聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜

CHACOとJAGURA

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第四部 聖王編

第十九回

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 一方。
 
 ヘラの肛門に『おしおき』をし、イズヴァルトを股間のもので圧倒したナエバニア=エルフの族長、カジミェシュ=ウンノフスキは、この島から離れずにいた。
 
「おおう……たまらねえですべえ……」

 船の自室で、毛布を敷いたその上に立ち、飽くことのない快楽に耽っていた。50センチにまで伸びた己の男根は、海藻から取ったぬるぬるとした汁をまんべんなくつけた、クリスタのとても大きな乳房の狭間にこすられていたのだ。
 
「おおう。おおおう……」

 バッキバキに膨らみ上を向きっぱなしの陰茎でこする肌は、きめ細かく吸いついてきた。クリスタはすべりよく肉の幹を乳間でさすり、我慢汁をこぼす亀頭を頬と唇で愛であげる。
 
「こっちはどうずら?」

 クリスタは身体の動きを止めて舌を出して、カジミェシュの先端の裏側をくすぐり始めた。
 
「ひょおおお……いいですべえ……も、もうそろそろだしちゃいますべえよ」

 クリスタは口をすぼめ、乳房で甘くしごきながら首を動かした。食いしん坊のクリスタのフェラチオは、陰茎を喰らう様な凄みを持ち合わせていた。ちんぽが喰われる、と思われるほどだ。
 
 乳房でくすぐられ、亀頭を肉付き良い口に吸われたカジミェシュは、貫く喜びを覚えながら声を上げた。
 
「もうだめ! ああああーっ!」

 クリスタの中に精が流し込まれた。彼女はそれを余さず飲み込み、残り汁をこぼす鈴口を舌でくすぐる。右の乳首を裏筋にあててゆっくりとくすぐり、カジミェシュの官能をますます喜ばせながらだ。

「ますます出したくなりますべえ。今日もこれだけじゃ終わらねえですべえよ……」

 クリスタは亀頭から口を離して微笑んだ。カジミェシュを抱きかかえて毛布の上に寝転がり、太い脚を大きく広げ、その間にある濡れた裂に迎え入れた。
 
「だったら、おらをたっくさんイキ狂わせてすっきりするずらよ?」
「そ、そうですべえね。そんじゃ……」

 カジミェシュはうなずいた。喜々としてクリスタの中に入り込んだ。50センチもあるから体勢はきついが、ハーフリングの強靭な身体だからなんともない。
 
 太く、長いものが子宮口の近くにまで届くと、クリスタはよがり始めた。そこからは激しい肉の交じり合いだ。カジミェシュは大声をあげながら彼女の洞窟を探窟し、往来した。
 
 カジミェシュの腰の動きは激しく、クリスタのとても大きな2つの乳がたっぷりと揺れるのを堪能しながら、彼女を何度も絶頂させた。けれども、その行いは途中で何度も小休止を繰り返した。射精のせいだ。カジミェシュは彼女以上に果ててしまった。
 
 そこには制覇、という言葉は見いだせない。むしろ、この魅惑の洞窟に絡めとられ、夢中にさせられ、二度と地上に出たくなくなる。いや、出られない。生暖かいじわっとした魔宮に、心と身体を征服させられてしまった。
 
 カジミェシュはおよそ20発も出して交合を続けた。その小さな身体からは信じられない程の前立腺の分泌液をクリスタの中にぶちまけ、下に敷いていた毛布を汚した。ようやくちんちんがへなへなになって萎むと、彼女の上に乗ってささやいた。
 
「どうですべえ。おれのおめかけさんとなって、ナエバニアで暮しませんかべえ?」

 クリスタは、快楽の余韻に耽った身体を気だるげに動かした。カジミェシュを柔らかな身体で強く抱きしめた。
 
「カジミェシュさんこそ、族長の座をダニェルあたりに譲って、おらとこのサワータキャビクで暮せばいいずらよ?」
「む。それはできねえ相談ですべえよ……」

 カジミェシュは顔をゆがませてため息をついた。金色エルフで最強と言われるダニェル=イヴァノフは、彼の娘婿であるが、今すぐ後継者にとは考えていなかった。愛娘であるニナと族長のもう1人の子、可愛いヴァシルと共に、傭兵をしながらあちらこちらで旅をしている。そういう経験は将来において良く作用するだろう。そう思ってナエバニアにはとどめ置かなかった。
 
「それに婿どのはギタナスさんの片腕みてえなものですべえし、ナエバニアはまだまだおれを必要としておりますべえ」

 そう言って起き上がると、至極残念そうなクリスタの唇を吸って部屋を出た。シャワー室に向かう為にだ。
 
 このハーフリングの足取りは、とても元気が無くてふらふらとしていた。クリスタと出会ってからのこの数日、撃ち尽くすまでセックスに励んでいたからだ。睡眠時間を2時間にまで削ってだ。クリスタは元気だったが、1日に最低6時間は寝ないと調子が悪くなるカジミェシュは疲れ切っていた。

 しかしである。おっぱい星人の彼はクリスタが傍にいると休めなかった。精巣が過酷に働き、前立腺が他の臓器からの栄養を吸い取って汁を量産してしまった。ちんちんだけは元気だった。いや、他に行きわたるべき養分がそちらに全部集まってしまった。
 
 ぼんやりとしながらぬるいシャワーで身体の汗を落としてクリスタの元に戻ると、たちまち勃起してしまった。行為は再開された。部屋に料理番がそっと寄越してくれた食事をかじりながらの交合だった。肉棒と女陰の格闘は、次の食事時まで続いた。それでも欲望は収まらなかった。
 
 その悦楽に親しみたいが為に、カジミェシュはクボーニコフからの要請を蹴り続けていた。クボーニコフ海軍は、ある作戦計画を実行に移そうとしていた。なかなか落とせないアガノモック諸島をスルーし、パラッツォ教団の東の最重要拠点たる、エチゴニア島の制圧であった。
 
 
□ □ □ □ □
 
 
 港に停泊するカジミェシュの船の隣、船体を朱色に塗り、縁のあちこちに金の塗料を施した軍船があった。クボーニコフ海軍の指揮船だ。
 
 その船に鎮座するのは『北軍』の第四艦隊の総司令、ノウ=ムヒョン。冷たい潮風が吹く甲板の上を、彼は苛立たし気に行ったり来たりを繰り返していた。立ち止まると、具足で包んだでっぷりとした身体を震わせ、周囲にいる兵らに怒鳴り散らした。
 
「まだかっ! まだなのかっ!」

 彼は目についた海兵に向かい、手に持っていた鞭を投げつけた。

「カジミェシュ様はまだ、準備が整っておらんのか! 参陣なされているというのにどういう了見だ! クリスタという女エルフがいくさよりもそんなに大事か! たかがべっちょに何故こうも時間をかける! 浸り続ける!」
 
 その声に、甲板後方に逃げていた彼の副官らはひそひそ声でこう言った。お前だってそうだろうが。船内にはノウの妾が5人も控えていた。命令を出す時と食事をする時以外、性交ばかりしているのだ、この男は。この男の身体には、絶倫ばかりの亜人種の血が流れていた。オーガ族のだ。
 
 とはいえツノは生えていない。母親がオーガで父親がニンゲン、オーガとして生まれる確率の低い組み合わせで生を受けた。父は王族で、母は王国北部の海岸を拠点とする、ノウ海賊団の令嬢であった。オーガにはなれなかったが、その代わりに長い寿命と優れた体力を得ていた。
 
 かれこれ90歳になるが見かけはまだ50ぐらいに見える。股間のものはオーガ族並みで、1日に5人の女を相手にしないと収まらないぐらいに猛々しかった。王国海軍の武将として、60年以上も宮仕えをしてきた重鎮でもあった。
 
「おい、お前!」

 ノウは鞭を投げつけられた、やせぎすで顔色が悪い水兵に命じた。カジミェシュを呼んで来い。
 
「ええっ! オラがするんだっぺか!」
「つべこべぬかすな! その土百姓首を切り落としてやろうか! さっさと行ってこい!」
「へええ……」

 水平は背を丸めながら桟橋へ出て行った。丁度その頃にである。入れ違いで伝令兵が入って来た。港の周囲に巡らせた櫓に待機していた者だ。ツノが生えた少年のオーガだった。ノウ海賊団に所属する武辺者だ。ノウの母がつけてくれた者であるが、この将軍はそれを知らなかった。
 
「ご注進!」
「なんだ! おまえんところの砦は、通信魔道士がおらんのか!」
「んなもん雇う予算をもらってねえっぺ! 王様からもらった第四艦隊の予算を、宝石とか美女とかに流したやつは、どこのどいつだっぺや!」
 
 伝令に怒鳴り返されたノウは、ぐぬぬ、と歯ぎしりをして剣を抜いた。その伝令も腰のものを抜く。海賊あがりの水兵はきわめて気が荒かった。
 
 周囲の者が割って止めようとするが斬り合いがはじまった。将軍は伝令の若々しい動きについてこれずにものの3合で勝負は決まった。剣を叩き落とされ、首元に切っ先を突きつけられた。
 
「お、おのれ……!」
「剣がおろそかだったべ! 妾とのべっちょにかまけてばかりでなまったか? ノウ海賊団の風上ににもおけねえ!」
「き、きさま……」
「お前を、今すぐ叩き斬ってやろうか! それとも切り刻んで魚の餌にか? どっちか選べ!」

 ノウの首筋が尖ったものでつつかれたところで、周囲の者が若いオーガを取り押さえた。無礼かつ非礼きわまりない振舞いに、副官達は厳罰を与えるべきだとノウに言った。
 
「……俺も海賊のはしくれだぞ。陸の連中みたいな卑怯で女々しいこと、できるかってんだ!」

 将軍は若い伝令に頭を下げた。さて、急ぎの知らせとは何か?
 
「あのイズヴァルトさんがオラたちの砦に攻めてきたっペ!」 
「なにっ! イズヴァルト……だれだそいつ?」

 その名前に全く心当たりが無い。そう言ってノウ=ムヒョンは詳しく尋ねた。どのくらいの兵が攻めて来たのか。
 
「およそ20ぐらいだべ。でもどいつも、とんでもなくてごわくてよぉ」
「それだけじゃないか! 砦には100や200の兵が詰めているんだろ?」
「そうだけど……でも相手のかしらは、あのイズヴァルトさんだっぺ! 砦の連中には誰一人かなう奴はいねえっぺよ!」
「ええい! だからそのイズヴァルトとは何者なんだ!」

 まるで要領を得ない。苛立ちを覚え、ぶん殴って拳を振るおうとしたが、取り押さえられてしまった。その中の1人がノウにささやいた。
 
「あのう、閣下が暇な時によくお目にされている、野原でうんちをぶりぶりとかますちいちゃな女の子の映像水晶がありましたよね?」
「ああ。ホーデンエーネンにいる友からもらったものだが。なかなかに可愛い娘だからついつい見てしまう」

 蒼にも見える黒髪のかわいい童女が、まるっこい小さなお尻を向け、愛らしい尻穴から茶色いものをもりもりとひねるところばかりが映っているものだった。尻を出して肛門を膨らませる所作に、ノウは欲情を覚えて手淫をしたこともあった。
 
 が、映像自体は大変可愛らしい情景を集めたもの、と言えた。ある一点を除いては、である。

「それがどうした?」
「あの映像ですが、女の子が用を足している時に現れて、でっかいちんぽを出してしゃぶらせる少年が出てましたよね?」
「ああ、そうだったな。ご立派なものをぶら下げている若武者に見えたが?」
「その女の子にちんぽをしゃぶらせていたのが、何を隠そうホーデンエーネンのイズヴァルト。彼奴はホーデンエーネン王国最強の騎士と言われておりますが、今はパラッツォ教団に組しております。となると、砦を襲っているのは多分、本人でしょう」

 つまりは相当に手ごわい相手だ。ノウはやっと事態を把握し、ただちに砦に救援を向かわせるよう命じた。が、すでに遅し。イズヴァルトらは砦を抜き、港に攻め入らんと気炎をあげていた。
 
「何が何でも港を制し、第四艦隊の総大将を追い詰めるでござるよ!」

 剣を振りあげたイズヴァルトに、従っていた戦士達が皆一斉に鬨の声をあげた。
 
 司祭騎士団長のこの襲撃は果たして、功を奏するのか?
 
 その続きについてはまた、次回にて。
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