流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな

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第21話

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赤いドレスを着た女性が受付の隣の階段に向かって歩いて行く途中で、先ほどの受付嬢に耳打ちをしてから階段を上がって行ったら、受付嬢がレン達の下に来た。


「レン様それではご案内いたします。申し遅れました私はギルド職員のフラウと申します。以後お見知りおきを。それとラミアスあなたもついて来なさい」


(そう話してきた先ほどの受付嬢はフラウと言うらしい。ラミアスとも親しいのか?それにあの女性はおそらく)

「あのう?先ほどの女性はだれですか?」

「あの方はこのジークの町のギルドマスターのエマ様です。それとこれから案内する場所はギルドマスターの部屋になります。おそらく事情聴取だと思いますが、先ほども言いましたが冒険者同士の喧嘩には罰則とかは無いのでご安心を。……それにあのカバスと言う男はよく問題を起こして迷惑だったでザマーミロです。殺してくれても良かったのに……」


(なるほどなやっぱりあの女性はギルドマスターだったか、それにしてもあの男はよっぽどギルド内で嫌われてたんだな、フラウの最後の言葉を聞く限り。)


「それではお二方行きましょうか。多分…………いえ、なんでもありません。ついて来てください」

フラウに案内され二階に上がり、廊下の奥の扉の前で止まりフラウが扉を叩き声をかけた。

「ギルドマスター、レン様とラミアス様のお二方をお連れしました」

「よし入れ!」

返事がありフラウが扉を開け中に入って行くので、あとからレン、ラミアスの順に中に入って行った。 


「ところで?これはなんのまねだ?返答次第では、本気をだすぞ?」


何故レンがこのような事を言っているかと言うと。先にフラウが部屋に入り、その後をレンが入ったその時に横からの剣が振り下ろされてきたのを、レンは右手の親指と人差し指の二本でそれを止めていた。


「ギルドマスター!はぁ~またですか?いい加減それ辞めてくださいって何度も言っているかと?あまり言う事聞かないなら、おやつ抜きにしますよ!」


「いやぁーーーー 冗談だ!冗談…だから!おやつ抜きだけは勘弁してくれ……あれは私の命に等しいのだぁ~~~~~ウルウル」


「申し訳ありません!うちの駄目ギルマスがご迷惑をかけまして。えーとですね……うちの駄ギルなんですが、素質のある強い人だと自分で実力を確認する駄癖があるんですよ」

「そうなんだ!私はただレンの実力を見たかっただけなんだ!こんな離れた場所に居た私でも驚いた程の殺気を感じたらそれは確認したくなるのも仕方無いだろ?……それにあの時はおやつを盗み食いするのに遮断の結界を使って居るのに、それでも殺気を感じたのだからな。それにレンも私に殺気を感じてなかったから指で剣を止めたのであろう?」


「まぁな確かに殺気は感じられなかったが、もしフラウの次に入って来るのが俺でなくラミアスだったらどうしてたんだ?」


「あっ!……………だ、大丈夫!ちゃちゃんとわ、わかってイタカラ………」

「じぃ・・・・」

「じぃ・・・・」

「じぃ・・・・」


「そ、そんな目で見るな!大丈夫だ、もしもの場合は、回復薬で回復するつもりだったから!……あっ!」


その言葉でフラウが、エマの後頭部を叩いた。

「イタッ!な、何をするんだ!」

「だまらっしゃい!今日という今日は許しません!それに先ほど遮断の結界を使って盗み食い?…あれは前に禁止にしたはずですよね?エマ!罰として、私がいいと言うまでおやつは抜きです!分かりましたね!」

「いやだぁーいやぁーーーーフラウ許してくれ!この通りじゃ!」

「何か文句でも!?」


そんな二人のやり取りを呆れたように、見ていたレンはふと二人に違和感を覚えた。

(なんだ?この違和感は…………………あっ耳)

「エルフ?」

そんな独り言のような呟きをしたレンに、今まで言い争いしてた二人は、我に返りレンに振り向いた。


「え?えぇ、私達二人はエルフです。これでも少し年上なんですよ!しかも昔は私がエマの教育係でした!」

「え?、エマさんよりフラウさんのが年上何ですか?俺はてっきり反対かと思ってました!」


「まぁね確かにフラウの貧相な体型じゃ、幼く見えても仕方ないな!私みたいなグラマーな体型と比べちゃね!」

「何か言いました!?」


(まぁ確かにフラウさんは、エマさんに比べれば色々小さいけど、それはスレンダーでいいと思う、エマさんは自分で言っていたけど、美人でグラマーで身長も165位あるモデル体型ってやつだ 、だけど残念美人臭があるんだよな……)

「じぃーーーーーー」

「な、なんだそんなに私の事見つめて……て、照れるじゃないかい……」


「あっ!悪い!…いや~?なんかエマさんを見てたら何か最近見た覚えが有るような気がしてな、どこだったかな……」

そんな事を思い周りを見た時、エルフの二人が何故か気まずそうにしてラミアスを見て居たのでそこでレンは気がついた。


(いや、でもラミアスは人間だし、たまたま似ている?まぁ人は自分に似てる奴が三人は居るって言うしな……でも、体まで似てるのは凄いな!)


「もう一つの違和感は、ギルマスのエマさんとラミアスが似ているって事だな!特にオッパイが!」

「・・・・」

「・・・・」

「レン様・・・・」


(あれ?これやっちゃった感じ?……ん?でもエルフの二人は、何故そんなに動揺してる?……え、まさか!そう言えば俺まだラミアスを鑑定してなかったなとりあえず鑑定!)



ステータス

【名前】  ラミアス 
【性別】  女 
【年齢】  18 
【種族】  ※※※※※ 
【職業】  狩人

【体力】  80 
【攻撃力】 45 
【防御力】 20 
【魔力】  100 
【俊敏力】 60 

【スキル】

※※※※※



(え?何?種族とスキルがみえない?基礎能力は低いのか?俺と比べたら低いけど普通はどんな感じなのか知らないからなギルマスのエマさんのも、見てみるか、鑑定!)


「む!」

【鑑定出来ません】

(はい?何故出来ない?)

「レン女性の秘密を勝手に見るのはよくないな!レンは鑑定持ちなのだな」

「え?なんで分かった?それより教えて欲しい、ラミアスの秘密を知っているんだろ?」

「え?私の秘密ってなんですか?レン様」

「そうだな!先に聞くべきはラミアスにだな、ラミアスお前は自分が」

「待てレン!そこからは私が話そう……でも、本当ならこの話はラミアスは、知らない方が幸せかも知れない。それでも話を聞くかはラミアスが決めろ」

「……………はい、聞きます。私自身の事ならそれを知って辛い事か幸せな事かは自分で決めます!だからお願いします教えて下さい。」

「分かった覚悟があるなら教えてあげよう!」

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