国の聖女ミサキを害した罪で流刑に処す」
物語でよくある婚約破棄は、王族の信頼を揺るがした。婚約は王家と公爵家の契約であり、一方的な破棄はありえない。王子に腰を抱かれた聖女は、物語ではない現実の残酷さを突きつけられるのであった。
★公爵令嬢目線 ★聖女目線、両方を掲載します。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
2023/01/11……カクヨム、恋愛週間 21位
2023/01/10……小説家になろう、日間恋愛異世界転生/転移 1位
2023/01/09……アルファポリス、HOT女性向け 28位
2023/01/09……エブリスタ、恋愛トレンド 28位
2023/01/08……完結
なにをおっしゃいますやら
基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。
エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。
微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。
エブリシアは苦笑した。
今日までなのだから。
今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。
【完結】婚約破棄したのに殿下が何かと絡んでくる
冬月光輝
恋愛
「お前とは婚約破棄したけど友達でいたい」
第三王子のカールと五歳の頃から婚約していた公爵令嬢のシーラ。
しかし、カールは妖艶で美しいと評判の子爵家の次女マリーナに夢中になり強引に婚約破棄して、彼女を新たな婚約者にした。
カールとシーラは幼いときより交流があるので気心の知れた関係でカールは彼女に何でも相談していた。
カールは婚約破棄した後も当然のようにシーラを相談があると毎日のように訪ねる。
欲に負けた婚約者は代償を払う
京月
恋愛
偶然通りかかった空き教室。
そこにいたのは親友のシレラと私の婚約者のベルグだった。
「シレラ、ず、ずっと前から…好きでした」
気が付くと私はゼン先生の前にいた。
起きたことが理解できず、涙を流す私を優しく包み込んだゼン先生は膝をつく。
「私と結婚を前提に付き合ってはもらえないだろうか?」
(完)イケメン侯爵嫡男様は、妹と間違えて私に告白したらしいー婚約解消ですか?嬉しいです!
青空一夏
恋愛
私は学園でも女生徒に憧れられているアール・シュトン候爵嫡男様に告白されました。
図書館でいきなり『愛している』と言われた私ですが、妹と勘違いされたようです?
全5話。ゆるふわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる