春と黒松

みたらしだんご

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登場人物紹介とか(ネタバレ注意)

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◻︎登場人物

春仁はるひと
村の庄屋の長男として生まれたけど病弱だったので幼い頃から離れの邸に捨て置かれたって事になっていたが、実は生贄の身代わりとして飼い殺しにされてた。
村では数十年ごとの儀式で若い娘を生贄に捧げなくてはならなかったのだが、今回の儀式では庄屋の娘が指名されてしまっていたので、何とか回避しようとして庄屋(春仁の生物上の父親)があちこち種をばら撒いた結果、生まれたのが春仁である。
病弱だったのは庄屋の親父が薬と称して毒を盛ってたせい。

黒松くろまつ
春仁が住んでた邸の庭に迷い込んだ身重の柴犬が産んだ五匹の仔犬のうちの一匹。黒毛だったのと母犬がいた松の木にちなんで黒松と名付けられた。生まれてすぐ出会った春仁に一目惚れし、母犬がこの邸に一匹置いていくって話になった時に食い気味に立候補した。母犬の腹に宿った頃から、他の兄弟達と共にある使命を帯びていた選ばれし柴だったらしい。人の姿になれたり、後に犬神となったのもそれのおかげ。

ばあや
春仁が三歳くらいの頃から春仁のお世話をしていた。春仁の事情は知っていたが、毒を盛られていた事までは知らない。

五色の柴ごしき しば
黒松を含めた選ばれし五匹の柴犬。黒松は黒毛で、あとは茶色と薄茶色と白色と胡麻色の柴犬。茶色と黒色と胡麻色がオスで、薄茶色と白色がメス。
兄弟達も犬神化してるけど、人の姿にはなってない。黒松が春仁と二人だけの世界を作った時に手を貸しているので、人は入れないけど彼らは出入り可能。黒松と春の所に割としょっちゅう遊びに来ている。春は柴犬モフモフし放題なので歓迎してるが、二人きりでイチャコラしたい黒松は内心イラっとしている。


柴犬の毛色は茶(赤毛)、白、黒、胡麻(赤と黒と白の混じった毛色)の四種類なんですが、作者が勝手に五色にしました。ちなみに一番レアなのは胡麻色。
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