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中編⑤
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あれからお父様とキャサリンは毎日昼ごろやってきては店の売り上げを持って行くようになった。
ハンクスはその証人になるため、お店でチェックをしている。
いくらお金を持って行っているのかどんな言動をしたのか全て記録に残してもらっている。
もちろんわたしもハンクスも叩かれたり殴られたりする度に医師に診てもらい診断書も書いてもらっている。
ーーうん、とっても痛いし出来るだけ避けたいので、二人を怒らせないように最近はしているわ。
ただわたしもハンクスも平民でしかない。まだ侯爵である父を訴えるのは難しい。
所詮平民の言うことなど役人達は訴えても握り潰してしまう。いくら落ちぶれていてもやはり高位貴族の言うことの方が正しい。
侯爵に『何もしていない』と言われればわたし達が出した証拠など簡単に握りつぶされ無かったことにされてしまう。
だから彼だけでは足りないかもしれないとわたしはもう一人の証人になってもらえる人を手配していた。
偽物や贋作を敢えて買ってくれる伯母様の友人で隣国に住んでいるフランソア夫人だ。
今この国に遊びにきていて伯母様の屋敷に住んでいる。もちろんお父様は知らない。全く交流がないおかげでお店に来ても『いいカモ』だと思って色々なものを高く売りつけている。
フランソア夫人はアリス商団のお得意様でもあり商品を卸してくれる仕事仲間でもある。
お父様達の事情を全て知った上で協力してくださっている。
「いらっしゃいませ」
「今日新しい絵画が入っていますが如何ですか?」
お父様はいいカモが来たと手を擦り合わせてニコニコしながら夫人のそばに寄って行く。
「あら、素敵な作品ね?」
ーーその作品はフランソア様の娘さんが手習いで描いたもの。
「ええ、有名な画家が描いたものです。いかがですか?」
ーーお父様……有名な画家って……名前を聞かれたらなんで答えるのかしら?きちんと名前も考えてるのかしら?
「そう……素敵ね、おいくらかしら?」
「そうですね……お安くして……これくらいで如何ですか?」
わたしは紙に書いた値段を見て驚いた。
小さな家なら買える値段だ。フランソア夫人が隣国から来ているからわからないだろうと値段を釣り上げているけど、普通そんな値段でよく知らない画家の絵なんて買わないわよ!
わたしはお父様の後ろで目をパチクリさせているとフランソア夫人が目配せをしてフッと笑った。
「ええ、買いましょう。とっても素敵な絵だもの。後日わたしの国に持って帰るからそれまでここに大切に保管しておいて欲しいの」
「もちろんです。ではこちらでお会計を!」
フランソア夫人が細めた目で柔らかい笑みを浮かべ、わたしを見て微かに頭を動かした。
わたしもお父様に見つからないように頭を軽く下げた。
ーーあと少し。
フランソア夫人が帰ったあと、キャサリンとお父様が買った絵をしみじみと見ながら呟いていた。
「こんな絵が2000万ベルで売れるならうちの可愛いキャサリンの絵ならもっと高く売れそうだな」
「ほんと、どう見てもど素人が描いた絵にしか見えないわよね?芸術ってよくわからないわ。この絵の価値って一体なんなのかしら?」
ーーええ、どう見てもそう思うでしょう。だってフランソア様の息子さんが10歳の時に描いた風景画だもの。
ただの子供の絵でしかないはずだわ。
わたしは笑うのを堪えてグッとお腹に力を入れて立っているのがやっとだった。
ちょっとでも力を抜いたら大笑いしそうだった。横にいたハンクスは笑い上戸なのでバレないかとヒヤヒヤした。
ーーもう!笑いすぎよ!ハンクス!
そしてひと月が経ちやっとお父様がこのお店の権利をわたしから奪った。侯爵家は借金のため差し押さえられて住めなくなって、このお店の二階に住むらしい。
唯一残された金蔓を自分のものにしたいようだ。
使用人全て給料をまともに払えず解雇されたらしい。
ずっと気になっていたお母様は……もう屋敷からとっくの昔に逃げ出していた。
自分の宝石を持てるだけ持って出て行ったらしい。逃げ出したことで、お母様は法律上貴族としての権利を放棄したことになり侯爵夫人として守られて簡単に捕まることもなく借金も猶予されていた。逃げたことで結局平民として捕まえられた。
お金を貸していた貴族がしっかりお母様を捕らえて、宝石は全て借金の返済として使われたらしい。それでもまだまだお母様名義の借金はたくさん残っていた。
ーー贅沢のしすぎだったのよ。
40歳過ぎのおばさん好きの男達が通う娼館で今は働かされていると伯母様が言っていた。
使えなくなったら、掃除婦として働き一生借金を返していかなければならないらしい。
あのお母様がどこまで耐えられるのか……
大切な可愛いキャサリンを捨ててでも自分だけは生き残ろうと逃げ出したあの人が、どん底の生活に耐えられるとは思えない。
そしてお父様とキャサリンは、わたしと言うお金をたかられる『もの』を見つけ、今は一人でもそこに寄ってこないで欲しいと思っている二人はお母様がいなくなったことを喜んでいる。
伯母様曰く屋敷にあった金目の物はほとんど差し押さえられて持っていかれたらしい。
領地も全て売り払われて残ったのは屋敷と借金と侯爵という名前だけの地位。
それでも二人はまだわたしという『もの』があるので最後までたかるつもりらしい。
本当は祖父母のところへお金をせびりに行きたいのだろうけど、伯母様たちのおかげで近づくことすらできないでいた。
「おい、この店の権利書を寄越せ!」
「そうよ!お姉様!お姉様にこの店はもったいないわ」
「キャサリン様……ここはわたしの大切なお店なんです」
「だからって何?わたしが欲しいと言ってるんだからさっさと渡しなさいよ!」
「ほら!ここにサインするんだ!」
抵抗するわたしの体を押さえつけた。
ーー本当はさっさと渡してしまいたい。だけど怪しまれてはいけない。しっかり犯罪者になってもらわないと。
「嫌がるならお前を娼館に売ってもいいんだぞ?お前が金を稼いでくれるならそれでもいいんだ!うちの可愛いキャサリンのためにそうしようか?」
ニタニタと笑う気持ち悪いと笑顔。ゾッとしながらも一応抵抗してみせる。
ーーこの人から愛を乞おうとしたなんて……ほんとバカよね。今なら絶対要らないわ。
ハンクスは右手を握りしめていつお父様を殴りかかろうかと構えているのがわかった。
ーー絶対ダメ!まだ爵位は返していないの。
あと少し、あと少しでこの男も平民になる。平民になれば守られるものはなくなって、しっかりと裁きを受けられる。
略奪と暴行、そして、詐欺罪。処刑されることはない。だって借金を返済できていないためこれから労働で返していかなければならなくなるだろうから。
それはキャサリンも同じこと。
あと少しでわたしは自由になれる。
そしてこの人たちに苦しめられてきたたくさんの人たちのために復讐が出来る。
わたしはだから甘んじて暴力を受け入れる。
でもね、まさか………キャサリンが………
「あははははははっ、お姉様が苦しむ顔を見るのが最高に楽しいわ」
わたしのお腹から赤い血が流れ出した。
キャサリンはお金もない。贅沢ができない生活に耐えられなくなって狂っていた。
いくらこのお店の売り上げがあっても、侯爵家で過ごしてきた贅沢が出来るわけがない。
ケリーはさっさとキャサリンを捨てて年上の未亡人のところへ婿に入った。
キャサリン達にたかられ、喰いつくされて生きるより惨めでも年上の妻を選んだらしい。
もうキャサリンに残されたのは、わたしから奪う楽しみだけ。
「お姉様、わたしにお姉様の命をちょうだい」
「………………」
ハンクスはその証人になるため、お店でチェックをしている。
いくらお金を持って行っているのかどんな言動をしたのか全て記録に残してもらっている。
もちろんわたしもハンクスも叩かれたり殴られたりする度に医師に診てもらい診断書も書いてもらっている。
ーーうん、とっても痛いし出来るだけ避けたいので、二人を怒らせないように最近はしているわ。
ただわたしもハンクスも平民でしかない。まだ侯爵である父を訴えるのは難しい。
所詮平民の言うことなど役人達は訴えても握り潰してしまう。いくら落ちぶれていてもやはり高位貴族の言うことの方が正しい。
侯爵に『何もしていない』と言われればわたし達が出した証拠など簡単に握りつぶされ無かったことにされてしまう。
だから彼だけでは足りないかもしれないとわたしはもう一人の証人になってもらえる人を手配していた。
偽物や贋作を敢えて買ってくれる伯母様の友人で隣国に住んでいるフランソア夫人だ。
今この国に遊びにきていて伯母様の屋敷に住んでいる。もちろんお父様は知らない。全く交流がないおかげでお店に来ても『いいカモ』だと思って色々なものを高く売りつけている。
フランソア夫人はアリス商団のお得意様でもあり商品を卸してくれる仕事仲間でもある。
お父様達の事情を全て知った上で協力してくださっている。
「いらっしゃいませ」
「今日新しい絵画が入っていますが如何ですか?」
お父様はいいカモが来たと手を擦り合わせてニコニコしながら夫人のそばに寄って行く。
「あら、素敵な作品ね?」
ーーその作品はフランソア様の娘さんが手習いで描いたもの。
「ええ、有名な画家が描いたものです。いかがですか?」
ーーお父様……有名な画家って……名前を聞かれたらなんで答えるのかしら?きちんと名前も考えてるのかしら?
「そう……素敵ね、おいくらかしら?」
「そうですね……お安くして……これくらいで如何ですか?」
わたしは紙に書いた値段を見て驚いた。
小さな家なら買える値段だ。フランソア夫人が隣国から来ているからわからないだろうと値段を釣り上げているけど、普通そんな値段でよく知らない画家の絵なんて買わないわよ!
わたしはお父様の後ろで目をパチクリさせているとフランソア夫人が目配せをしてフッと笑った。
「ええ、買いましょう。とっても素敵な絵だもの。後日わたしの国に持って帰るからそれまでここに大切に保管しておいて欲しいの」
「もちろんです。ではこちらでお会計を!」
フランソア夫人が細めた目で柔らかい笑みを浮かべ、わたしを見て微かに頭を動かした。
わたしもお父様に見つからないように頭を軽く下げた。
ーーあと少し。
フランソア夫人が帰ったあと、キャサリンとお父様が買った絵をしみじみと見ながら呟いていた。
「こんな絵が2000万ベルで売れるならうちの可愛いキャサリンの絵ならもっと高く売れそうだな」
「ほんと、どう見てもど素人が描いた絵にしか見えないわよね?芸術ってよくわからないわ。この絵の価値って一体なんなのかしら?」
ーーええ、どう見てもそう思うでしょう。だってフランソア様の息子さんが10歳の時に描いた風景画だもの。
ただの子供の絵でしかないはずだわ。
わたしは笑うのを堪えてグッとお腹に力を入れて立っているのがやっとだった。
ちょっとでも力を抜いたら大笑いしそうだった。横にいたハンクスは笑い上戸なのでバレないかとヒヤヒヤした。
ーーもう!笑いすぎよ!ハンクス!
そしてひと月が経ちやっとお父様がこのお店の権利をわたしから奪った。侯爵家は借金のため差し押さえられて住めなくなって、このお店の二階に住むらしい。
唯一残された金蔓を自分のものにしたいようだ。
使用人全て給料をまともに払えず解雇されたらしい。
ずっと気になっていたお母様は……もう屋敷からとっくの昔に逃げ出していた。
自分の宝石を持てるだけ持って出て行ったらしい。逃げ出したことで、お母様は法律上貴族としての権利を放棄したことになり侯爵夫人として守られて簡単に捕まることもなく借金も猶予されていた。逃げたことで結局平民として捕まえられた。
お金を貸していた貴族がしっかりお母様を捕らえて、宝石は全て借金の返済として使われたらしい。それでもまだまだお母様名義の借金はたくさん残っていた。
ーー贅沢のしすぎだったのよ。
40歳過ぎのおばさん好きの男達が通う娼館で今は働かされていると伯母様が言っていた。
使えなくなったら、掃除婦として働き一生借金を返していかなければならないらしい。
あのお母様がどこまで耐えられるのか……
大切な可愛いキャサリンを捨ててでも自分だけは生き残ろうと逃げ出したあの人が、どん底の生活に耐えられるとは思えない。
そしてお父様とキャサリンは、わたしと言うお金をたかられる『もの』を見つけ、今は一人でもそこに寄ってこないで欲しいと思っている二人はお母様がいなくなったことを喜んでいる。
伯母様曰く屋敷にあった金目の物はほとんど差し押さえられて持っていかれたらしい。
領地も全て売り払われて残ったのは屋敷と借金と侯爵という名前だけの地位。
それでも二人はまだわたしという『もの』があるので最後までたかるつもりらしい。
本当は祖父母のところへお金をせびりに行きたいのだろうけど、伯母様たちのおかげで近づくことすらできないでいた。
「おい、この店の権利書を寄越せ!」
「そうよ!お姉様!お姉様にこの店はもったいないわ」
「キャサリン様……ここはわたしの大切なお店なんです」
「だからって何?わたしが欲しいと言ってるんだからさっさと渡しなさいよ!」
「ほら!ここにサインするんだ!」
抵抗するわたしの体を押さえつけた。
ーー本当はさっさと渡してしまいたい。だけど怪しまれてはいけない。しっかり犯罪者になってもらわないと。
「嫌がるならお前を娼館に売ってもいいんだぞ?お前が金を稼いでくれるならそれでもいいんだ!うちの可愛いキャサリンのためにそうしようか?」
ニタニタと笑う気持ち悪いと笑顔。ゾッとしながらも一応抵抗してみせる。
ーーこの人から愛を乞おうとしたなんて……ほんとバカよね。今なら絶対要らないわ。
ハンクスは右手を握りしめていつお父様を殴りかかろうかと構えているのがわかった。
ーー絶対ダメ!まだ爵位は返していないの。
あと少し、あと少しでこの男も平民になる。平民になれば守られるものはなくなって、しっかりと裁きを受けられる。
略奪と暴行、そして、詐欺罪。処刑されることはない。だって借金を返済できていないためこれから労働で返していかなければならなくなるだろうから。
それはキャサリンも同じこと。
あと少しでわたしは自由になれる。
そしてこの人たちに苦しめられてきたたくさんの人たちのために復讐が出来る。
わたしはだから甘んじて暴力を受け入れる。
でもね、まさか………キャサリンが………
「あははははははっ、お姉様が苦しむ顔を見るのが最高に楽しいわ」
わたしのお腹から赤い血が流れ出した。
キャサリンはお金もない。贅沢ができない生活に耐えられなくなって狂っていた。
いくらこのお店の売り上げがあっても、侯爵家で過ごしてきた贅沢が出来るわけがない。
ケリーはさっさとキャサリンを捨てて年上の未亡人のところへ婿に入った。
キャサリン達にたかられ、喰いつくされて生きるより惨めでも年上の妻を選んだらしい。
もうキャサリンに残されたのは、わたしから奪う楽しみだけ。
「お姉様、わたしにお姉様の命をちょうだい」
「………………」
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