流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな

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第71話

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エマとフラウがギルドに出勤して、残ったレン達はリビングで朝食を食べ終えていた。そしてレン達もギルドに行こうとした時に、玄関のドアを叩く音がした。

トントン

「あれ?誰か来たみたいですね?ちょっと見てきます」

ラミアスが玄関に向かい、レンとラクスはリビングに残って居ると、玄関からラミアスの悲鳴が聞こえてきた。

「きゃーー!」

レンはラミアスの悲鳴が聞こえ、直ぐに玄関に向かって行ったら。そこには軍服を着た男達五人に、ラミアスに剣を突きつけ取り押さえられていた。

「レン様!」

「お前達は何者なんだ!ラミアスを離せ!」

レンが男達にそう叫ぶと、ラミアスに剣を突きつけてる男が。

「我々は王国憲兵隊ジーク支部だ!お前達にドズールド・ビザ子爵様の殺人容疑がかかってる。」

「はぁ?何の事だよ?誰がそんな事を言ってるんだ?」

「それは子爵様の執事だ!何でも子爵様がお前達に嫌がらせをしたから、その腹いせにお前達に殺されたと言うんだ!」

「なる程ね!確かに俺達は嫌がらせを受けたが。でもアンタらは、俺達がどんな嫌がらせを受けたか知って居るのか?」

「いや、それは知らない。ただお前達が犯人だと言っているだけなんだ」

「そうか、じゃあ教えてやるよ!お前達の方が良く知っていると思う事をな!」

レンは賞金首五十人に襲われた事を話すと、憲兵隊の者達は皆驚いた顔をしていた。

「そんな事が……それは確かなのか?」

「ああ確かだよ!賞金首の一人から聞き出した事だ!それと、子爵は何時殺されたんだ?」

「ああそれは、おそらく昨日の夜に殺されたらしい」

「はぁ?昨日の夜?昨日夜なら俺達には無理だよ?昨日は夕方からギルドで、宴をしていたからな!ギルドで確かめてみな!それに町の人にも俺達がギルドに向かうのを見ている筈だがな!」

レンがそう言うと、憲兵隊の二人が外に出て行って。町の人に確認して回った。そしてしばらくしてから男達が戻った。

「隊長!確かにこの者達がギルドに向かう姿を見た、町の住人が大勢いました!」

「ほらみろ!だから言ったろ!だから早くラミアスを放しな!」

「いや!まだだ!宴の最中に抜け出して、殺害したのかも知れないからな!」

「ああ!分かったよ!じゃあギルドに行って確認してみたらいいだろ!でもな!もし俺達が何もしてないと分かったら。お前達どうなるかわかってるだろうな!ただでは済まないかからな覚悟してろよ!」

そう言いながら憲兵隊に殺気を浴びせ、憲兵隊は青い顔をして震えていた。



レン達と憲兵隊は、ギルドに向かい歩いていた。

「あれは憲兵隊?それにしても何故?ラミアスちゃん達が連れられているんだい?」

「そう言えばさっき憲兵隊の人が、ラミアスちゃん達の事を聞き回っていたな!何でも昨日ラミアスちゃん達が、夕方にギルドに向かう姿を者はいるかと」

「そんなもん!皆見てるじゃないかい?」

「ああそうだ!だから皆は見たぞと言っていたよ」

「でも?何があったんだろうね?」

そんな町の人々が話している事を、レン達と憲兵隊は聞きながらギルドに向かっていると、憲兵隊の何人かは更に顔を青くしていた。

「おい、こいつ等がやったのかな?本当に無実なんじゃ無いか?」

「ああ、町で聞いて回った時に聞いた者達全員が、ギルドに行くのを見たと言っていたよ……」

「どうなんるんだ俺達?あの賞金首五十人をも倒す3人だぞ!俺達なんて手も足も出ないぞ!」

「そうだな……だから、あの子爵様に関わるのは嫌だったんだよ!全て隊長が報酬に目が眩んだ所為だよな!」


(そう言うことか!やたらとしつこいと思ったら、金を餌にされてたのか!まぁそんな事だろうとは、思っていたけどな。)


そんな事を考えていると、レン達はギルドのドアの前に着いていた。そして憲兵隊の一人がドアを開けると、ギルドにいた冒険者達が一斉に駆け寄って来た。

「レンさん昨日はありがとうございました!」

「レン様昨日はご馳走様でした」


近づいて来た冒険者達に、そう言った言葉がレンにかけられていた。

「ああいいよ!皆が喜んでくれて俺も嬉しいよ。また機会があったらやろう」

「はい!ありがとうございます!それでどうしたんすか?憲兵隊と一緒だなんて?」

「ああそれは、何でも俺がドズールド・ビザ子爵を殺した疑いが有るらしくてな?その取り調べだよ!俺が昨日の夜にここで皆と飲んでいたと言うのに、信じてもらえなくてな!それで皆に確認に来たんだよ!」

「あぁん!なんだてめら!レンさんを疑うなんて!良い度胸してんな!この方わな!冒険者に登録して、数日でB級冒険者になった御方だぞ!キングリザードマン、ハーピークイーン、ミスリルドラゴンを倒してくれた恩人を疑うと言うのか?」

「そ!それは本当なのか?私達は何も聞かされて無いですよ?隊長は聞いていたのですか?」

「あ、いや……」

「それは聞いていたみたいなのだな?」

そこに薄紫の胸を強調した、ドレスを着たエマが現れて話に割り込んで来た。

「ああエマ!また凄い服着てるな♪いいね♪」

「それはそうですわ♪レンが来るのを待っていたのだから。素敵な服でお迎えしなくてわね♪」

そうエマが顔を恥じらいながら言うと、周りにいた冒険者達とギルド職員達は。一斉にレンを見てまさかと言う顔で、今度はラミアスを見たら。ラミアスがそれに気づき首を縦に振ると、冒険者と職員の男達は、膝をおり泣き崩れていた。そして女性達はきゃあきゃあと歓声をあげてたり。艶の有る顔でレンを見て居るのが何人かいた。

「え?な、何事だ!何がおきたと言うんだ!静かにしろ!さぁ答えろ。この男が昨日ここに居たのか?そしてこの場から抜け出していなかったかを!」

「うるせーぞてめー!これわな俺達にとって大切な事何だよ!それに、まだレンさんの事疑ってんのか?昨日はレンさんの奢りで、皆で宴を開いていたよ!それでいいか?」

「いや本当に?ここから出てないか?」

「ああ?……あ、一度居なくなったよ?」

「本当か?じゃあその時に殺したんだな!」

「はぁ?それは無理だろう?だってトイレに出た。たかが少しの間だよ!ここから子爵の家まで行け無いだろ?」

「そう言う事だよ。いい加減俺を疑うのは止めてくれないか?それとな隊長。アンタが子爵の所と、裏取引をしているらしいな?その事を全て話して貰おうか?」

「何故それを!」

「ああ?さっきそこの憲兵が、話してるのを聞いただけだよ?俺って耳良いからさ♪」

「え?あんなに離れて、小声で話してたのに聞こえてた?まさか!」

「そんなの聞こえて当然!俺よりもラクスのが聞こえてたと思うぞ?」

「うん♪聞こえてたよ!他の人達も同じ事話してたよ!」

「成る程!じゃあお前らは皆、子爵家と裏取引をしてる事を知っていたのだな?ならばこの者達を全員捕らえよ」

そうエマが言うと、冒険者達とギルド職員によって、五人の憲兵隊を縛りあげたのであった。

「誰か憲兵隊の支部長を連れて来な!そしてこの者達を引き渡す!」 

「ああ!その前に俺がこいつ等に、教えて遣らないとな?俺の女に剣を突きつけて、無事で済むわけ無いと言うことをな!」

そう言うとレンは、五人の憲兵隊に向かって。強烈な殺気を放ちながら、横一線に白鞘で空を振ると、五人の憲兵隊は失禁をしながらその場に倒れたのだ。そして。

「うおぉーーー」

突然ギルドで歓声が上がったのだ。
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